
昔から川平には、ヨーン、フカザ、ナーツァ、ウレマヌー、マエザ、ピッシダーマ、高屋(たかや)、川平に上がるところの入(はい)り口(ぐち)は浦田原(うらばれー)という地名があります。昔、川平と石垣間は、細い道で坂も多く不便な道であった。だから、石垣には潮時を利用して浜伝いに通行していた。当時、石垣から川平に嫁入りがあったらしい。一行が川平に来る頃には暗くなった。その場所を、方言では暗いところを意味するヨーンと名づけた。すっかり暗くなって進めなくなり、一行が一晩休んだところは、方言では新婚夫婦が寝るところを意味するフカザと名づけた。翌朝の村をナーツァという。そして翌朝崎枝の畑に出かける農民と出会い「四箇から嫁さんを貰って羨(うらや)ましいなあ。」と言った。その場所をウレマヌー。一行を迎えに出たところがマエザという。川平では女のことをピシェマと言うから、「かわいい女の子が嫁さんに来たなあ。ボーレ、ボーレ、ピシェマー。」と言ったところがピシィーダーマと言っている。それからまたずうっと通ってくると、その嫁さんに、「あの嫁さんに入る家(うち)は一番川平で高くて見張りもいいところだよ。」と言うたから、高屋(たかや)という地名になった。嫁の一行が村近くに着いて皆が羨ましく思ったところがウラバレーとなった。
| レコード番号 | 47O340221 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C014 |
| 決定題名 | 川平の地名由来(方言) |
| 話者がつけた題名 | 石垣から嫁をとった人の話 |
| 話者名 | 島袋清一 |
| 話者名かな | しまぶくろせいいち |
| 生年月日 | 19100320 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19760802 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T23 B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | んむかす |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 石垣,川平,嫁,ヨーン,フカザ,ナーツァ,ウレマヌー,マエザ,ピッシダーマ,高屋,浦田原 |
| 梗概(こうがい) | 昔から川平には、ヨーン、フカザ、ナーツァ、ウレマヌー、マエザ、ピッシダーマ、高屋(たかや)、川平に上がるところの入(はい)り口(ぐち)は浦田原(うらばれー)という地名があります。昔、川平と石垣間は、細い道で坂も多く不便な道であった。だから、石垣には潮時を利用して浜伝いに通行していた。当時、石垣から川平に嫁入りがあったらしい。一行が川平に来る頃には暗くなった。その場所を、方言では暗いところを意味するヨーンと名づけた。すっかり暗くなって進めなくなり、一行が一晩休んだところは、方言では新婚夫婦が寝るところを意味するフカザと名づけた。翌朝の村をナーツァという。そして翌朝崎枝の畑に出かける農民と出会い「四箇から嫁さんを貰って羨(うらや)ましいなあ。」と言った。その場所をウレマヌー。一行を迎えに出たところがマエザという。川平では女のことをピシェマと言うから、「かわいい女の子が嫁さんに来たなあ。ボーレ、ボーレ、ピシェマー。」と言ったところがピシィーダーマと言っている。それからまたずうっと通ってくると、その嫁さんに、「あの嫁さんに入る家(うち)は一番川平で高くて見張りもいいところだよ。」と言うたから、高屋(たかや)という地名になった。嫁の一行が村近くに着いて皆が羨ましく思ったところがウラバレーとなった。 |
| 全体の記録時間数 | 2:03 |
| 物語の時間数 | 1:36 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |