七つ星の話(方言)

概要

昔、ある村でですね、言えばもう、男が一人、暮らししてるものがおったらしいんです。一人暮らしして、妻も子もない、親兄弟もない、自分ひとりで暮らしているものが、おったそうですけど、昔は、ゆんぐさといってね、ゆんぐさといって、役職を与えられたそうです。これはね、つなぎものね、牛馬のつなぎものがね、逃げていって、人のふたけろ、存在しているかというところにね、害しているからと、これをね取り締まりに、朝早く、このふたけを、もう(聞き取り不能)農作物に害しているのの取り締まりするようにという、役職であったらしいんです。これを与えられて、村から与えられて、これを毎朝のように、出て、家から出ていって、村のはずれね、出口に、入口出口、そこに行ってね、かぶってる鉢巻きも取って、天に向かって、おじぎしてね、自分はなんも、なんとも言わないで手を合わせてなんにも、こんな損害のないようにというところで、手を合わせて拝んではいきいきしたらしいんです。したけれど天からの、天から神様の、与えられるのはですね、この人は、妻子がないから、自分の妻子が欲しいからこんなにして、毎日来て、毎朝、こんなにしているというところでね、さだめられたらしいんです。して、天からも女をね、よこしたんだ、これの間にいって、子供産んで、くれてこいというところを、あの七つ星ですね、七つ星の位置に女をね、一番七つ星をこう回ってきて、こうしているでしょ、こうしているでしょ。こんなにあって、こんなにして、こんなに。で、こっちの2番か3番に、です。私もう、子供のとき聞いたもの、よく見たんですね。この、女らしいです。あの人ね、いって、これの間に子供を産んで、くれてこいというところで、よこされたらしい、天から。だけど、この女はねー、あたやこんなに言われてきたものが、真正面からきて、あんたの神にして下さいと言うことができなかったらしいんです。できないでね、この人の家に来て、この人はもう、朝、自分のなにして、食事すんで、弁当いれて持ってったら夕方が来るでしょ。だからもう、朝出ていって、また夕方来る。もうこんな時に、この女はいつが入ったか分からないわけさ、男も。分からないけど、この家に入ってきてね、隠れていったらしい。隠れておって、この人が、男が出たらよ、どんなにしてご馳走だしてくるか分からないって。ご馳走作って、いっぱい作って、いろんなもん作ってね。いみとぅるといって、昔は芋をいれて、下げるかご、ざるがあったさあね。あのかごに、色んなもん作って、入れておくらしい。おいて隠れて、自分は、この、男の来るのを見てるわけさー。だけれど、見ているけども、真っ向からも話できないわけ。話できないから、もう、2、3日も続いてこんなにしているうちに、この男は夕方来たら、もうすぐ食べ物何か食べるかねーといって、かごに手入れるわけさー。ようするに、手入れたら、もうご馳走があるらしい。隣に、何か用事があったね、お祝いがあったんだねと思って食べてはおり、2日、3日とも続いたらしいさ。でも、3日と続いたからもう不思議だねー、こんなに毎日人の家から来るご馳走食べては、そのままおることできないからと、行って隣を(聞き取り不能)お婆さんがおられたらしい。で、あの御婆さんのとこ行って、今度二・三日前から、いっつも自分の家に、このご馳走が来ているけど、あるけれど、どこから来ているか分からないで食べていますけれど、どこどこに用事があったんですかねえ、お祝いがあったかねぇと聞いたらよ、このお婆さんが、おっしゃることに、あんたのこの部落で、お祝いとか行事があるということは知らないけど、もうあなたの家は昼、いっつも火が燃えてるんだよと、煙が出ているんだよと、いうことを言われたらしい。昼ま、いっつも煙が出ているけどと言われて、もうこれであったらね、確かにあんたの家に疑いだから、あんたは今日は、畑にといって出ていってから、途中行ってから、いい時間になって、帰って来なさいと、いうことを言われたらしい。言われたから、ふもうん、女はもう、帰って、女はと、この男はもうお婆さんの言われるとおり、行って、途中行ったから、もう今ごろ行けば、ということで、帰って来たらしいさ。帰って来たらんじもう煙が出ているらしい自分の家に。本当だねと思っても、入ってきたらや炊事場に女が立ってるって。女が立っているけどもあんまりもうすばらしいもう、綺麗な女だからね、あんたは、なんと言う人かとなんという人ですかと言ったらもう、あの女はもう、すいませんと、本当は二・三日前から、自分はこんなに来ているけど、あんたの家内にして下さいと、いうところで私はお願いに来ているけど、本当、真正から言いきれないから、こんなに来て、二・三日前から、いろんな物作っておいては、隠れ隠れしているけど、私を家内にして下さいということ言うたらしいよ。あの男もうびっくりして、自分のようなものがこんなこんな綺麗なもう人を妻にするということは、いけないからと、一応断ったらしいさ。断ってできませんと断らして下さいということを言うたらね、もし、あなたがね、あんたが私を嫁にしてもらえなかったら、あんたの目の前で私は死ぬんだよと言うたらしいさね。あんなに言うたからもう、本当かと、本当かってったら、はいと、あんたの確かにあんたの嫁になりたい気持ちで私は来たから、あんたが嫌で、言われるなら、あんたの目の前で私は死んでみせるよと、いうこと言うもんだから、それなら本当、あれだけまでね、あんたが、私を信用してもらうなら、及ばずながら、いいでしょうと、いうところも話したらしい。その時から夫婦なって、おったけど、夫婦なっても、一年経たないうちに、何ヶ月となっても妊娠したらしいさ。妊娠して何してから、この子どもは次々生まれるらしい。五年間で、三名男の子、三名生まれたらしいさね。だけれど、この主人に話す言葉がよ、あの女が話すこと、その夜は庭に出たら、天見るなよと天見るなよとことをいっつも言うたらしいさ。言うたから何でかねぇと、はいということを言うたけど、なぜかねぇと、言っても、自分一人考えたらしい。考えてはおったんだけれど、これがもう密かな方でしょ、あんな人ということをわからないわけさ。でも、ある八月十五夜の晩ね、月眺めして、月見して、仰向けにねむったらしいさ。ねむってこの七つ星を数えたらしいさ。数えて、七つ星とあるけどこれ六つがあるねぇと、六つがあるんだねぇといってこれをさっそく妻に言うたらしい。妻に、天の七つ星とかいうのあるけれど、六つしかないねぇと、言うたらしいさ。あー残念だと、この、妻が、見られたんだねぇ、はっきり見つけられたんだね。こっちこれこんなことがあるから、夜は天に、あ、天に天見るなよと、あんたにいうたでしょうと、私だということ言うたって、この女は。こんなに言うたからもう、仕方ないもう、どうしたらいいかねぇともう、この男はもう心配で心配でもう、たまらないさ、言うてからもう、おんなはもう、そう言われた、今晩言われたら明日もう言ったらしいさね、もう自分がこっちにおれないからと、言ってもう行く準備さもう。だけど、この一番末っ子は、上の子どもに、おんぶ、させておいたらしいさ。おんぶさせて遊ばせてあるさ、あったらしいさ。だけどこの、男の子はよ、妻の一番綺麗な晴れ着さ、晴れ着をねぇ、もう、こう聞いたから晴れ着を隠せばいいと、晴れ着を隠せば、もう行けないからといって隠してから自分は行ったらしいさ。隠してから行ったけどこの妻なるものはもう必ずもう、今日行かなかったらならないと、言ってもう一生懸命探しているけどさがせないわけで、だこの、こう、子どもおんぶしてる、長男がよ、子守唄にお母さんの、晴れ着は米倉の下、お母さんの舞、舞うね、踊っていく舞っていく着物、あれは、粟蔵の下と歌ったらしいさ、子守唄で。歌ったから、これを聞いたお母さんは、さっそく、積んであるものね、みんな壊したらしいな。壊したら、これの下につく突っ込んで置いてあったって。これを取ってかけてこの子どもよ、子ども兄の口から口から下ろして、わきに入って、ぱっともう行ったものがよ、このかげん、行ったものがね、その晩から行って七つ星、ひとつ空いて行ってんー、あって、この小さい星がもう、細かくしてぱっぱっぱっぱっと見えたさ、今の目ではみえないけどよ、あの頃は私よく見たこれさ、このこのはなしだねぇ、この星だねぇと、いうことを私はいっつも見ておったさあ。だけどもうこんな話があって私はこの話ししたいと思いました。

再生時間:12:27

民話詳細DATA

レコード番号 47O330093
CD番号 47O33C006
決定題名 七つ星の話(方言)
話者がつけた題名
話者名 平得マサ子
話者名かな ひらえまさこ
生年月日 19010511
性別
出身地 宮良
記録日 19760802
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T42 白保4 B-1
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく) んかしぬよー
伝承事情
文字化資料 日本民話の会 特集石垣島の民話P126
キーワード 七つ星,神様,若者,美しい娘,衣
梗概(こうがい) 昔、ある村でですね、言えばもう、男が一人、暮らししてるものがおったらしいんです。一人暮らしして、妻も子もない、親兄弟もない、自分ひとりで暮らしているものが、おったそうですけど、昔は、ゆんぐさといってね、ゆんぐさといって、役職を与えられたそうです。これはね、つなぎものね、牛馬のつなぎものがね、逃げていって、人のふたけろ、存在しているかというところにね、害しているからと、これをね取り締まりに、朝早く、このふたけを、もう(聞き取り不能)農作物に害しているのの取り締まりするようにという、役職であったらしいんです。これを与えられて、村から与えられて、これを毎朝のように、出て、家から出ていって、村のはずれね、出口に、入口出口、そこに行ってね、かぶってる鉢巻きも取って、天に向かって、おじぎしてね、自分はなんも、なんとも言わないで手を合わせてなんにも、こんな損害のないようにというところで、手を合わせて拝んではいきいきしたらしいんです。したけれど天からの、天から神様の、与えられるのはですね、この人は、妻子がないから、自分の妻子が欲しいからこんなにして、毎日来て、毎朝、こんなにしているというところでね、さだめられたらしいんです。して、天からも女をね、よこしたんだ、これの間にいって、子供産んで、くれてこいというところを、あの七つ星ですね、七つ星の位置に女をね、一番七つ星をこう回ってきて、こうしているでしょ、こうしているでしょ。こんなにあって、こんなにして、こんなに。で、こっちの2番か3番に、です。私もう、子供のとき聞いたもの、よく見たんですね。この、女らしいです。あの人ね、いって、これの間に子供を産んで、くれてこいというところで、よこされたらしい、天から。だけど、この女はねー、あたやこんなに言われてきたものが、真正面からきて、あんたの神にして下さいと言うことができなかったらしいんです。できないでね、この人の家に来て、この人はもう、朝、自分のなにして、食事すんで、弁当いれて持ってったら夕方が来るでしょ。だからもう、朝出ていって、また夕方来る。もうこんな時に、この女はいつが入ったか分からないわけさ、男も。分からないけど、この家に入ってきてね、隠れていったらしい。隠れておって、この人が、男が出たらよ、どんなにしてご馳走だしてくるか分からないって。ご馳走作って、いっぱい作って、いろんなもん作ってね。いみとぅるといって、昔は芋をいれて、下げるかご、ざるがあったさあね。あのかごに、色んなもん作って、入れておくらしい。おいて隠れて、自分は、この、男の来るのを見てるわけさー。だけれど、見ているけども、真っ向からも話できないわけ。話できないから、もう、2、3日も続いてこんなにしているうちに、この男は夕方来たら、もうすぐ食べ物何か食べるかねーといって、かごに手入れるわけさー。ようするに、手入れたら、もうご馳走があるらしい。隣に、何か用事があったね、お祝いがあったんだねと思って食べてはおり、2日、3日とも続いたらしいさ。でも、3日と続いたからもう不思議だねー、こんなに毎日人の家から来るご馳走食べては、そのままおることできないからと、行って隣を(聞き取り不能)お婆さんがおられたらしい。で、あの御婆さんのとこ行って、今度二・三日前から、いっつも自分の家に、このご馳走が来ているけど、あるけれど、どこから来ているか分からないで食べていますけれど、どこどこに用事があったんですかねえ、お祝いがあったかねぇと聞いたらよ、このお婆さんが、おっしゃることに、あんたのこの部落で、お祝いとか行事があるということは知らないけど、もうあなたの家は昼、いっつも火が燃えてるんだよと、煙が出ているんだよと、いうことを言われたらしい。昼ま、いっつも煙が出ているけどと言われて、もうこれであったらね、確かにあんたの家に疑いだから、あんたは今日は、畑にといって出ていってから、途中行ってから、いい時間になって、帰って来なさいと、いうことを言われたらしい。言われたから、ふもうん、女はもう、帰って、女はと、この男はもうお婆さんの言われるとおり、行って、途中行ったから、もう今ごろ行けば、ということで、帰って来たらしいさ。帰って来たらんじもう煙が出ているらしい自分の家に。本当だねと思っても、入ってきたらや炊事場に女が立ってるって。女が立っているけどもあんまりもうすばらしいもう、綺麗な女だからね、あんたは、なんと言う人かとなんという人ですかと言ったらもう、あの女はもう、すいませんと、本当は二・三日前から、自分はこんなに来ているけど、あんたの家内にして下さいと、いうところで私はお願いに来ているけど、本当、真正から言いきれないから、こんなに来て、二・三日前から、いろんな物作っておいては、隠れ隠れしているけど、私を家内にして下さいということ言うたらしいよ。あの男もうびっくりして、自分のようなものがこんなこんな綺麗なもう人を妻にするということは、いけないからと、一応断ったらしいさ。断ってできませんと断らして下さいということを言うたらね、もし、あなたがね、あんたが私を嫁にしてもらえなかったら、あんたの目の前で私は死ぬんだよと言うたらしいさね。あんなに言うたからもう、本当かと、本当かってったら、はいと、あんたの確かにあんたの嫁になりたい気持ちで私は来たから、あんたが嫌で、言われるなら、あんたの目の前で私は死んでみせるよと、いうこと言うもんだから、それなら本当、あれだけまでね、あんたが、私を信用してもらうなら、及ばずながら、いいでしょうと、いうところも話したらしい。その時から夫婦なって、おったけど、夫婦なっても、一年経たないうちに、何ヶ月となっても妊娠したらしいさ。妊娠して何してから、この子どもは次々生まれるらしい。五年間で、三名男の子、三名生まれたらしいさね。だけれど、この主人に話す言葉がよ、あの女が話すこと、その夜は庭に出たら、天見るなよと天見るなよとことをいっつも言うたらしいさ。言うたから何でかねぇと、はいということを言うたけど、なぜかねぇと、言っても、自分一人考えたらしい。考えてはおったんだけれど、これがもう密かな方でしょ、あんな人ということをわからないわけさ。でも、ある八月十五夜の晩ね、月眺めして、月見して、仰向けにねむったらしいさ。ねむってこの七つ星を数えたらしいさ。数えて、七つ星とあるけどこれ六つがあるねぇと、六つがあるんだねぇといってこれをさっそく妻に言うたらしい。妻に、天の七つ星とかいうのあるけれど、六つしかないねぇと、言うたらしいさ。あー残念だと、この、妻が、見られたんだねぇ、はっきり見つけられたんだね。こっちこれこんなことがあるから、夜は天に、あ、天に天見るなよと、あんたにいうたでしょうと、私だということ言うたって、この女は。こんなに言うたからもう、仕方ないもう、どうしたらいいかねぇともう、この男はもう心配で心配でもう、たまらないさ、言うてからもう、おんなはもう、そう言われた、今晩言われたら明日もう言ったらしいさね、もう自分がこっちにおれないからと、言ってもう行く準備さもう。だけど、この一番末っ子は、上の子どもに、おんぶ、させておいたらしいさ。おんぶさせて遊ばせてあるさ、あったらしいさ。だけどこの、男の子はよ、妻の一番綺麗な晴れ着さ、晴れ着をねぇ、もう、こう聞いたから晴れ着を隠せばいいと、晴れ着を隠せば、もう行けないからといって隠してから自分は行ったらしいさ。隠してから行ったけどこの妻なるものはもう必ずもう、今日行かなかったらならないと、言ってもう一生懸命探しているけどさがせないわけで、だこの、こう、子どもおんぶしてる、長男がよ、子守唄にお母さんの、晴れ着は米倉の下、お母さんの舞、舞うね、踊っていく舞っていく着物、あれは、粟蔵の下と歌ったらしいさ、子守唄で。歌ったから、これを聞いたお母さんは、さっそく、積んであるものね、みんな壊したらしいな。壊したら、これの下につく突っ込んで置いてあったって。これを取ってかけてこの子どもよ、子ども兄の口から口から下ろして、わきに入って、ぱっともう行ったものがよ、このかげん、行ったものがね、その晩から行って七つ星、ひとつ空いて行ってんー、あって、この小さい星がもう、細かくしてぱっぱっぱっぱっと見えたさ、今の目ではみえないけどよ、あの頃は私よく見たこれさ、このこのはなしだねぇ、この星だねぇと、いうことを私はいっつも見ておったさあ。だけどもうこんな話があって私はこの話ししたいと思いました。
全体の記録時間数 12:58
物語の時間数 12:27
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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