
昔々、親子姉妹が大変睦まじい家があって、その家の二人の娘さんが嫁いだわけですね。両親は娘が社会人になったので喜んで日常の生活を続けておったんですけれども、お母さんの方がね、急に体が弱くなって危篤の状態になったわけですね。ところが嫁いだ子供は二人とも遠いあちらとこちらに嫁いでおるわけなんですよね。そのうちの一人の娘さんは、親の危篤と言うのでね、仕事もそのままにして、汚れた姿でやってきて、手足も十分でない重体の親を親を看病したんですね。もう一人の娘はね、親が危篤と言うけれども、お化粧したり、綺麗な着物を着飾ったりして親の所に行こうとしたら、母親はその娘が来るまでに息を引き取ってすでに亡くなっていて、親の臨終に会わなかったから遺言も聞けなかった。だから母親は仕方なくね、「あの娘は可愛いがったけどね、親の臨終にも間に合って来ていない。あんたは来て看病してくれたからありがとう。」と言って亡くなったんでしょ。看病した娘はもう一人の姉妹が来なかったからとてもくやしがったがどうしようもなかった。看護した娘は雀になった。雀はあまり綺麗じゃないけど、「あんたは親の看護をしたから家に巣を作って家をずうっとを離れないで守っていなさいね。」ということだった。昔の屋根は茅葺きだから、巣が作られるでしょ。また、家の隅々にも巣を作ってね、ずっと家を守っているわけですよ。もう一人の娘は、姿は綺麗だが、親の臨終にも間に合わなかったので、親孝行ができなかったから、家にもおれない。「親に申し訳ない。」と山奥に行って山鳩になってね、毎日親に詫びて寂しく泣くわけですよね。山奥で鳩の泣き声聞いたことありますか。鳩の泣き方はね、寂しい声でアオーアオーアオーと泣いてたの。それが親に対するお詫びね。
| レコード番号 | 47O340665 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C047 |
| 決定題名 | 雀孝行(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 東成底光秀 |
| 話者名かな | ひがしなりそこみつひで |
| 生年月日 | 19130127 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字宮良 |
| 記録日 | 19960913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字宮良 T111 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | むかしむかしですね |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 石垣島の民話 P165 |
| キーワード | 親子姉妹,睦まじい家,二人の娘さん,母さん,危篤,汚れた姿,看病,お化粧,綺麗な着物,亡くなっていて,親の臨終に会わなかった,遺言も聞けなかった,看護,雀,巣,山鳩,寂しく泣く,お詫び |
| 梗概(こうがい) | 昔々、親子姉妹が大変睦まじい家があって、その家の二人の娘さんが嫁いだわけですね。両親は娘が社会人になったので喜んで日常の生活を続けておったんですけれども、お母さんの方がね、急に体が弱くなって危篤の状態になったわけですね。ところが嫁いだ子供は二人とも遠いあちらとこちらに嫁いでおるわけなんですよね。そのうちの一人の娘さんは、親の危篤と言うのでね、仕事もそのままにして、汚れた姿でやってきて、手足も十分でない重体の親を親を看病したんですね。もう一人の娘はね、親が危篤と言うけれども、お化粧したり、綺麗な着物を着飾ったりして親の所に行こうとしたら、母親はその娘が来るまでに息を引き取ってすでに亡くなっていて、親の臨終に会わなかったから遺言も聞けなかった。だから母親は仕方なくね、「あの娘は可愛いがったけどね、親の臨終にも間に合って来ていない。あんたは来て看病してくれたからありがとう。」と言って亡くなったんでしょ。看病した娘はもう一人の姉妹が来なかったからとてもくやしがったがどうしようもなかった。看護した娘は雀になった。雀はあまり綺麗じゃないけど、「あんたは親の看護をしたから家に巣を作って家をずうっとを離れないで守っていなさいね。」ということだった。昔の屋根は茅葺きだから、巣が作られるでしょ。また、家の隅々にも巣を作ってね、ずっと家を守っているわけですよ。もう一人の娘は、姿は綺麗だが、親の臨終にも間に合わなかったので、親孝行ができなかったから、家にもおれない。「親に申し訳ない。」と山奥に行って山鳩になってね、毎日親に詫びて寂しく泣くわけですよね。山奥で鳩の泣き声聞いたことありますか。鳩の泣き方はね、寂しい声でアオーアオーアオーと泣いてたの。それが親に対するお詫びね。 |
| 全体の記録時間数 | 7:58 |
| 物語の時間数 | 5:55 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |