
クミズーカーラという川がある。これは両側は田圃になっておって、道路の中に水が溜ずっとまっておってね、道路が川なんだ。だから溜まらん。実際を言えば、いわゆる上の田圃から水が落ちてきて、通る道をいっぱいになって、それが溢れてきて下の田圃に入るということになるわけであるがよ、それにも言い伝え、伝説があるわけさ。夕方になるとね、大きな赤マター、いわゆる赤タカラー、タカラーというのは大蛇のハブのことだ。ハブタカラーというのは、長さ四メートルから五メートル位ある。青タカラーはね、今もたくさんおるよ。ところがこのタカラーだけは赤タカラーだったわけだ。人を一飲みにするような大きなのがおってね、これがクミーズーという所におってね、田圃帰りの人を夜な夜な一人ずつ襲うて食べる。そこでね、「これどうしたものか。」と村の衆集まって相談をした。その中で一つの豪傑がおってね、「私が退治してあげる。」ということでね、身を全部針の山に自分の体を包んでね、それで退治に向かうわけさ。まっ
、人の帰る時分、夕方見計らってね、行ったらなるほど大蛇が出てきてね、それを襲うた。襲うてぐるぐる巻くでしょう。巻いた所がこの男は全部針でもって身を包んでるでしょう。大蛇は、針に刺されるでしょ。刺されてヤマタノオロチみたいにさあな、これを退治する。その時に流れた大蛇の血がね、道いっぱいに広がってね、ここを洗い流して、これが後に水が溜まってクミズー川という川になったということですな。そういう話もある。これはお婆ちゃん達から聞いた話だがね。
| レコード番号 | 47O150376 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C023 |
| 決定題名 | クミズー川由来 大蛇退治(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 慶田正介 |
| 話者名かな | けいだせいすけ |
| 生年月日 | 19181129 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19940824 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜 T101 A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 大浜の民話 P44 |
| キーワード | クミズーカーラ,川,田圃,伝説,赤マター,赤タカラー,タカラー,大蛇,ハブ,青タカラー,クミーズー,豪傑,退治,針,ヤマタノオロチ,血 |
| 梗概(こうがい) | クミズーカーラという川がある。これは両側は田圃になっておって、道路の中に水が溜ずっとまっておってね、道路が川なんだ。だから溜まらん。実際を言えば、いわゆる上の田圃から水が落ちてきて、通る道をいっぱいになって、それが溢れてきて下の田圃に入るということになるわけであるがよ、それにも言い伝え、伝説があるわけさ。夕方になるとね、大きな赤マター、いわゆる赤タカラー、タカラーというのは大蛇のハブのことだ。ハブタカラーというのは、長さ四メートルから五メートル位ある。青タカラーはね、今もたくさんおるよ。ところがこのタカラーだけは赤タカラーだったわけだ。人を一飲みにするような大きなのがおってね、これがクミーズーという所におってね、田圃帰りの人を夜な夜な一人ずつ襲うて食べる。そこでね、「これどうしたものか。」と村の衆集まって相談をした。その中で一つの豪傑がおってね、「私が退治してあげる。」ということでね、身を全部針の山に自分の体を包んでね、それで退治に向かうわけさ。まっ 、人の帰る時分、夕方見計らってね、行ったらなるほど大蛇が出てきてね、それを襲うた。襲うてぐるぐる巻くでしょう。巻いた所がこの男は全部針でもって身を包んでるでしょう。大蛇は、針に刺されるでしょ。刺されてヤマタノオロチみたいにさあな、これを退治する。その時に流れた大蛇の血がね、道いっぱいに広がってね、ここを洗い流して、これが後に水が溜まってクミズー川という川になったということですな。そういう話もある。これはお婆ちゃん達から聞いた話だがね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:03 |
| 物語の時間数 | 2:35 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |