
昔、兄弟2人がいた。弟は親孝行で、親のためならどんな苦労もした。兄は親をいつも泣かしていた親不孝者であった。弟が貧乏の身でありながら親に尽くして働くのを、神様がご覧になり、「お前は親孝行者だからこれを持って行きなさい。これを使えば塩がどんどん出てくる。人間は水と塩があれば生活に不自由ない。塩はいくらあっても売れるから。これで生活して親孝行をし富豪になりなさい」と弟に臼を授けた。弟は臼をいただいて帰り、まわすとどんどん塩が出てきたので、それを売って繁盛した。兄がそれを見て、こいつはこの臼を使って富豪になったのだな、自分もこれを使えばもっと富豪になれると、船に乗って臼をまわした。塩はどんどん出て来たが、止め方がわからなかったので、とうとうその船は沈んでしまった。今でも海の中で、この臼がまわって塩をどんどん出している。
| レコード番号 | 47O340164 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C010 |
| 決定題名 | 塩吹き臼(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 南風野英助 |
| 話者名かな | はえのえいすけ |
| 生年月日 | 18931206 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字川平 |
| 記録日 | 19750810 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字川平 T20 B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | むかしむかし |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 兄,弟,神様,臼,塩,船 |
| 梗概(こうがい) | 昔、兄弟2人がいた。弟は親孝行で、親のためならどんな苦労もした。兄は親をいつも泣かしていた親不孝者であった。弟が貧乏の身でありながら親に尽くして働くのを、神様がご覧になり、「お前は親孝行者だからこれを持って行きなさい。これを使えば塩がどんどん出てくる。人間は水と塩があれば生活に不自由ない。塩はいくらあっても売れるから。これで生活して親孝行をし富豪になりなさい」と弟に臼を授けた。弟は臼をいただいて帰り、まわすとどんどん塩が出てきたので、それを売って繁盛した。兄がそれを見て、こいつはこの臼を使って富豪になったのだな、自分もこれを使えばもっと富豪になれると、船に乗って臼をまわした。塩はどんどん出て来たが、止め方がわからなかったので、とうとうその船は沈んでしまった。今でも海の中で、この臼がまわって塩をどんどん出している。 |
| 全体の記録時間数 | 2:17 |
| 物語の時間数 | 2:07 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |