
首里に行って、唐旅をした山里さんという人と、伊計島のカナーヒーは船頭だったらしい。唐旅して唐から帰ってくるときに船が割れて漂流したので、二人の乗った船は鬼が島に流れていった。二人は鬼に捕まってしまし、山里さんはやせっぽちであったので、ここらで豚を飼うように肥らせてから殺す考えをしていた。カナーヒ―は鬼が上から屋根を葺くのを見て「おい、屋根はそのようにしては葺かないよ、私が教えよう」と言って、鬼の家の屋根を葺いて見せた。「これは屋根を葺くのが上手だから、ここに置いておこう、こいつを喰ってはいかん」と言った。山里さんは、石垣の側にある山芋を見つけた。鬼に「あれは山芋だから、掘ってきて食べさせてくれ」と頼んだ。鬼たちが与えるものは人の肉なのか油なのか到底食えないから、山芋を食べた。鬼たちは「飼いやすいやつだ」言った。男鬼たちが人を捜しに出たので、女鬼に手を合わせて「ここから出してくれ」頼んだ。女鬼たちは出してくれて、「逃げるのなら、その浜から向こうにだったら、後歩きをしなさい、鬼たちは追ってくるから、後歩きで山ににげなさい」と教えた。教えられた通りに登っていったら、崖について、そこは南岳ほどもあるゆおく見通せるところだった。鬼に追っかけられたので、石で応戦した。逃げて逃げて辮髪をした男が通ったので、字を書いてみせると「あなた方は沖縄だね、ここから、舟が出る間は待っておけ」と言われた。そうして沖縄に帰ることができた。
| レコード番号 | 47O420362 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C011 |
| 決定題名 | 鬼が島脱出(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 徳田金吾 |
| 話者名かな | とくだきんご |
| 生年月日 | 18921124 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 具志川市字天願 |
| 記録日 | 19800222 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川T9 A10 |
| 元テープ管理者 | 伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 首里のおじいさんから聞いた。 |
| 文字化資料 | 具志川市史第3巻下517頁 |
| キーワード | 唐旅,首里,伊計島,鬼が島,人喰い,山芋,男鬼,女鬼,後歩き,屋根葺き |
| 梗概(こうがい) | 首里に行って、唐旅をした山里さんという人と、伊計島のカナーヒーは船頭だったらしい。唐旅して唐から帰ってくるときに船が割れて漂流したので、二人の乗った船は鬼が島に流れていった。二人は鬼に捕まってしまし、山里さんはやせっぽちであったので、ここらで豚を飼うように肥らせてから殺す考えをしていた。カナーヒ―は鬼が上から屋根を葺くのを見て「おい、屋根はそのようにしては葺かないよ、私が教えよう」と言って、鬼の家の屋根を葺いて見せた。「これは屋根を葺くのが上手だから、ここに置いておこう、こいつを喰ってはいかん」と言った。山里さんは、石垣の側にある山芋を見つけた。鬼に「あれは山芋だから、掘ってきて食べさせてくれ」と頼んだ。鬼たちが与えるものは人の肉なのか油なのか到底食えないから、山芋を食べた。鬼たちは「飼いやすいやつだ」言った。男鬼たちが人を捜しに出たので、女鬼に手を合わせて「ここから出してくれ」頼んだ。女鬼たちは出してくれて、「逃げるのなら、その浜から向こうにだったら、後歩きをしなさい、鬼たちは追ってくるから、後歩きで山ににげなさい」と教えた。教えられた通りに登っていったら、崖について、そこは南岳ほどもあるゆおく見通せるところだった。鬼に追っかけられたので、石で応戦した。逃げて逃げて辮髪をした男が通ったので、字を書いてみせると「あなた方は沖縄だね、ここから、舟が出る間は待っておけ」と言われた。そうして沖縄に帰ることができた。 |
| 全体の記録時間数 | 4:04 |
| 物語の時間数 | 4:04 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |