人魚の話(共通語)

概要

昔、宮古は(聞き取り不能)、八重山には八重山にですね、大きな津波があった年の時あったんらしいですよね。それも一応実際らしいですよね。それでその時の話しをね、お爺さんから聞いた話だけど、白保部落に三人の漁師がつって、(聞き取り不能)っていう人と宮良という人と(聞き取り不能)というお爺さんがおどったらしいですよね。その男の人が村から遠く離れたかなり遠く離れた(聞き取り不能)という所に、行って漁をしておったらしいですね。そしてある日のことですね、その漁をしてる時に、この網にですね、魚でもない、イカでもない蛸でもないね、世にならぬですね、生物がですね、引っかかってきたらしいですよ。それで、もう陸に揚げてですね、(聞き取り不能)ですね。これがもう(聞き取り不能)不思議に思ってですね、「これは魚でもない、イカでもない、蛸でもないとすればなんだろう。」と。これの形はですね、上のほうは頭もあって体が手があってですね、そしてもう体から下はですね、魚の尻尾らしいですよね。それで(聞き取り不能)と思ってですね、今にすれば人魚って言うんですかねぇ、それがあの時はもう人魚っても分からないで、どういう動物だろうと思って、「まずはこれはね、殺してみたらですね、正体かって分かるだろう。」と思ってですね、この砥石で包丁をよく切れるように砥いだらしいですよ。砥ぎ始めたらね、急にこの人魚みたいなのがですね、人間が泣くみたいに泣き出したらしいですね。びっくりしていたら、ですね、この人魚がですね、急にまた話をしたらしいですね。なんと言ったってったらですね、「あんたたち私を殺そうとするんですか。」とってた。「あんたは何者であるのか。魚でもないイカでもない蛸でもない、もう不思議に思って(聞き取り不能)あんたをまず殺して(聞き取り不能)もう調べてみようていうことでね、やってるんだ。」と言うたらですね、「私を放して下さい、私はですね、海の神様の使いですよ。あんたたちのために、知らしようと思ってね、このあんたたちの網に引っかかったんですよ。」と言って。びっくりしていたら、「じゃあね、私を放す前にね、あんたたちに海の秘密を教えてあげましょう。」って。秘密って言うんですかね、承りました。「秘密っていったらどういうことかね。」って聞いたらですね、「もうじきね、何月何日の何時ごろ津波があって部落は流されるから、あんたたちはね、それを知っておきなさい。」と教えたらしいですね。「そうかねえ、ありがとうありがとう。それじゃねー私たちね津波が来ることね知ってよかったね。」と言ってですね、放してあげたらしいですよ。何月何日と知らしたこの、人魚みたなのが知らした日がきたらしいですね。そしたもんだから、あの人たちは、走ってって廻って違う部落に入ってきて、村中に聞かしたらしいですね。「明日の何時ごろ津波が来るらしいよ。神の使いを、私が何から聞いてるから、もう、あんたたちはもうその準備しなさいよ。」と言ってね、伝えたらしいです。その部落の人は聞こうとしない。「あんな気違いみたいないうことをね、あんなことがあるか。神様とか神の使いというのがあるもんか。」と馬鹿にしてね、聞かないでおった時に、空が揺れたと同時にね、その翌日になって何時何分になったら来たらしいですね。それでねぇ、この三人の人はね、もう助かってですね、その今ね、そのお宮にですね、その祭られてるんですよ。そのね、お宮に祭ってあるその神様の名前は知らないけれどもね、そのお爺さんは今ね守護神となって、その部落のですね、中のお嶽に祭られていると聞いたんだけど。この人なんかね、その竜宮の神から最初に自分なんか聞いたもんだから竜の形を作ってですね、こんどはとんがった幟(のぼり)を立ててですね、道を作ったらしいですね。それで、幟(のぼり)は、頭(かちら)って名前あったんですよ。それが部落の頭(かちら)であると思います。三つの頭を立ててですね、みちどしの時は必ずこれを立ててやります。だからその人魚という話もこれはほんとのことだなと私は思っています。

再生時間:6:11

民話詳細DATA

レコード番号 47O330081
CD番号 47O33C005
決定題名 人魚の話(共通語)
話者がつけた題名
話者名 仲島エイ
話者名かな なかしまえい
生年月日 19201127
性別
出身地
記録日 19760802
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T41 白保3 B-7
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく) むかし
伝承事情 お爺さん
文字化資料
キーワード 人魚,津波
梗概(こうがい) 昔、宮古は(聞き取り不能)、八重山には八重山にですね、大きな津波があった年の時あったんらしいですよね。それも一応実際らしいですよね。それでその時の話しをね、お爺さんから聞いた話だけど、白保部落に三人の漁師がつって、(聞き取り不能)っていう人と宮良という人と(聞き取り不能)というお爺さんがおどったらしいですよね。その男の人が村から遠く離れたかなり遠く離れた(聞き取り不能)という所に、行って漁をしておったらしいですね。そしてある日のことですね、その漁をしてる時に、この網にですね、魚でもない、イカでもない蛸でもないね、世にならぬですね、生物がですね、引っかかってきたらしいですよ。それで、もう陸に揚げてですね、(聞き取り不能)ですね。これがもう(聞き取り不能)不思議に思ってですね、「これは魚でもない、イカでもない、蛸でもないとすればなんだろう。」と。これの形はですね、上のほうは頭もあって体が手があってですね、そしてもう体から下はですね、魚の尻尾らしいですよね。それで(聞き取り不能)と思ってですね、今にすれば人魚って言うんですかねぇ、それがあの時はもう人魚っても分からないで、どういう動物だろうと思って、「まずはこれはね、殺してみたらですね、正体かって分かるだろう。」と思ってですね、この砥石で包丁をよく切れるように砥いだらしいですよ。砥ぎ始めたらね、急にこの人魚みたいなのがですね、人間が泣くみたいに泣き出したらしいですね。びっくりしていたら、ですね、この人魚がですね、急にまた話をしたらしいですね。なんと言ったってったらですね、「あんたたち私を殺そうとするんですか。」とってた。「あんたは何者であるのか。魚でもないイカでもない蛸でもない、もう不思議に思って(聞き取り不能)あんたをまず殺して(聞き取り不能)もう調べてみようていうことでね、やってるんだ。」と言うたらですね、「私を放して下さい、私はですね、海の神様の使いですよ。あんたたちのために、知らしようと思ってね、このあんたたちの網に引っかかったんですよ。」と言って。びっくりしていたら、「じゃあね、私を放す前にね、あんたたちに海の秘密を教えてあげましょう。」って。秘密って言うんですかね、承りました。「秘密っていったらどういうことかね。」って聞いたらですね、「もうじきね、何月何日の何時ごろ津波があって部落は流されるから、あんたたちはね、それを知っておきなさい。」と教えたらしいですね。「そうかねえ、ありがとうありがとう。それじゃねー私たちね津波が来ることね知ってよかったね。」と言ってですね、放してあげたらしいですよ。何月何日と知らしたこの、人魚みたなのが知らした日がきたらしいですね。そしたもんだから、あの人たちは、走ってって廻って違う部落に入ってきて、村中に聞かしたらしいですね。「明日の何時ごろ津波が来るらしいよ。神の使いを、私が何から聞いてるから、もう、あんたたちはもうその準備しなさいよ。」と言ってね、伝えたらしいです。その部落の人は聞こうとしない。「あんな気違いみたいないうことをね、あんなことがあるか。神様とか神の使いというのがあるもんか。」と馬鹿にしてね、聞かないでおった時に、空が揺れたと同時にね、その翌日になって何時何分になったら来たらしいですね。それでねぇ、この三人の人はね、もう助かってですね、その今ね、そのお宮にですね、その祭られてるんですよ。そのね、お宮に祭ってあるその神様の名前は知らないけれどもね、そのお爺さんは今ね守護神となって、その部落のですね、中のお嶽に祭られていると聞いたんだけど。この人なんかね、その竜宮の神から最初に自分なんか聞いたもんだから竜の形を作ってですね、こんどはとんがった幟(のぼり)を立ててですね、道を作ったらしいですね。それで、幟(のぼり)は、頭(かちら)って名前あったんですよ。それが部落の頭(かちら)であると思います。三つの頭を立ててですね、みちどしの時は必ずこれを立ててやります。だからその人魚という話もこれはほんとのことだなと私は思っています。
全体の記録時間数 6:47
物語の時間数 6:11
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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