
幽霊になって真嘉比里主に、「あなたに頼みがあるので、聞いてください」と言うと、「あんたは坂下幽霊といって、人を驚かせているが、どうしてあんたはここに立つのか」と言った。幽霊は夫が病気のときに、夫が、「私は病気になって死んでいくがお前は私が死んだら、夫を持つのか」と言うので、「いいえ、私はあなたが死んでも夫は持たない、私のことを気になさらないでください、それなら、私は自分で鼻をそぐから」と言って、包丁を持ってきて、鼻をそいだ。それから、夫は元気になって、「お前は醜くなっているので」と言って、辻、仲島に通い尾類と一緒になった。夫は妻に毒を飲ませたので、妻は髪の毛もぬけ、やがて死んだ。墓に送られたが、妻は仇をとるため、幽霊になって邪魔をした。すると、夫は妾と二人で、幽霊が棺から出られないようにと足に釘を打った。真壁里主がそこを通ったときに、「あんたは世間の人を驚かせているが、何が思いがあってそうしているはずだから、私が助けてやる」と言った。「家には封札が貼られてはいることができない、足にも釘を打たれ、歩けないので化けて出ている」と。真嘉比里主は釘を抜いてやり、その封札をはがした。幽霊は家に入り邪魔をした。十六日のご馳走も腐らせ、食べられなかった。それから、十六日は巡り灯籠を作るようになった。その夫は翌日には死んだ。
| レコード番号 | 47O420095 |
|---|---|
| CD番号 | 47O42C003 |
| 決定題名 | 逆立ち幽霊(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 花城ウシ |
| 話者名かな | はなしろうし |
| 生年月日 | 19020505 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 具志川市字栄野比 |
| 記録日 | 19800221 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 具志川T2 B16 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12,20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 首里の人から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 幽霊,真嘉比里主,坂下幽霊,鼻を削ぐ,尾類,包丁,墓,棺,足に釘,十六日,巡り灯籠 |
| 梗概(こうがい) | 幽霊になって真嘉比里主に、「あなたに頼みがあるので、聞いてください」と言うと、「あんたは坂下幽霊といって、人を驚かせているが、どうしてあんたはここに立つのか」と言った。幽霊は夫が病気のときに、夫が、「私は病気になって死んでいくがお前は私が死んだら、夫を持つのか」と言うので、「いいえ、私はあなたが死んでも夫は持たない、私のことを気になさらないでください、それなら、私は自分で鼻をそぐから」と言って、包丁を持ってきて、鼻をそいだ。それから、夫は元気になって、「お前は醜くなっているので」と言って、辻、仲島に通い尾類と一緒になった。夫は妻に毒を飲ませたので、妻は髪の毛もぬけ、やがて死んだ。墓に送られたが、妻は仇をとるため、幽霊になって邪魔をした。すると、夫は妾と二人で、幽霊が棺から出られないようにと足に釘を打った。真壁里主がそこを通ったときに、「あんたは世間の人を驚かせているが、何が思いがあってそうしているはずだから、私が助けてやる」と言った。「家には封札が貼られてはいることができない、足にも釘を打たれ、歩けないので化けて出ている」と。真嘉比里主は釘を抜いてやり、その封札をはがした。幽霊は家に入り邪魔をした。十六日のご馳走も腐らせ、食べられなかった。それから、十六日は巡り灯籠を作るようになった。その夫は翌日には死んだ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:34 |
| 物語の時間数 | 4:34 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |