
昔、竹富島の烏がね、石垣島のね、宮良牧場でね、大きな牛の死んだのを見つけたんだよ。死んだのを見つけて、そして、竹富に飛んでいってね、竹富の烏(がらす)の自分らの仲間にね、「宮良牧場で、宮良牧中(みやらまきなか)で、牛が死んでいるのを見つけたから、明日食べにいこう。」と相談したわけ。相談したら、「それで、じゃ、明日行きましょ」って、夜が明けてるのを待ち遠しくて、夜が明けてその翌日ね、竹富から、皆で一緒に飛んでいったわけ。そいで、飛んで来ては食べに来たんだけど、これもう美味しい牛肉を食べるためにと飛んできたら、若いのはどんどん元気がいいから先飛んでいっちゃって、年寄りの烏はね、力が弱いから、どんどんどんどん、ほら、後になってしまったわけ。老いた烏は、考えたんだねえ。「これだったら、あれらにいいところ食べられたら困るから、何か一策立てよう。」って考えたのが、若い烏連中にね、「角は、残しておけよ。角残せよ。」って言ったんです。そしたら、若い烏連中は、角が一番美味しいんだなと思ってねっ、そいで早く行ってから角を食べようと飛んでいくわけ。それで、年寄りの烏はより早く行ってから、一生懸命角を突っ突いておいたって。角は食べらんでしょ。食べらんけど、角一生
懸命突いていたら、この老烏はね、後から来てね、すぐ目玉、要するに目ん玉が一番美味いんですよ。目玉を取って食べてね。その鳥の言葉で、ラッワーラッワーしてね、「それ見なさい、それ見なさい。僕の言う
ことにまんまとはまっじゃない」って言うたよ。ラッワーラッって、「それ見ろ」っていう事なんですよ。れを老烏の知恵ってね。それで、ここでもその才知、頭の働きの冴えた人、よく居るよな。こう言ったの、老烏って言う言葉がある。何て言うかね、悪知恵も強いっていう言葉の代表にも使われる。
| レコード番号 | 47O150369 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C023 |
| 決定題名 | 老烏の知恵(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 小底致市 |
| 話者名かな | こそこちいち |
| 生年月日 | 19110821 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19940824 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜 T100 B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 日本昔話通観第26巻 P840 大浜の民話 P103 |
| キーワード | 竹富島,烏,石垣島,宮良牧場,牛,宮良牧中,相談,年寄り,角,目玉,老烏の知恵,才知,悪知恵 |
| 梗概(こうがい) | 昔、竹富島の烏がね、石垣島のね、宮良牧場でね、大きな牛の死んだのを見つけたんだよ。死んだのを見つけて、そして、竹富に飛んでいってね、竹富の烏(がらす)の自分らの仲間にね、「宮良牧場で、宮良牧中(みやらまきなか)で、牛が死んでいるのを見つけたから、明日食べにいこう。」と相談したわけ。相談したら、「それで、じゃ、明日行きましょ」って、夜が明けてるのを待ち遠しくて、夜が明けてその翌日ね、竹富から、皆で一緒に飛んでいったわけ。そいで、飛んで来ては食べに来たんだけど、これもう美味しい牛肉を食べるためにと飛んできたら、若いのはどんどん元気がいいから先飛んでいっちゃって、年寄りの烏はね、力が弱いから、どんどんどんどん、ほら、後になってしまったわけ。老いた烏は、考えたんだねえ。「これだったら、あれらにいいところ食べられたら困るから、何か一策立てよう。」って考えたのが、若い烏連中にね、「角は、残しておけよ。角残せよ。」って言ったんです。そしたら、若い烏連中は、角が一番美味しいんだなと思ってねっ、そいで早く行ってから角を食べようと飛んでいくわけ。それで、年寄りの烏はより早く行ってから、一生懸命角を突っ突いておいたって。角は食べらんでしょ。食べらんけど、角一生 懸命突いていたら、この老烏はね、後から来てね、すぐ目玉、要するに目ん玉が一番美味いんですよ。目玉を取って食べてね。その鳥の言葉で、ラッワーラッワーしてね、「それ見なさい、それ見なさい。僕の言う ことにまんまとはまっじゃない」って言うたよ。ラッワーラッって、「それ見ろ」っていう事なんですよ。れを老烏の知恵ってね。それで、ここでもその才知、頭の働きの冴えた人、よく居るよな。こう言ったの、老烏って言う言葉がある。何て言うかね、悪知恵も強いっていう言葉の代表にも使われる。 |
| 全体の記録時間数 | 4:08 |
| 物語の時間数 | 2:42 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |