一番おいしいものは塩(方言)

概要

王様の家来たちが集ってですね、世の中で一番美味しいのは何だろうという話しは出たらしいです。それでねぇ、家来たちは、もうある一人がですね、世の中で一番美味しいのは塩だっていうことを話し出したらしいですね。それでみんなの家来だちは、そりゃあ間違いだと、塩よりね、もう塩っていうのは苦くって、塩よりまずいのは無い。お前の言うこと間違いだ、言ってですね、この人をですね、もう分からず屋の言うことはですね、もう、これは島流し。これは道理に当たらない、ことばかり言うので、これの言うことは通らないと言って、島流しまでしたらしいですね。それで、もうそれがですね、なんですか、王様も、王様の家来の者たちがいっつも、こう美味しいものあげるんですよ。美味しいのあげるんだけどもね、そのもう、その日からあの人が島流した日から、もう雨が降って雨が降って、塩が作れないらしいです。塩っていうのは日で、こういい天気のいい日にたくのだけど、塩がたかれないので、もう雨ばっかり続いていたので、王様ももういっつもっもうお膳にくるのは甘くってですね、美味しくないらしいですよ。それでいっつももう美味しくない美味しくないと言ってるときに、ある時ですね、弟子の一人がですね、その料理を作ってですね、こう王様のとこ行く途中に、家の中でですよ、途中にですね、何か上からぽこんと物が落ちてですね、そのお汁に入ったらしいです。そしてお汁に入ったけれどももう王様の所だから、もう何とも言わずに持って行ったらしいですね。それで、王様が召し上がったらしいです。そしたら、今日のおつお汁はですね、うってかわってとっても美味しいらしいですよ。それで王様は珍しいなぁ、今日のお汁はとっても美味しいけれど、どうしたんかなぁて言われてですね、この家来はもう王様に上から、物が落ちてということを言えないで、黙っていたら、もういやこれは特別に美味しい。何かしたんじゃないかと言われたもんだから、もう恐る恐るですねぇ、この給仕がですねぇ、実はそのこうしてこう王様の所にお膳持って来る時に、何か上から天井からね、物が落ちてきて、中に入ったらしいけれども、もう王様のことだからといって怖れ怖れ言わずに、おいておきましたが実はそんなことですって申し上げたらしいです。それじゃ上の上から落ちたと言うならば、天井から落ちたとならば、どこか上の上に何かね、美味しいものか何かがあるに違いないといってですね、早速、王様は家の上にですね、調べたらしいですよ。そしたらですね、塩のですね、塊があってですね、それ誰がしたのか知らないけれども、神様がしたのか誰が知らないけれども、塊が下落ちてですね、この雫となってですね、この落ちたっていう原因が分かってですね、王様はあぁそうか、世の中で一番なるほど考えたらね、こう生水、この甘いのばっかりは食べられない。そりゃなるほど考えたらこれは塩というものほどね、とってもね美味しい物は無いんだ。あんたたちこうね、島に流したね、その塩が美味しいのという、言うた、この人の言うことが本当は正しかったんだ。あんたたち早速ねこの人をね、島から連れ戻してきなさいと言うたらしいですよ。それでもう家来の者たちは、こう船漕いでいてこの塩を美味しいという人をですね、連れに行ったらしいですよ。それであの人船が乗ったことは乗ったんだけど、途中でもってですね、行方不明なったらしいですよ。海の中に沈んでいったらしいですよ。それでもう残念に思って王様がこれ連れてきなさい。これの言うたことは当たりだから、もうせっかく連れて来いと言われたこの人をですね、もう王様にですね、もう連れ戻すことできないので、もうこういうこういうことになって海の上に、途中で、この人は行方不明になってしまいましたと言うたから、王様は、それじゃね、私のね、伝言を持って行きなさいと、私の伝言持って行ったら、この人必ず帰ってくるに違いないからといって、書面を書いてですね、一筆書いて、この人の家来に渡したらしいですよ。そしたらよ渡したらですね海のね、〔海中〕この人の落ちたという所に行って、この王様からのね、伝言持って来たよ、あんたの言うたことが本当正しかった、世の中で一番美味しいのは塩だったということをね、この人に、告げるとともにこれを渡したらしいですよ。この人海の中からこう手を出して取ったような気がしたって。取ったような気がしたけれどもこの人は、出て来なかった。それで海の水はね、こうして辛くなって塩となってね、なってきているという由来だ。

再生時間:3:56

民話詳細DATA

レコード番号 47O330072
CD番号 47O33C004
決定題名 一番おいしいものは塩(方言)
話者がつけた題名
話者名 仲島玉
話者名かな なかしまたま
生年月日 19161222
性別
出身地
記録日 19760802
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T41 白保3 A-7
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく) むかし
伝承事情
文字化資料
キーワード 塩,干ばつ,王様,家来,島流し
梗概(こうがい) 王様の家来たちが集ってですね、世の中で一番美味しいのは何だろうという話しは出たらしいです。それでねぇ、家来たちは、もうある一人がですね、世の中で一番美味しいのは塩だっていうことを話し出したらしいですね。それでみんなの家来だちは、そりゃあ間違いだと、塩よりね、もう塩っていうのは苦くって、塩よりまずいのは無い。お前の言うこと間違いだ、言ってですね、この人をですね、もう分からず屋の言うことはですね、もう、これは島流し。これは道理に当たらない、ことばかり言うので、これの言うことは通らないと言って、島流しまでしたらしいですね。それで、もうそれがですね、なんですか、王様も、王様の家来の者たちがいっつも、こう美味しいものあげるんですよ。美味しいのあげるんだけどもね、そのもう、その日からあの人が島流した日から、もう雨が降って雨が降って、塩が作れないらしいです。塩っていうのは日で、こういい天気のいい日にたくのだけど、塩がたかれないので、もう雨ばっかり続いていたので、王様ももういっつもっもうお膳にくるのは甘くってですね、美味しくないらしいですよ。それでいっつももう美味しくない美味しくないと言ってるときに、ある時ですね、弟子の一人がですね、その料理を作ってですね、こう王様のとこ行く途中に、家の中でですよ、途中にですね、何か上からぽこんと物が落ちてですね、そのお汁に入ったらしいです。そしてお汁に入ったけれどももう王様の所だから、もう何とも言わずに持って行ったらしいですね。それで、王様が召し上がったらしいです。そしたら、今日のおつお汁はですね、うってかわってとっても美味しいらしいですよ。それで王様は珍しいなぁ、今日のお汁はとっても美味しいけれど、どうしたんかなぁて言われてですね、この家来はもう王様に上から、物が落ちてということを言えないで、黙っていたら、もういやこれは特別に美味しい。何かしたんじゃないかと言われたもんだから、もう恐る恐るですねぇ、この給仕がですねぇ、実はそのこうしてこう王様の所にお膳持って来る時に、何か上から天井からね、物が落ちてきて、中に入ったらしいけれども、もう王様のことだからといって怖れ怖れ言わずに、おいておきましたが実はそんなことですって申し上げたらしいです。それじゃ上の上から落ちたと言うならば、天井から落ちたとならば、どこか上の上に何かね、美味しいものか何かがあるに違いないといってですね、早速、王様は家の上にですね、調べたらしいですよ。そしたらですね、塩のですね、塊があってですね、それ誰がしたのか知らないけれども、神様がしたのか誰が知らないけれども、塊が下落ちてですね、この雫となってですね、この落ちたっていう原因が分かってですね、王様はあぁそうか、世の中で一番なるほど考えたらね、こう生水、この甘いのばっかりは食べられない。そりゃなるほど考えたらこれは塩というものほどね、とってもね美味しい物は無いんだ。あんたたちこうね、島に流したね、その塩が美味しいのという、言うた、この人の言うことが本当は正しかったんだ。あんたたち早速ねこの人をね、島から連れ戻してきなさいと言うたらしいですよ。それでもう家来の者たちは、こう船漕いでいてこの塩を美味しいという人をですね、連れに行ったらしいですよ。それであの人船が乗ったことは乗ったんだけど、途中でもってですね、行方不明なったらしいですよ。海の中に沈んでいったらしいですよ。それでもう残念に思って王様がこれ連れてきなさい。これの言うたことは当たりだから、もうせっかく連れて来いと言われたこの人をですね、もう王様にですね、もう連れ戻すことできないので、もうこういうこういうことになって海の上に、途中で、この人は行方不明になってしまいましたと言うたから、王様は、それじゃね、私のね、伝言を持って行きなさいと、私の伝言持って行ったら、この人必ず帰ってくるに違いないからといって、書面を書いてですね、一筆書いて、この人の家来に渡したらしいですよ。そしたらよ渡したらですね海のね、〔海中〕この人の落ちたという所に行って、この王様からのね、伝言持って来たよ、あんたの言うたことが本当正しかった、世の中で一番美味しいのは塩だったということをね、この人に、告げるとともにこれを渡したらしいですよ。この人海の中からこう手を出して取ったような気がしたって。取ったような気がしたけれどもこの人は、出て来なかった。それで海の水はね、こうして辛くなって塩となってね、なってきているという由来だ。
全体の記録時間数 4:57
物語の時間数 3:56
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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