首のない影(共通語)

概要

これはね、十五日にはね、必ずね、別な島は、どうか分からんけどよ。必ずね、赤豆の餅。あの小豆の餅ね。あれを作るんですよ。あれはね、なんでかって言えば、男のね、金玉の、形だそうですよ。そうしてまたね、フカンゲーと言ってね、必ず、この、餅をよ、赤い紅を入れてよ。火で炊いて、それをよ、二三日経っても、腐れないように置くさな。あれの意味がありますよ。ね、昔はね、ある女の人がよ、主人はおるんだけど、別の男を探して、男探してきてね、言えば、昔はタンスと言ってね、言えば、引き出しようではなくて、こう何、戸錠閉める、タンスがあったんですよ。あれの中にね、隠してね、この、あんなに、麻のよ、反物に麻と言うものがあるでしょ。ブーと言って。これをひねっておったらしいよ。やってたけれども、あるね、おっとがよ、言えば、川を渡って、橋を渡って、所にね、三味線(さんしん)を習いに行ったですよ。一人でもない。二人。ま、友達と二人行った所がですね、これが、橋の上超えるときがよ。一人の影、影があるでしょ。影があって、一人の、やられた。女にやられた男には、影がなかったと。そしてからがよ。珍しいと言って、この島に行ってからがよ、おばあさんに言えば、年寄りのおばあさんに聞いたらしいですよ。私が、こんなに橋を渡ってくるときに、十五夜の日でよ。十五夜の日に、渡ってくるときに、一人の影が見て、私の影はなかったと言って話したそうですよ。そしたらよ、この婆ちゃんがね、そしたらね、あんたよ、家ん中入ってってよ、一番自分の好きなものから、好きなものからね、昔は鉄砲もない。弓。弓でよ、やって、殺しなさいと話したんですよ。そしてね、帰ってからに、「ああそうかね。」と思ってからに、この、夫はよ、馬を非常に大事にして、馬を養ってたらしいですよ。そしてよ、来たら、自分の木の下に馬を縛っておいたからね、よし、私は、自分の一番好きなものは馬だと言って、あれをやろうと言って、こんなに弓でやったところが、こんなに甘えてね、うれしいと行って甘えてやってるから、「ああ、これには手が出ない。これよりは、妻が、あれだ。」と思ってね、かわいいといってよ、あれはもう、タンスに男を隠して、後ろにしてからに、自分はもう知らんふりしてからに、麻をひねっておったらしいよ。そしてからよ、夢でね、なんと言ったかいいと思ってからに、嫁をよ、生かしたところが、この、妻の、そばから射ってね、たんすに、差し込んだらしいよ。ああ、しまったと思ってからに、これ、引いてきたらよ、中の男に刺さって血が出てきたらしいさ。これが、だから、ああ、人間は、絶対悪いことは、できませんよ。分かってるよ。女もあのことも、本当は人の妻、〔聞き取り不能〕は、たくさんおるんだけど、なかなかこのことはできないよ。ね、あんた達も今から、嫁いでやる時期だからよ、これはいいことと思っているさ。だから、この血はね、フカンゲってとこが血。紅。また、赤豆の餅はね、男の金玉なんか言うでしょ。あんな意味らしいさ。これは聞いたんですよ。昔の人から。・・フカンゲー‥‥十五夜に作る餅のこと。餅に小豆で紅く色を付けて男性のシンボルを表した。フカンギとも言う。

再生時間:4:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O330301
CD番号 47O33C024
決定題名 首のない影(共通語)
話者がつけた題名
話者名 仲島タマ
話者名かな なかしまたま
生年月日 19161222
性別
出身地 白保
記録日 19970309
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T131 白保 A-01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 十五夜,小豆餅,金玉
梗概(こうがい) これはね、十五日にはね、必ずね、別な島は、どうか分からんけどよ。必ずね、赤豆の餅。あの小豆の餅ね。あれを作るんですよ。あれはね、なんでかって言えば、男のね、金玉の、形だそうですよ。そうしてまたね、フカンゲーと言ってね、必ず、この、餅をよ、赤い紅を入れてよ。火で炊いて、それをよ、二三日経っても、腐れないように置くさな。あれの意味がありますよ。ね、昔はね、ある女の人がよ、主人はおるんだけど、別の男を探して、男探してきてね、言えば、昔はタンスと言ってね、言えば、引き出しようではなくて、こう何、戸錠閉める、タンスがあったんですよ。あれの中にね、隠してね、この、あんなに、麻のよ、反物に麻と言うものがあるでしょ。ブーと言って。これをひねっておったらしいよ。やってたけれども、あるね、おっとがよ、言えば、川を渡って、橋を渡って、所にね、三味線(さんしん)を習いに行ったですよ。一人でもない。二人。ま、友達と二人行った所がですね、これが、橋の上超えるときがよ。一人の影、影があるでしょ。影があって、一人の、やられた。女にやられた男には、影がなかったと。そしてからがよ。珍しいと言って、この島に行ってからがよ、おばあさんに言えば、年寄りのおばあさんに聞いたらしいですよ。私が、こんなに橋を渡ってくるときに、十五夜の日でよ。十五夜の日に、渡ってくるときに、一人の影が見て、私の影はなかったと言って話したそうですよ。そしたらよ、この婆ちゃんがね、そしたらね、あんたよ、家ん中入ってってよ、一番自分の好きなものから、好きなものからね、昔は鉄砲もない。弓。弓でよ、やって、殺しなさいと話したんですよ。そしてね、帰ってからに、「ああそうかね。」と思ってからに、この、夫はよ、馬を非常に大事にして、馬を養ってたらしいですよ。そしてよ、来たら、自分の木の下に馬を縛っておいたからね、よし、私は、自分の一番好きなものは馬だと言って、あれをやろうと言って、こんなに弓でやったところが、こんなに甘えてね、うれしいと行って甘えてやってるから、「ああ、これには手が出ない。これよりは、妻が、あれだ。」と思ってね、かわいいといってよ、あれはもう、タンスに男を隠して、後ろにしてからに、自分はもう知らんふりしてからに、麻をひねっておったらしいよ。そしてからよ、夢でね、なんと言ったかいいと思ってからに、嫁をよ、生かしたところが、この、妻の、そばから射ってね、たんすに、差し込んだらしいよ。ああ、しまったと思ってからに、これ、引いてきたらよ、中の男に刺さって血が出てきたらしいさ。これが、だから、ああ、人間は、絶対悪いことは、できませんよ。分かってるよ。女もあのことも、本当は人の妻、〔聞き取り不能〕は、たくさんおるんだけど、なかなかこのことはできないよ。ね、あんた達も今から、嫁いでやる時期だからよ、これはいいことと思っているさ。だから、この血はね、フカンゲってとこが血。紅。また、赤豆の餅はね、男の金玉なんか言うでしょ。あんな意味らしいさ。これは聞いたんですよ。昔の人から。・・フカンゲー‥‥十五夜に作る餅のこと。餅に小豆で紅く色を付けて男性のシンボルを表した。フカンギとも言う。
全体の記録時間数 4:47
物語の時間数 4:05
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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