
大昔、西の家と東の家があり、西の家は貧乏で独身のおじいさんが住んでいた。東の家は裕福で老夫婦が住んでいた。西の家のおじいさんは毎日海に行って釣りをしていた。ある日カマンタが釣れた。カマンタのモノが女性のモノと似ているので独身のおじいさんは、たまらずやってしまい、海に放す。それから一年程しておじいさんは毎日カマンタのことを思いつつ釣りをしていると水の中から「お父さん」と言ってはザボン、「お父さん」と言ってはザボンと何度も繰返すのでおじいさんはつい返事をしてしまう。するとカマンタが実は私はお父さんの子どもで、お母さんがお父さんを連れてきなさいと使いに出したのだという。おじいさんは竜宮に行く途中カマンタの子どもが、今日は大変なもてなしを受けて帰りにはおみやげに何が欲しいかと聞かれるので、その時には家のうしろにある臼が欲しいと言いなさいと教える。そしておじいさんはもてなしを受ける。帰る時おみやげに何がいいかと言われたので、おじいさんは家のうしろにある臼が欲しいと頑張る。それからおじいさんはその宝の臼をもらって大変裕福になる。東の家は大変欲張りで、急に金持ちになった西の家のことを不思議がり、無理やりわけを聞く。東の家のおじいさんは西の家よりもっと裕福になろうと、これもまた釣竿をもって出かける。その場所でカマンタを釣り上げ、やる。するとおじいさんのモノがものを言った。珍しいことだ言うと何が珍しいことだと言う。おじいさんは家に帰るが、おばあさんが何を言っても話をすることができず黙っていた。おじいさんはおばあさんに訳を話す。こういうことは三人相やユタでも解決できないけれども、幸いこの村には物知りのばあさんがいたのでそこに行く。物知りのばあさんは牧場に行って雌牛とやりなさいと言う。そこで村中の人が集まって雌牛をくくった。おじいさんは仕方なくその牛とやる。するとおじいさんの病気は、雌牛のモノに移って、雌牛がモーと鳴くとあちらがモーと鳴く。雌牛は驚いて石や木にすりつけ山の石や木に移って山彦となった。
| レコード番号 | 47O340011 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C001 |
| 決定題名 | エイ女房 山彦由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 成底真加良 |
| 話者名かな | なりそこまから |
| 生年月日 | 19071206 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字宮良 |
| 記録日 | 19750804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字宮良 T35 A11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | おおむかし |
| 伝承事情 | 親戚の東入原加那真さんよりいつもきいていたとのこと。夕食後遊びに行った時などにいつも話しをせがんでいた |
| 文字化資料 | 日本昔話通観第26巻 P218 |
| キーワード | 西の家,東の家,カマンタ,臼,山彦 |
| 梗概(こうがい) | 大昔、西の家と東の家があり、西の家は貧乏で独身のおじいさんが住んでいた。東の家は裕福で老夫婦が住んでいた。西の家のおじいさんは毎日海に行って釣りをしていた。ある日カマンタが釣れた。カマンタのモノが女性のモノと似ているので独身のおじいさんは、たまらずやってしまい、海に放す。それから一年程しておじいさんは毎日カマンタのことを思いつつ釣りをしていると水の中から「お父さん」と言ってはザボン、「お父さん」と言ってはザボンと何度も繰返すのでおじいさんはつい返事をしてしまう。するとカマンタが実は私はお父さんの子どもで、お母さんがお父さんを連れてきなさいと使いに出したのだという。おじいさんは竜宮に行く途中カマンタの子どもが、今日は大変なもてなしを受けて帰りにはおみやげに何が欲しいかと聞かれるので、その時には家のうしろにある臼が欲しいと言いなさいと教える。そしておじいさんはもてなしを受ける。帰る時おみやげに何がいいかと言われたので、おじいさんは家のうしろにある臼が欲しいと頑張る。それからおじいさんはその宝の臼をもらって大変裕福になる。東の家は大変欲張りで、急に金持ちになった西の家のことを不思議がり、無理やりわけを聞く。東の家のおじいさんは西の家よりもっと裕福になろうと、これもまた釣竿をもって出かける。その場所でカマンタを釣り上げ、やる。するとおじいさんのモノがものを言った。珍しいことだ言うと何が珍しいことだと言う。おじいさんは家に帰るが、おばあさんが何を言っても話をすることができず黙っていた。おじいさんはおばあさんに訳を話す。こういうことは三人相やユタでも解決できないけれども、幸いこの村には物知りのばあさんがいたのでそこに行く。物知りのばあさんは牧場に行って雌牛とやりなさいと言う。そこで村中の人が集まって雌牛をくくった。おじいさんは仕方なくその牛とやる。するとおじいさんの病気は、雌牛のモノに移って、雌牛がモーと鳴くとあちらがモーと鳴く。雌牛は驚いて石や木にすりつけ山の石や木に移って山彦となった。 |
| 全体の記録時間数 | 8:20 |
| 物語の時間数 | 7:48 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |