
崎枝と川平とは兄弟村だった。どっちが兄で弟だったかはわからない。兄の田んぼが良くて、弟の田んぼは悪い田んぼだった。それで弟が兄に米つくりを教えてもらった。兄は心が悪かったので、種を蒔く前に種籾を鍋に入れて火で炒(い)るように教えた。弟は兄に教えられた通りにした。すると種は全部水に浮いてしまって使いものにならなくなった。弟が泣いていると、神様が現れて、「どうしたのか」と聞くから、訳を説明すると、神様は、心配するな、冬瓜を畑にいっぱい作りなさい。」と言った。弟は、神様に教えてもらった通り、冬瓜を作ったら見事にできた。そこにまた神様が現れて「冬瓜をみんな倉庫に積んで、草を入れておけ。」と仰った。弟は神様の言う通りにした。すると冬瓜はみんな米俵に変わった。弟が驚いていたら、兄が様子を見にきたので「兄さん、あなたの言ったとおり鍋に炒って蒔いたら、見てごらん、こんなに豊作になって、倉いっぱいの米できておるよ。」と言った。兄は、不思議に思ったが自分も同じようにって見ることにした。するとやはり種は苗代で水に浮いてしまった。こんどは兄が泣いておると神様が現れた。神様は兄にも冬瓜を作り、倉庫に入れておくように言った。兄は言われたとおりにした。しかし冬瓜はいつまでたっても米俵にはならなかった。冬瓜は腐ってしまし¥い、それにつられて蜂がくるようになり、その蜂を追い払おうとした兄は、蜂に刺されて死んでしまった。それから、崎枝と川平とは、仲が悪くなって縁組しないということになった。
| レコード番号 | 47O340375 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C026 |
| 決定題名 | 崎枝と川平の仲(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 崎枝と川平の結婚が許されない理由 |
| 話者名 | 喜舎場兼美 |
| 話者名かな | きしゃばけんび |
| 生年月日 | 18991210 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19960909 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T63 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12,20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 崎枝,川平,兄弟村,兄,弟,田んぼ,種籾,神様,冬瓜,倉庫,米俵,蜂 |
| 梗概(こうがい) | 崎枝と川平とは兄弟村だった。どっちが兄で弟だったかはわからない。兄の田んぼが良くて、弟の田んぼは悪い田んぼだった。それで弟が兄に米つくりを教えてもらった。兄は心が悪かったので、種を蒔く前に種籾を鍋に入れて火で炒(い)るように教えた。弟は兄に教えられた通りにした。すると種は全部水に浮いてしまって使いものにならなくなった。弟が泣いていると、神様が現れて、「どうしたのか」と聞くから、訳を説明すると、神様は、心配するな、冬瓜を畑にいっぱい作りなさい。」と言った。弟は、神様に教えてもらった通り、冬瓜を作ったら見事にできた。そこにまた神様が現れて「冬瓜をみんな倉庫に積んで、草を入れておけ。」と仰った。弟は神様の言う通りにした。すると冬瓜はみんな米俵に変わった。弟が驚いていたら、兄が様子を見にきたので「兄さん、あなたの言ったとおり鍋に炒って蒔いたら、見てごらん、こんなに豊作になって、倉いっぱいの米できておるよ。」と言った。兄は、不思議に思ったが自分も同じようにって見ることにした。するとやはり種は苗代で水に浮いてしまった。こんどは兄が泣いておると神様が現れた。神様は兄にも冬瓜を作り、倉庫に入れておくように言った。兄は言われたとおりにした。しかし冬瓜はいつまでたっても米俵にはならなかった。冬瓜は腐ってしまし¥い、それにつられて蜂がくるようになり、その蜂を追い払おうとした兄は、蜂に刺されて死んでしまった。それから、崎枝と川平とは、仲が悪くなって縁組しないということになった。 |
| 全体の記録時間数 | 6:40 |
| 物語の時間数 | 5:32 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |