マユン加那志由来(共通語)

概要

マユン加那志は、簡単に申しますとですね、大晦日のいわゆる年の晩ですね、旅の人が来て、「ちょうどそこで難破したから、あんたの家に泊めてくれ。」とあちこちの家に行くけど、どの家でも、「今夜は大晦日だから駄目だ。」と断ったらしい。ところが南風野家に行ったら、「ああ、じゃ、泊まってくれ。」と言って、泊めさせたらしい。そして、南風野家では、その旅の人が翌朝出て行くときに、「また、来年もどうぞおいでください。」と言ったら、その人はまたそこでなにか神フツを唱えていかれたらしい。ところが不思議なことに、その年、その南風野家の作物は、他の人の物よりも非常に良くできるらしいんです。だから、「ああ、これはあの人のおかげだなあ。本当は自分は人間じゃない。神様だ。」と感謝しておった。そしたらまたその神様が来られたから、南風野家の作物は、ますます良く出来るようになったので、近所の人が、「どうしてあなたのお家の作物はみなできるかなあ。」と聞いたら、「こうこうこうだから。」と教えたらしい。だから、近所の家でも、「ああ、それじゃあ自分も迎えんといけない。」と言って、次の大晦日に来られるとどの家でも自分の家に泊めようとしたから、その人は、「いや、自分は人間ではない。神様である。私はこんなにもみんなの家に行くことはできない。戌年生まれ者を自分の名代にしなさい。」と教えた。それがマユン加那志の始まりで、それから十二支の戌の人が果報の人って言われて、マユン加那志の役をやるようになって、この川平ではマユン加那志が一番大事な行事になった。

再生時間:2:31

民話詳細DATA

レコード番号 47O340334
CD番号 47O34C024
決定題名 マユン加那志由来(共通語)
話者がつけた題名
話者名 喜舎場兼美
話者名かな きしゃばけんび
生年月日 18991210
性別
出身地 沖縄県石垣市字川平
記録日 19960321
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字川平 T60 A07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12,20
発句(ほっく)
伝承事情 父親が酒を飲んだ時によく話してくれた。
文字化資料 八重山諸島民話集 P147
キーワード マユンガナシ,南風野,大歳の晩,お客,神フツ,唱える,豊作,神様
梗概(こうがい) マユン加那志は、簡単に申しますとですね、大晦日のいわゆる年の晩ですね、旅の人が来て、「ちょうどそこで難破したから、あんたの家に泊めてくれ。」とあちこちの家に行くけど、どの家でも、「今夜は大晦日だから駄目だ。」と断ったらしい。ところが南風野家に行ったら、「ああ、じゃ、泊まってくれ。」と言って、泊めさせたらしい。そして、南風野家では、その旅の人が翌朝出て行くときに、「また、来年もどうぞおいでください。」と言ったら、その人はまたそこでなにか神フツを唱えていかれたらしい。ところが不思議なことに、その年、その南風野家の作物は、他の人の物よりも非常に良くできるらしいんです。だから、「ああ、これはあの人のおかげだなあ。本当は自分は人間じゃない。神様だ。」と感謝しておった。そしたらまたその神様が来られたから、南風野家の作物は、ますます良く出来るようになったので、近所の人が、「どうしてあなたのお家の作物はみなできるかなあ。」と聞いたら、「こうこうこうだから。」と教えたらしい。だから、近所の家でも、「ああ、それじゃあ自分も迎えんといけない。」と言って、次の大晦日に来られるとどの家でも自分の家に泊めようとしたから、その人は、「いや、自分は人間ではない。神様である。私はこんなにもみんなの家に行くことはできない。戌年生まれ者を自分の名代にしなさい。」と教えた。それがマユン加那志の始まりで、それから十二支の戌の人が果報の人って言われて、マユン加那志の役をやるようになって、この川平ではマユン加那志が一番大事な行事になった。
全体の記録時間数 3:18
物語の時間数 2:31
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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