仲間満慶山(共通語)

概要

昔、大浜にはオヤケ赤蜂、石垣には長田大主、川平には文武両道の仲間満慶山という三人の豪傑が権力争いしていた。首里に対しては、長田大主と仲間満慶山が穏健派でオヤケ赤蜂が過激派だったので、意見が合わなかった。ある時、首里王府から、八重山の農民の祭り(イリキヤ祭り)を廃止せよという沙汰がくだった。オヤケ赤蜂は兵を挙げるべきだと言ったが、仲間満慶山と長田大主は抵抗した。オヤケ赤蜂は大浜の城に満慶山を呼び出して説得を試みたが失敗した。こうなることを予想していた赤蜂は前もってケーラ崎に落とし穴を仕込んでいた。赤蜂は部下に、満慶山のあとを追わせ、ケーラ崎の落とし穴に落として殺した。頼りだった満慶山を殺されて危険を察知した長田大主は、妹をオヤケ赤蜂に妻として差し出した。長田大主は妹に隙を見てオヤケ赤蜂を毒殺するように指示していたが、結局妹は赤蜂の味方になってしまった。オヤケ赤蜂に追われることになった長田大主は崎枝のヤラブに逃げてきた。ある婆さんの家に逃げ込んだ長田大主は助けを求める。。婆さんは竈(かまど)の下に穴掘り、そこに長田大主を入れてから地ならして、石三つで竈作って、火を燃やして隠していた。そこに赤蜂が長田大主の後を辿ってやって来て、婆さんを問い詰めた。婆さんは知らないといった。赤蜂は竈の下が怪しいと言うと、婆さんは「大事なヒヌカンを壊すのか、そうするなら自分を殺してからにしろ」と言った。赤蜂は、あのように火が燃えていrたら、その下の土の中に隠れていても、もう死んでいるだろうと思って帰って行った。それから婆さんは長田大主を掘り出して助けた。長田大主は、ヤラブのナータガマに隠れて芭蕉で筏を作り、古見に渡って、そこから沖縄本島の首里に渡って報告し、首里の赤蜂討伐軍が出陣することになる。赤蜂のところに嫁いだ長田大主の妹のことをクイツーバーという。長田大主にはもう一人妹がいて、その人をマイツーバーといい、首里の赤蜂討伐軍が来るまでに怪我をした。マイツーバーを祀ったマイツーバー御嶽というお宮がある。クイツーバーは、兄の言うことを聞かずに赤蜂の味方をしたということで、土葬にされ、その上を皆に踏まれた。しかし現在では赤蜂もクイツーバーも名誉回復している。結婚してからは主人とともにあるべきなので、クイツーバーのしたことは正しかったし、赤蜂も平民のことを思って行動したので英雄だったということになった。話者が子供の頃は、まだ赤蜂は悪者だったという。

再生時間:11:57

民話詳細DATA

レコード番号 47O340387
CD番号 47O34C027
決定題名 仲間満慶山(共通語)
話者がつけた題名
話者名 喜舎場兼美
話者名かな きしゃばけんび
生年月日 18991210
性別
出身地 沖縄県石垣市字川平
記録日 19960909
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字川平 T63 B02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 大浜,オヤケ赤蜂,石垣,長田大主,川平,仲間満慶山,穏健派,過激派,首里王府,農民の祭り(イリキヤ祭り),ケーラ崎,落とし穴,妹,妻,毒殺,崎枝,ヤラブ,竈(かまど),穴,ヒヌカン,ナータガマ,芭蕉,筏,古見,赤蜂討伐軍,クイツーバー,マイツーバー,
梗概(こうがい) 昔、大浜にはオヤケ赤蜂、石垣には長田大主、川平には文武両道の仲間満慶山という三人の豪傑が権力争いしていた。首里に対しては、長田大主と仲間満慶山が穏健派でオヤケ赤蜂が過激派だったので、意見が合わなかった。ある時、首里王府から、八重山の農民の祭り(イリキヤ祭り)を廃止せよという沙汰がくだった。オヤケ赤蜂は兵を挙げるべきだと言ったが、仲間満慶山と長田大主は抵抗した。オヤケ赤蜂は大浜の城に満慶山を呼び出して説得を試みたが失敗した。こうなることを予想していた赤蜂は前もってケーラ崎に落とし穴を仕込んでいた。赤蜂は部下に、満慶山のあとを追わせ、ケーラ崎の落とし穴に落として殺した。頼りだった満慶山を殺されて危険を察知した長田大主は、妹をオヤケ赤蜂に妻として差し出した。長田大主は妹に隙を見てオヤケ赤蜂を毒殺するように指示していたが、結局妹は赤蜂の味方になってしまった。オヤケ赤蜂に追われることになった長田大主は崎枝のヤラブに逃げてきた。ある婆さんの家に逃げ込んだ長田大主は助けを求める。。婆さんは竈(かまど)の下に穴掘り、そこに長田大主を入れてから地ならして、石三つで竈作って、火を燃やして隠していた。そこに赤蜂が長田大主の後を辿ってやって来て、婆さんを問い詰めた。婆さんは知らないといった。赤蜂は竈の下が怪しいと言うと、婆さんは「大事なヒヌカンを壊すのか、そうするなら自分を殺してからにしろ」と言った。赤蜂は、あのように火が燃えていrたら、その下の土の中に隠れていても、もう死んでいるだろうと思って帰って行った。それから婆さんは長田大主を掘り出して助けた。長田大主は、ヤラブのナータガマに隠れて芭蕉で筏を作り、古見に渡って、そこから沖縄本島の首里に渡って報告し、首里の赤蜂討伐軍が出陣することになる。赤蜂のところに嫁いだ長田大主の妹のことをクイツーバーという。長田大主にはもう一人妹がいて、その人をマイツーバーといい、首里の赤蜂討伐軍が来るまでに怪我をした。マイツーバーを祀ったマイツーバー御嶽というお宮がある。クイツーバーは、兄の言うことを聞かずに赤蜂の味方をしたということで、土葬にされ、その上を皆に踏まれた。しかし現在では赤蜂もクイツーバーも名誉回復している。結婚してからは主人とともにあるべきなので、クイツーバーのしたことは正しかったし、赤蜂も平民のことを思って行動したので英雄だったということになった。話者が子供の頃は、まだ赤蜂は悪者だったという。
全体の記録時間数 12:06
物語の時間数 11:57
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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