
牛が盗まれて裁判をしたって。裁判官が散歩をしていると、子どもが石垣を積んで遊んでいた。裁判官は、「裁判官が通るから、おまえはその石垣を退けなさい。」と言った。「何で、人が城を造っているというのに、それを退けろという人がいますか。」と言ったから、「おまえは、私が誰だか知っているのか。」と言うと、その子どもは精霊であったようで、「誰だい。」と聞いた。「今、裁判をしているが、今日でもない明日でもない、今年でもない来年でもない。一つではない、二つでもない牛が盗まれているが、おまえにこれがどういうことか分かるか。」と言うと、子どもは、「家の人ではない、外の人でもない。」と言った。家の人ではなく、外の人でもないのは婿、これが盗んだということ。また、一つではない、二つでもないというのは孕んでいる牛のこと。今日ではない、明日でもないとか、来年でもないというのは、大晦日の夜、真夜中になってからのことだったって。それを子どもが解いたので、裁判官は子どもが作った石垣は越えずに帰って行って、裁判に決着をつけたって。裁判官は思い悩んで散歩に出たが、その子どもに教えられたわけだよ。
| レコード番号 | 47O420736 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C023 |
| 決定題名 | 牛泥棒(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城普孫 |
| 話者名かな | みやぎふそん |
| 生年月日 | 19110103 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市栄野比 |
| 記録日 | 19800504 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川T18 B14 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下667頁 |
| キーワード | 牛,裁判,散歩,石垣,精霊 |
| 梗概(こうがい) | 牛が盗まれて裁判をしたって。裁判官が散歩をしていると、子どもが石垣を積んで遊んでいた。裁判官は、「裁判官が通るから、おまえはその石垣を退けなさい。」と言った。「何で、人が城を造っているというのに、それを退けろという人がいますか。」と言ったから、「おまえは、私が誰だか知っているのか。」と言うと、その子どもは精霊であったようで、「誰だい。」と聞いた。「今、裁判をしているが、今日でもない明日でもない、今年でもない来年でもない。一つではない、二つでもない牛が盗まれているが、おまえにこれがどういうことか分かるか。」と言うと、子どもは、「家の人ではない、外の人でもない。」と言った。家の人ではなく、外の人でもないのは婿、これが盗んだということ。また、一つではない、二つでもないというのは孕んでいる牛のこと。今日ではない、明日でもないとか、来年でもないというのは、大晦日の夜、真夜中になってからのことだったって。それを子どもが解いたので、裁判官は子どもが作った石垣は越えずに帰って行って、裁判に決着をつけたって。裁判官は思い悩んで散歩に出たが、その子どもに教えられたわけだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:13 |
| 物語の時間数 | 2:13 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |