
昔は今のような船がなくて、帆前船だから南風が吹く季節に沖縄本島に出航したそうです。それが運悪く今の中国に流されて、すぐには帰れないでいて十二年も経ったから、家の人はこれは死んだと思って、親戚の人も集まって十二年忌の焼香をしておるときに、流された人が髭だらけになって家に入ってきて、「フテイマー。」と言って呼んだから、その家の妻や子供たちなんかはびっくりして、「これは化け物だ。幽霊だ。」とみんな驚いて戸惑っていて、「砂をまけ。」と言う人もおれば、また、「これは幽霊だから塩をまけ。」と言っていたら、その家の犬がその人に喜んで尾を振った。それで、妻も、「ああ、これは間違いなく夫だ。」と分かったから、「お入り下さい。」と言って焼香を取り止めたという話
| レコード番号 | 47O340025 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C002 |
| 決定題名 | 愛犬報恩(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 石垣実昭 |
| 話者名かな | いしがきさねあき |
| 生年月日 | 18971215 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字宮良 |
| 記録日 | 19750804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字宮良 T36 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | くれーよー(これはね) |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 帆前船,フテイマー,犬, |
| 梗概(こうがい) | 昔は今のような船がなくて、帆前船だから南風が吹く季節に沖縄本島に出航したそうです。それが運悪く今の中国に流されて、すぐには帰れないでいて十二年も経ったから、家の人はこれは死んだと思って、親戚の人も集まって十二年忌の焼香をしておるときに、流された人が髭だらけになって家に入ってきて、「フテイマー。」と言って呼んだから、その家の妻や子供たちなんかはびっくりして、「これは化け物だ。幽霊だ。」とみんな驚いて戸惑っていて、「砂をまけ。」と言う人もおれば、また、「これは幽霊だから塩をまけ。」と言っていたら、その家の犬がその人に喜んで尾を振った。それで、妻も、「ああ、これは間違いなく夫だ。」と分かったから、「お入り下さい。」と言って焼香を取り止めたという話 |
| 全体の記録時間数 | 2:12 |
| 物語の時間数 | 2:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |