
北極星のことなんですよね。昔、ある村に、二人の兄弟がおりまして、〔聞き取り不能〕兄弟がおりまして、兄さんは、どっちかというと怠け者で、働きもしないと言ったような人で、で、弟は働き者で、まじめで、生活に、まあ、家の手伝いもしながらね、暮らしておったんだそうですがね。で、お母さんが、病気で、ずっと二人で見ていたわけなんですけども、兄さんは、やはり、怠け者ですから、よく、お母さんの看病をしてあげない。で、弟のほうは、よく、お母さんの手伝いをしていて、ええ、〔聞き取り不能〕そして、ずっと、お母さんが、とうとう亡くなりましてね、弟が、一緒に泣いておるのを、あるお婆さんが来てね、「どうして、泣いているのか。」ということを尋ねると、「実は、お母さんが亡くなっている。」と。「お母さんが亡くなっているので、大変悲しんでおりますよ。」と言うようなことを言うんですね。そうすると、このお婆さんが来てね、「お母さんに会わせてもらいましょう。」と言うようなことで、二人を船に乗せてね、「遠く向うの岸にね、お母さんがいらっしゃるから、会わせてあげましょう。」と言うことで、二人船に乗せてね、行くんですよ。ところが、漕いでも漕いでも、船を漕いでも漕いでも、向うの岸に着かないということで、兄さんは、「もう、これは、漕いでもね、無駄だ。」と言うことで、匙を投げて、〔聞き取り不能〕漕がなくなったわけですね。で、弟は、「お母さんと会えるんだったら、一人でもいいから、最後まで、力の限り漕いでいきましょう。」と言うようなことで、どんどん漕いでいくんですね。そして、ずっと行くと、この川からこの川からね、滝が、滝のようになっておるわけですね。滝の所に行って、船がそこで、〔聞き取り不能〕三名一緒に、滝に落ちてしまうんですね。その時に、このお婆さんは、弟の、本当の働き者で、お母さんの孝行をしてもらった子とを、抱いてね、上に上がるんですね。上に上がって、子方星(にぬふぁぶし)って言ったら、ちょっと、北と西との間でしょ。で、向うに、天まで行って、そして、「あんたは、みんなから、こっちに留まってね、みんなの極になりなさい。」と言うようなことで、みんなの極になったことが、子方星と言うことに、いう伝説ですね。・・子方星(にぬふぁぶし)‥‥北極星のこと。
| レコード番号 | 47O330165 |
|---|---|
| CD番号 | 47O33C012 |
| 決定題名 | 北極星由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮良榮建 |
| 話者名かな | みやらえいけん |
| 生年月日 | 19221128 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 白保 |
| 記録日 | 19960912 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T122 白保 B-04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 聴く語る創る第10号特集石垣島の民話 沖縄伝承話資料センター編 日本民話の会・発行発売P107 八重山諸島民話集 遠藤庄治P85 |
| キーワード | 兄弟,働き者の弟,怠け者の兄,北の星 |
| 梗概(こうがい) | 北極星のことなんですよね。昔、ある村に、二人の兄弟がおりまして、〔聞き取り不能〕兄弟がおりまして、兄さんは、どっちかというと怠け者で、働きもしないと言ったような人で、で、弟は働き者で、まじめで、生活に、まあ、家の手伝いもしながらね、暮らしておったんだそうですがね。で、お母さんが、病気で、ずっと二人で見ていたわけなんですけども、兄さんは、やはり、怠け者ですから、よく、お母さんの看病をしてあげない。で、弟のほうは、よく、お母さんの手伝いをしていて、ええ、〔聞き取り不能〕そして、ずっと、お母さんが、とうとう亡くなりましてね、弟が、一緒に泣いておるのを、あるお婆さんが来てね、「どうして、泣いているのか。」ということを尋ねると、「実は、お母さんが亡くなっている。」と。「お母さんが亡くなっているので、大変悲しんでおりますよ。」と言うようなことを言うんですね。そうすると、このお婆さんが来てね、「お母さんに会わせてもらいましょう。」と言うようなことで、二人を船に乗せてね、「遠く向うの岸にね、お母さんがいらっしゃるから、会わせてあげましょう。」と言うことで、二人船に乗せてね、行くんですよ。ところが、漕いでも漕いでも、船を漕いでも漕いでも、向うの岸に着かないということで、兄さんは、「もう、これは、漕いでもね、無駄だ。」と言うことで、匙を投げて、〔聞き取り不能〕漕がなくなったわけですね。で、弟は、「お母さんと会えるんだったら、一人でもいいから、最後まで、力の限り漕いでいきましょう。」と言うようなことで、どんどん漕いでいくんですね。そして、ずっと行くと、この川からこの川からね、滝が、滝のようになっておるわけですね。滝の所に行って、船がそこで、〔聞き取り不能〕三名一緒に、滝に落ちてしまうんですね。その時に、このお婆さんは、弟の、本当の働き者で、お母さんの孝行をしてもらった子とを、抱いてね、上に上がるんですね。上に上がって、子方星(にぬふぁぶし)って言ったら、ちょっと、北と西との間でしょ。で、向うに、天まで行って、そして、「あんたは、みんなから、こっちに留まってね、みんなの極になりなさい。」と言うようなことで、みんなの極になったことが、子方星と言うことに、いう伝説ですね。・・子方星(にぬふぁぶし)‥‥北極星のこと。 |
| 全体の記録時間数 | 4:25 |
| 物語の時間数 | 4:11 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |