
昔、隣同士があって、いつも仲が悪かったそうですね。その時東の家には、子どもがなくして夫婦二人。
西の家には、子どもなんかも居り、また現在夫婦も健康で金持ちであったそうです。その時、いつでも、東
の家は子どもがいない、お金もないので、苦しんでおる。東の家は、西の家は羨ましくする。しかし、東の
家の西側に桜の木を植えてあった。その木が西隣の家に枝を出して、あっちに花がもうきれいに咲いている
ので、この西の家の人は、この花を見るために、ちょっとの催しで花見の会をして、この花を眺めておった
と。東側の人は怒って、「自分のうちの花は、君らが眺めて面白がるが、これは家の花だのに。」って怒っ
ている。「そんなら、ええそうか、そんならあんたは、私の家に枝をさして出してあるからね、あなた方が
根の方、あなた方達のものの枝は、私の家にきてるから、私たちが眺めても何の差し支えもないんじゃない
か。」と言うた。「え、そうか、そんならよし、自分らのもの考えよう。」って今度は、東の夫婦が真っ裸
になって相撲取ったるわさ。こっちは花があるし、まっこっちは二人裸になって相撲取ったから、西の家に
花見しておった連中がみいんな東の家に首を出して、あの家の相撲を見たから、西の家は、「お前なんか、
こっちに無断で出す花を折らんかった。」と言って東の家の桜の花をの枝を折った。
| レコード番号 | 47O150038 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C003 |
| 決定題名 | 桜の枝と相撲(方言) |
| 話者がつけた題名 | 金持ちと貧乏の家の話 |
| 話者名 | 大工次郎 |
| 話者名かな | だいくじろう |
| 生年月日 | 19030430 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19750804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜T02A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 妻方の祖父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 大浜の民話(平成7年度卒業論文)P99 |
| キーワード | 隣の家,花見,相撲 |
| 梗概(こうがい) | 昔、隣同士があって、いつも仲が悪かったそうですね。その時東の家には、子どもがなくして夫婦二人。 西の家には、子どもなんかも居り、また現在夫婦も健康で金持ちであったそうです。その時、いつでも、東 の家は子どもがいない、お金もないので、苦しんでおる。東の家は、西の家は羨ましくする。しかし、東の 家の西側に桜の木を植えてあった。その木が西隣の家に枝を出して、あっちに花がもうきれいに咲いている ので、この西の家の人は、この花を見るために、ちょっとの催しで花見の会をして、この花を眺めておった と。東側の人は怒って、「自分のうちの花は、君らが眺めて面白がるが、これは家の花だのに。」って怒っ ている。「そんなら、ええそうか、そんならあんたは、私の家に枝をさして出してあるからね、あなた方が 根の方、あなた方達のものの枝は、私の家にきてるから、私たちが眺めても何の差し支えもないんじゃない か。」と言うた。「え、そうか、そんならよし、自分らのもの考えよう。」って今度は、東の夫婦が真っ裸 になって相撲取ったるわさ。こっちは花があるし、まっこっちは二人裸になって相撲取ったから、西の家に 花見しておった連中がみいんな東の家に首を出して、あの家の相撲を見たから、西の家は、「お前なんか、 こっちに無断で出す花を折らんかった。」と言って東の家の桜の花をの枝を折った。 |
| 全体の記録時間数 | 1:38 |
| 物語の時間数 | 1:27 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |