
ただ分かる話でもいいんでしょ。蝉は、さんさんさんと言うんだよ。さんさんさん、蝉はね、雄は鳴かないんだけどね。雌は、さんさんさんってやかましく鳴くでしょ。これには、この話があるんだよ。ここについてよ。ある、ところによ、あれ、夫婦二人がおって、ある部落に、夫婦二人がおって、貧乏暮らしだったんだけど、二人、ありまして、作って、財産をいっぱい、あれして、裕福におったらしいですね。裕福におったうちに、男があんまり、もう、ありふれてレンチャンになって、女が、妻が、ご飯作ってもらう、あれも食べられん、これも食べられん、って言って、今、もう、レンチャンして、もう、〔聞き取り不能〕レンチャンして、食べれるかいて、、裕福すぎて。うん。もう、人から、女は、妻は、もう、こっちに来ないと言って、あっちに追い出されて、もう、出ていったそうですよ。離縁して。妻の方がさ。妻が、あれして、出ていったらしいさね。それがまた、この男は、また、後妻を連れてきて、また暮らしているうちに、やっぱし、前と同じように、後妻も、もう、こんなに、あれして、後妻も、もう、こらえきれず、あれも出ていったらしいですよ。それで、この男は、なに、もう、自分で、もう、あれだけ、もう、財産持ったり、あれこれ、もう、これ、これして、暮らしているうちに、後、もうね、乞食になったらしいですね。乞食になって、後、もう、あの家、この家ってね、乞食んなって、ご飯を、請求して、いただいて、食べておったらしいですね。こんなん、あるうちにに、もう、ある、こんな、回っているうちに、ある裕福な、そうな家に入ったらしいですね。この裕福そうなうちは、初めの自分の、セン前の妻の家であったらしいですよね。これの家に、これも分からずに、入っていって、もう、ご飯ちょうだい、と言って、ご飯、請求して、もらって、〔聞き取り不能〕もらって、もらいに行ったら、このセン前の妻がね、もう、麦ご飯がね、いっぱい、もう、〔聞き取り不能〕いっぱい、山盛りして、あげたらしいですね。この男も、もう、セン、妻とも、もう、思って〔聞き取り不能〕たんか、この女も、また、自分の夫分らん。この麦ご飯も、山盛りしてあげて、あげてるうちに、この男、もう、がぶがぶと食べたらしいですね。あげるうちに、この女は、この、食べてるの見てから、自分のセン前の夫であったらしいですね。もしもし、あんたはね、最初は、ご飯、これ食べれないと言って、〔聞き取り不能〕して、食べないと言うたんだね。言うたさ。この男は、がっと、おお、見る。こっちも、見てから、〔聞き取り不能〕立ってもおれん、座ってもおれん、〔聞き取り不能〕でもう、しまって、蝉になって、飛んでいったらしいですね。それで、飛んでしまったものだから、雄蝉は、鳴かないと。もう、回り、回りして、もう、裕福にして〔聞き取り不能〕したわけさね。したから、もう、今は、妻は、もう、こんなには泣かないと言って、礼していったら、行って、その、後に、後妻になって、行って、それも貧乏暮らしであったんだけど、あれも、夫婦二人で、もう、裕福に、もう、働いていて、いうたら、もう、裕福に暮らしておるうちに、そのうち、裕福の家と思って、この男は、乞食になったので、〔聞き取り不能〕セン前の妻のうちに入って、麦ご飯をもらって、食べるうちにが、この女も、これは自分のセン前の男、ゆった。もしもし、あんた、これ食べないってゆったんだんだけど、今は、ちゃんと食べるね、といゆったもんだから、この男、自分の妻と、パッて見て、もう、声も、びって詰まるし、あった、もう、みーぞーきも、あったま、頭にかぶって、だから、蝉の頭は、平たく、〔聞き取り不能〕、平たくしてるって。だから、蝉になって、飛んでいったんだよ。声が閉まってるから、鳴かないって。雄蝉は。こっちに、みーぞーき、そーきが、平たいそーきがあるでしょ。みーぞーきが。みーぞーきがあるでしょ。これを、もう、立ってもおれん、座ってもおれん、もう、これ自分のせいだと言って、これ言われたもんだから、これを頭にかぶって、平たくなって、うん、声も、ぴっと閉まって、蝉になって、飛んだそうですよ。・・レンチャン‥‥贅沢という意〔?〕・・みーぞーき‥‥麦箕(むんそーぎゃーま)。ざるのこと。・そーき‥‥箕(そーぎ)。ざるのこと。
| レコード番号 | 47O330451 |
|---|---|
| CD番号 | 47O33C037 |
| 決定題名 | 炭焼き長者 再婚型(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 多宇時 |
| 話者名かな | たうとき |
| 生年月日 | 19200610 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 白保 |
| 記録日 | 19980906 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T142 白保 A-01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 聴く語る創る第10号特集石垣島の民話 沖縄伝承話資料センター編 日本民話の会・発行発売P46 |
| キーワード | 貧乏な夫婦,ミーゾーキー,蝉 |
| 梗概(こうがい) | ただ分かる話でもいいんでしょ。蝉は、さんさんさんと言うんだよ。さんさんさん、蝉はね、雄は鳴かないんだけどね。雌は、さんさんさんってやかましく鳴くでしょ。これには、この話があるんだよ。ここについてよ。ある、ところによ、あれ、夫婦二人がおって、ある部落に、夫婦二人がおって、貧乏暮らしだったんだけど、二人、ありまして、作って、財産をいっぱい、あれして、裕福におったらしいですね。裕福におったうちに、男があんまり、もう、ありふれてレンチャンになって、女が、妻が、ご飯作ってもらう、あれも食べられん、これも食べられん、って言って、今、もう、レンチャンして、もう、〔聞き取り不能〕レンチャンして、食べれるかいて、、裕福すぎて。うん。もう、人から、女は、妻は、もう、こっちに来ないと言って、あっちに追い出されて、もう、出ていったそうですよ。離縁して。妻の方がさ。妻が、あれして、出ていったらしいさね。それがまた、この男は、また、後妻を連れてきて、また暮らしているうちに、やっぱし、前と同じように、後妻も、もう、こんなに、あれして、後妻も、もう、こらえきれず、あれも出ていったらしいですよ。それで、この男は、なに、もう、自分で、もう、あれだけ、もう、財産持ったり、あれこれ、もう、これ、これして、暮らしているうちに、後、もうね、乞食になったらしいですね。乞食になって、後、もう、あの家、この家ってね、乞食んなって、ご飯を、請求して、いただいて、食べておったらしいですね。こんなん、あるうちにに、もう、ある、こんな、回っているうちに、ある裕福な、そうな家に入ったらしいですね。この裕福そうなうちは、初めの自分の、セン前の妻の家であったらしいですよね。これの家に、これも分からずに、入っていって、もう、ご飯ちょうだい、と言って、ご飯、請求して、もらって、〔聞き取り不能〕もらって、もらいに行ったら、このセン前の妻がね、もう、麦ご飯がね、いっぱい、もう、〔聞き取り不能〕いっぱい、山盛りして、あげたらしいですね。この男も、もう、セン、妻とも、もう、思って〔聞き取り不能〕たんか、この女も、また、自分の夫分らん。この麦ご飯も、山盛りしてあげて、あげてるうちに、この男、もう、がぶがぶと食べたらしいですね。あげるうちに、この女は、この、食べてるの見てから、自分のセン前の夫であったらしいですね。もしもし、あんたはね、最初は、ご飯、これ食べれないと言って、〔聞き取り不能〕して、食べないと言うたんだね。言うたさ。この男は、がっと、おお、見る。こっちも、見てから、〔聞き取り不能〕立ってもおれん、座ってもおれん、〔聞き取り不能〕でもう、しまって、蝉になって、飛んでいったらしいですね。それで、飛んでしまったものだから、雄蝉は、鳴かないと。もう、回り、回りして、もう、裕福にして〔聞き取り不能〕したわけさね。したから、もう、今は、妻は、もう、こんなには泣かないと言って、礼していったら、行って、その、後に、後妻になって、行って、それも貧乏暮らしであったんだけど、あれも、夫婦二人で、もう、裕福に、もう、働いていて、いうたら、もう、裕福に暮らしておるうちに、そのうち、裕福の家と思って、この男は、乞食になったので、〔聞き取り不能〕セン前の妻のうちに入って、麦ご飯をもらって、食べるうちにが、この女も、これは自分のセン前の男、ゆった。もしもし、あんた、これ食べないってゆったんだんだけど、今は、ちゃんと食べるね、といゆったもんだから、この男、自分の妻と、パッて見て、もう、声も、びって詰まるし、あった、もう、みーぞーきも、あったま、頭にかぶって、だから、蝉の頭は、平たく、〔聞き取り不能〕、平たくしてるって。だから、蝉になって、飛んでいったんだよ。声が閉まってるから、鳴かないって。雄蝉は。こっちに、みーぞーき、そーきが、平たいそーきがあるでしょ。みーぞーきが。みーぞーきがあるでしょ。これを、もう、立ってもおれん、座ってもおれん、もう、これ自分のせいだと言って、これ言われたもんだから、これを頭にかぶって、平たくなって、うん、声も、ぴっと閉まって、蝉になって、飛んだそうですよ。・・レンチャン‥‥贅沢という意〔?〕・・みーぞーき‥‥麦箕(むんそーぎゃーま)。ざるのこと。・そーき‥‥箕(そーぎ)。ざるのこと。 |
| 全体の記録時間数 | 4:58 |
| 物語の時間数 | 4:45 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |