
川平は昔から女が少なかったので、石垣から嫁をもらっていた。石垣から川平まで二人で歩いてくる道は日本一の悪道。冬の日はとっぷり日が暮れて歩けない。その暗くなるあたりが、暗いという意味の方言ヨーンという地名になった。そして、とうとう二人はどうしても一晩野宿しなければならない。そのあたりは、ユフカザー。沖縄の家には一番座、二番座とあり、寝る裏座のことをユフカザーとも言う。そして、翌日通るところは、翌日は方言でナーツァというから、ナーツァという地名になった。それから、二人に出会った田んぼに行く人が羨ましいという野原が、ウレマヌ。羨ましいを方言でウラミシャ、野が、ヌ。野原からおりてくると、ピシダーマ。そのあたりにお迎えの親戚や婆さんがいて、川平の嫁さんになってくれてピシェマー、ピシェマーと言ったから。男で長男は方言でコウニィ。女はピサ。「おい、コウニ。」と言ったら長男の男の子。コウは親の孝行をする家督相続人の長男。女は薄いという意味のピサと言う。厚いはアッツァ。なぜ女の子はピサかというと、いよいよ年ごろになって結婚して行けば、親元に来るのは紙のように薄いから川平ではピサと言うてる。また川平ではピシェマ、ピサ、ピシェ、ピサカーとも言う。石垣では子に非ずという意味で女の子をヒシ、非子と言っている。
| レコード番号 | 47O340298 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C021 |
| 決定題名 | 川平の地名由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 地名誕生 |
| 話者名 | 喜舎場兼次郎 |
| 話者名かな | きしゃばけんじろう |
| 生年月日 | 19040113 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19950913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T58 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 川平の地名由来,石垣,嫁,ヨーン,ユフカザ,ナーツァ,ウレマヌ,ピシダーマ,コーニ,ピサ |
| 梗概(こうがい) | 川平は昔から女が少なかったので、石垣から嫁をもらっていた。石垣から川平まで二人で歩いてくる道は日本一の悪道。冬の日はとっぷり日が暮れて歩けない。その暗くなるあたりが、暗いという意味の方言ヨーンという地名になった。そして、とうとう二人はどうしても一晩野宿しなければならない。そのあたりは、ユフカザー。沖縄の家には一番座、二番座とあり、寝る裏座のことをユフカザーとも言う。そして、翌日通るところは、翌日は方言でナーツァというから、ナーツァという地名になった。それから、二人に出会った田んぼに行く人が羨ましいという野原が、ウレマヌ。羨ましいを方言でウラミシャ、野が、ヌ。野原からおりてくると、ピシダーマ。そのあたりにお迎えの親戚や婆さんがいて、川平の嫁さんになってくれてピシェマー、ピシェマーと言ったから。男で長男は方言でコウニィ。女はピサ。「おい、コウニ。」と言ったら長男の男の子。コウは親の孝行をする家督相続人の長男。女は薄いという意味のピサと言う。厚いはアッツァ。なぜ女の子はピサかというと、いよいよ年ごろになって結婚して行けば、親元に来るのは紙のように薄いから川平ではピサと言うてる。また川平ではピシェマ、ピサ、ピシェ、ピサカーとも言う。石垣では子に非ずという意味で女の子をヒシ、非子と言っている。 |
| 全体の記録時間数 | 6:36 |
| 物語の時間数 | 5:34 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |