山神と童子(シマグチ)

概要

昔、金持ちと貧乏人がいた。貧乏人は正月に食べるものもなく、人の米俵を借りてきてその俵についているわずかの米を炊いて正月をしていた。そこへ、今夜泊めてくれと、ある人がやってきた。家は貧しくて何もないがと言うと、それでもよいからと泊まる。そうして、あなた方は良い心を持っているから助けてやろうという。家から西か東かどっかへずっと歩いていけばどこそこへ、そこからさらに歩いていくとどこそこへ行くから、そこへおいでという。言われた通り歩いていくと、ある家に着く。すると、その家の人がどこへ行くのかと聞くので、天竺の御主のもとへ話を聞きに行くというと、家の庭のボタンの花が咲かずに枯れてしまったので、その理由を聞いてきてくれという。そこから先に行くと、次の家で、娘がものをしゃべらなくなったので、その理由を聞いてくれと頼まれる。さらに進むと、今度はきれいな女が海の上に立っていた。そうして、天を見上げては涙を流している。どこへ行くのかと聞くので、天竺へ行くというと、女は天竺へは私が連れていくから私が天に昇られない理由を聞いてくれという。男は天竺でそれぞれのことを尋ねきいてくる。そうして女の所へ行き、お前は左の手にヌブシの玉か何かをもっているから、それを私にあげなければ天に昇れないと教える。女は宝を男にあげ、天に昇って行った。次にものを言わなくなった娘の所へ行き、娘を自分の妻にすれば話すようになるという。それで、妻にする約束をする。最後に、ボタンの花が枯れた家では、庭に黄金が埋められているので、その黄金を半分私にくれなければ花は咲かないと教える。その黄金を掘り出し金持ちになる。

再生時間:7:28

民話詳細DATA

レコード番号 47O420278
CD番号 47O42C009
決定題名 山神と童子(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 安慶名カマド
話者名かな あげなかまど
生年月日 19091225
性別
出身地 具志川市字宇堅
記録日 19800219
記録者の所属組織 沖縄口承文芸調査団
元テープ番号 具志川T7 A7
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 具志川市史第3巻下219頁 具志川市の民話ふるさとの昔ばなし57頁 135頁 通観403頁
キーワード 金持ち,貧乏人,正月,米俵,天竺,ボタンの花,もの言わぬ娘,ヌブシの玉
梗概(こうがい) 昔、金持ちと貧乏人がいた。貧乏人は正月に食べるものもなく、人の米俵を借りてきてその俵についているわずかの米を炊いて正月をしていた。そこへ、今夜泊めてくれと、ある人がやってきた。家は貧しくて何もないがと言うと、それでもよいからと泊まる。そうして、あなた方は良い心を持っているから助けてやろうという。家から西か東かどっかへずっと歩いていけばどこそこへ、そこからさらに歩いていくとどこそこへ行くから、そこへおいでという。言われた通り歩いていくと、ある家に着く。すると、その家の人がどこへ行くのかと聞くので、天竺の御主のもとへ話を聞きに行くというと、家の庭のボタンの花が咲かずに枯れてしまったので、その理由を聞いてきてくれという。そこから先に行くと、次の家で、娘がものをしゃべらなくなったので、その理由を聞いてくれと頼まれる。さらに進むと、今度はきれいな女が海の上に立っていた。そうして、天を見上げては涙を流している。どこへ行くのかと聞くので、天竺へ行くというと、女は天竺へは私が連れていくから私が天に昇られない理由を聞いてくれという。男は天竺でそれぞれのことを尋ねきいてくる。そうして女の所へ行き、お前は左の手にヌブシの玉か何かをもっているから、それを私にあげなければ天に昇れないと教える。女は宝を男にあげ、天に昇って行った。次にものを言わなくなった娘の所へ行き、娘を自分の妻にすれば話すようになるという。それで、妻にする約束をする。最後に、ボタンの花が枯れた家では、庭に黄金が埋められているので、その黄金を半分私にくれなければ花は咲かないと教える。その黄金を掘り出し金持ちになる。
全体の記録時間数 7:28
物語の時間数 7:28
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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