
昔、海の王様がご病気になり、海に住むものは皆心配し医者が言うには、猿の生き肝が妙薬、なければ命危うし、早く薬を。陸に住む猿をどうやってつれてくるかということで、亀と、その護衛で鱶が選ばれた。いよいよ亀は陸に上がると、ヤマモモの実を食べようとしている猿がいたので、「猿さんこんにちは、大事な用件であなたに会いに来ました。実は海の王様の誕生祝で、陸からはあなた一人を招待しているので是非来てください」と話した。猿は承諾して亀の背中に乗って海へ入った。後ろを見ると鱶がついてくる。心配した猿が亀に聞くと「あなたを守るためだよ」と言われ安心する。そして、もう城が近づいてきた時、蛸が来て、「猿さん、よく来てくれてありがとう、あなたの肝が王様の薬になるんだよ、さしあげなさい」と言った。そこで猿は知恵を働かせ、「あーしまった。そうでしたか。亀さん、なんではやくいわなかったか。肝は木に下げてあるんだよ。引返しなさい。」と言った。亀は、ああそうか、と引き返した。浜に着いたとたん、猿は大きな石で平たくてピカピカしていた亀の甲を叩き割り、鱶の頭を殴ってペタッと平たくした。亀と鱶は逃げ出して、城に戻り、近くまで着たけれど蛸が告げ口したと言った。そこで蛸を懲らしめるため、臼に入れて杵でつくことになり、骨が全部飛び出した。その骨を集め、同じグループだからこいつも懲らしめてやれ、と、アバサー(ハリセンボン)に骨を刺した。
| レコード番号 | 47O340391 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C028 |
| 決定題名 | 猿の生き肝(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 猿の生肝(ナマキモ) |
| 話者名 | 喜舎場兼次郎 |
| 話者名かな | きしゃばけんじろう |
| 生年月日 | 19040113 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19960909 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T64 A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | むかしのはなしですけんど |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 猿,生き肝,亀,竜宮,病気 |
| 梗概(こうがい) | 昔、海の王様がご病気になり、海に住むものは皆心配し医者が言うには、猿の生き肝が妙薬、なければ命危うし、早く薬を。陸に住む猿をどうやってつれてくるかということで、亀と、その護衛で鱶が選ばれた。いよいよ亀は陸に上がると、ヤマモモの実を食べようとしている猿がいたので、「猿さんこんにちは、大事な用件であなたに会いに来ました。実は海の王様の誕生祝で、陸からはあなた一人を招待しているので是非来てください」と話した。猿は承諾して亀の背中に乗って海へ入った。後ろを見ると鱶がついてくる。心配した猿が亀に聞くと「あなたを守るためだよ」と言われ安心する。そして、もう城が近づいてきた時、蛸が来て、「猿さん、よく来てくれてありがとう、あなたの肝が王様の薬になるんだよ、さしあげなさい」と言った。そこで猿は知恵を働かせ、「あーしまった。そうでしたか。亀さん、なんではやくいわなかったか。肝は木に下げてあるんだよ。引返しなさい。」と言った。亀は、ああそうか、と引き返した。浜に着いたとたん、猿は大きな石で平たくてピカピカしていた亀の甲を叩き割り、鱶の頭を殴ってペタッと平たくした。亀と鱶は逃げ出して、城に戻り、近くまで着たけれど蛸が告げ口したと言った。そこで蛸を懲らしめるため、臼に入れて杵でつくことになり、骨が全部飛び出した。その骨を集め、同じグループだからこいつも懲らしめてやれ、と、アバサー(ハリセンボン)に骨を刺した。 |
| 全体の記録時間数 | 8:10 |
| 物語の時間数 | 5:50 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |