
シニタバルというところがあるよ。こっちを足をシーニーという。なぜ、シニタバルと言うかと言うたら、赤蜂は、沖縄から来た大勢の人に攻められて、シニタバルに逃げたらしいよ。逃げて弓矢も持って、大きな樫の木の上に座っておったらしい。自分の妻はまた後から来てから、敵に捕まえられて、「赤蜂は、どこにいるかね。あんたの夫よどこにいるか。」でぃ言わんさ。そしたら、赤蜂は、木の上に登っておっても、妻はそれを言わんさ。ただ黙っておるさ。「言わなければ。」でぃ、こうしてこのシーニ、両足を捕まえてよ、拷問する私刑の何があるさーや。スニヤマっていう木で、すぐ足の脛を噛ますさ。それでも言わんもんだからまた痛めていたら、赤蜂は、木の上に登っていて、妻がかわいそと思ってからに、木の上から、「赤蜂はこっちに居るんだよ。こっちだよ、こっちだよ。」って。敵は、この赤蜂に弓を射る。したら、赤蜂に弓を箸でよ、弓を掴まえては置き、弓を掴まえては置く。これだから、弓を射っても弓を射っても来る矢を切り飛ばしたわけよ。そうして、とうとうもう、敵はもう、もう矢を使ってないでしょ。だから、武器はもう、無くなるでしょ。だから赤蜂が下りてきたら、そのとき、殺されるのもおるし、逃げるのもおるし、後は、みんな逃げたらしい。逃げて行ったら、赤蜂は下りてきて、川原(かわはら)の部落があるでしょう。それの後ろに森があるですよ。この森をカヤニと言うさ。そのカヤニのところに来た。カヤニっていうのは、赤蜂はあっちから来られて、もう敵は皆々殺されて居らんから、安心して、暑いからよ、松の木の下にカヤニという影を張って、影を作る。この下で一休みしたらしい。その影を作ったから、カヤニと言う。もう敵はみんな死んだと思って安心して眠っておったらしいな。その時に、また敵が現れて来てな、赤蜂を殺したと言う話聞いたことある。赤蜂を殺して首を沖縄に持っていったら、「あんな偉い武士を殺してこいとは言わなかったのに、捕虜して連れてこいと言ったのに、なぜ殺してばっかりいる。」と、叱られたという話も聞いたことある。
| レコード番号 | 47O150355 |
|---|---|
| CD番号 | 47O15C022 |
| 決定題名 | オヤケ赤蜂 スニタバル 矢つまみ箸 茅寝(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 下野阿良賀 |
| 話者名かな | しものあらか |
| 生年月日 | 19050823 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市大浜 |
| 記録日 | 19940824 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市大浜 T100 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 大浜の民話 P25 |
| キーワード | シニタバル,足,シーニー,赤蜂,沖縄,弓矢,樫の木,敵,拷問,スニヤマ,妻,箸,川原,カヤニ,影,武士 |
| 梗概(こうがい) | シニタバルというところがあるよ。こっちを足をシーニーという。なぜ、シニタバルと言うかと言うたら、赤蜂は、沖縄から来た大勢の人に攻められて、シニタバルに逃げたらしいよ。逃げて弓矢も持って、大きな樫の木の上に座っておったらしい。自分の妻はまた後から来てから、敵に捕まえられて、「赤蜂は、どこにいるかね。あんたの夫よどこにいるか。」でぃ言わんさ。そしたら、赤蜂は、木の上に登っておっても、妻はそれを言わんさ。ただ黙っておるさ。「言わなければ。」でぃ、こうしてこのシーニ、両足を捕まえてよ、拷問する私刑の何があるさーや。スニヤマっていう木で、すぐ足の脛を噛ますさ。それでも言わんもんだからまた痛めていたら、赤蜂は、木の上に登っていて、妻がかわいそと思ってからに、木の上から、「赤蜂はこっちに居るんだよ。こっちだよ、こっちだよ。」って。敵は、この赤蜂に弓を射る。したら、赤蜂に弓を箸でよ、弓を掴まえては置き、弓を掴まえては置く。これだから、弓を射っても弓を射っても来る矢を切り飛ばしたわけよ。そうして、とうとうもう、敵はもう、もう矢を使ってないでしょ。だから、武器はもう、無くなるでしょ。だから赤蜂が下りてきたら、そのとき、殺されるのもおるし、逃げるのもおるし、後は、みんな逃げたらしい。逃げて行ったら、赤蜂は下りてきて、川原(かわはら)の部落があるでしょう。それの後ろに森があるですよ。この森をカヤニと言うさ。そのカヤニのところに来た。カヤニっていうのは、赤蜂はあっちから来られて、もう敵は皆々殺されて居らんから、安心して、暑いからよ、松の木の下にカヤニという影を張って、影を作る。この下で一休みしたらしい。その影を作ったから、カヤニと言う。もう敵はみんな死んだと思って安心して眠っておったらしいな。その時に、また敵が現れて来てな、赤蜂を殺したと言う話聞いたことある。赤蜂を殺して首を沖縄に持っていったら、「あんな偉い武士を殺してこいとは言わなかったのに、捕虜して連れてこいと言ったのに、なぜ殺してばっかりいる。」と、叱られたという話も聞いたことある。 |
| 全体の記録時間数 | 6:58 |
| 物語の時間数 | 5:41 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |