仲底真山の鬼退治(共通語)

概要

 昔、ここから二里先の桴海村(ふかいむら)、今の富野村に通行する人の物を略奪して非常に住民を苦しめている鬼がいた。これは、鬼の心という意味で、山賊のような人だったと思われる。川平に仲底力と言う強力者がいたので、村人は鬼退治を仲底力にお願いした。仲底力は、土を掘るのに使うこの辺でティンガラと言うてる鉄棒を四本持って行った。それは、太くて石も砕くことができる鉄棒だった。悪党達に出会うと、仲底力は、力いっぱい土の中にどんっと打ち込んで、「お前を殺しに来たんじゃなくして力勝負に来たんだ。これを抜けきるか。」と山賊に言った。そしたら仲底力が土の中へ打ち込んだ鉄の棒を山賊は抜けなかったらしいから、仲底力の勝ちということになった。次は仲底力は木に登って木のてっぺんをひっつかまえて下りて釣竿みたいにまげて、「これをつかまえてとめるだけの力があるかどうか。」と言ったので、鬼が「そんなのは問題ない。」と捕まえた。仲底力が手をはなすと、木ははね返って、鬼は空中を飛んで行って落ちて砕けた。砕けたことをスクザーラーというので、地名はスクザーラーと言うようになった。そうしてその鬼が田んぼに蛭になって人の血を吸うようになったと聞く。

再生時間:4:41

民話詳細DATA

レコード番号 47O340288
CD番号 47O34C020
決定題名 仲底真山の鬼退治(共通語)
話者がつけた題名
話者名 喜舎場兼次郎
話者名かな きしゃばけんじろう
生年月日 19040113
性別
出身地 沖縄県石垣市字川平
記録日 19950913
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市字川平 T57 B02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 八重山諸島民話集 P196
キーワード 桴海村,鬼,仲底真山,仲底力,ティンガラ,鉄棒,悪党達に出会うと、仲底力は、力いっぱい土の中にどんっと打ち込んで、「お前を殺しに来たんじゃなくし,力勝負,スクザーラー,蛭
梗概(こうがい)  昔、ここから二里先の桴海村(ふかいむら)、今の富野村に通行する人の物を略奪して非常に住民を苦しめている鬼がいた。これは、鬼の心という意味で、山賊のような人だったと思われる。川平に仲底力と言う強力者がいたので、村人は鬼退治を仲底力にお願いした。仲底力は、土を掘るのに使うこの辺でティンガラと言うてる鉄棒を四本持って行った。それは、太くて石も砕くことができる鉄棒だった。悪党達に出会うと、仲底力は、力いっぱい土の中にどんっと打ち込んで、「お前を殺しに来たんじゃなくして力勝負に来たんだ。これを抜けきるか。」と山賊に言った。そしたら仲底力が土の中へ打ち込んだ鉄の棒を山賊は抜けなかったらしいから、仲底力の勝ちということになった。次は仲底力は木に登って木のてっぺんをひっつかまえて下りて釣竿みたいにまげて、「これをつかまえてとめるだけの力があるかどうか。」と言ったので、鬼が「そんなのは問題ない。」と捕まえた。仲底力が手をはなすと、木ははね返って、鬼は空中を飛んで行って落ちて砕けた。砕けたことをスクザーラーというので、地名はスクザーラーと言うようになった。そうしてその鬼が田んぼに蛭になって人の血を吸うようになったと聞く。
全体の記録時間数 4:50
物語の時間数 4:41
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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