白銀堂由来(シマグチ)

しろがねどうゆらい

概要

糸満の漁師が、台風で漁の道具をすべて失くしてしまう。
漁師は、道具を揃えるため、薩摩の侍から一年の約束で借金をする。
返済の期日がきたが払えないので、もう一年貸してくれというと、侍は刀を抜いて漁師に切りかかった。漁師が
「意地ぬ出じねー 手い引き  手ぃぬ出じねー  意地引き」といって、一年後には必ず返しますといった。
侍が薩摩の家に帰ると、妻が男と寝ていた。侍は、思わず刀を抜いたが、糸満の漁師マンクーのことばを思い出し、寝ている人を良く見ると、男と思ったのは、妻を守るために男の格好をした自分の母親だった。
沖縄に戻った侍は、おのことばのおかげで親を殺さずにすんだから、金はもういらないといったが、マンクーは、そうはいかないといって受け取らなかった。
そのお金は、ふたりで白銀堂の岩の下に埋めたら、後の人々が神様として拝むようになった。

再生時間:2:51

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民話詳細DATA

レコード番号
CD番号
決定題名 白銀堂由来(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 大城ウト
話者名かな おおしろうと
生年月日
性別
出身地
記録日
記録者の所属組織
元テープ番号
元テープ管理者
分類
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード
梗概(こうがい) 糸満の漁師が、台風で漁の道具をすべて失くしてしまう。 漁師は、道具を揃えるため、薩摩の侍から一年の約束で借金をする。 返済の期日がきたが払えないので、もう一年貸してくれというと、侍は刀を抜いて漁師に切りかかった。漁師が 「意地ぬ出じねー 手い引き  手ぃぬ出じねー  意地引き」といって、一年後には必ず返しますといった。 侍が薩摩の家に帰ると、妻が男と寝ていた。侍は、思わず刀を抜いたが、糸満の漁師マンクーのことばを思い出し、寝ている人を良く見ると、男と思ったのは、妻を守るために男の格好をした自分の母親だった。 沖縄に戻った侍は、おのことばのおかげで親を殺さずにすんだから、金はもういらないといったが、マンクーは、そうはいかないといって受け取らなかった。 そのお金は、ふたりで白銀堂の岩の下に埋めたら、後の人々が神様として拝むようになった。
全体の記録時間数 2:51
物語の時間数 2:51
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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