
白保から石垣に歩いて行くとき、クチミチという道路がある。今の飛行場の上の方にタナドウ道とあるがこれは昔のクチミチである。あれから行くクチミチは平得の農耕地がある。そこを通る時セーナバという有名な武士がいた。次男、三男は人を雇う力がないので、その為に粟やキビを蒔いておく。草取りには(聞き取り不能)がいるからセーナバという人はお前は神酒を準備しなさい。ひとつかぐらい問題じゃないと言って作らせる。そして、道のそばに神酒を置いて、そこで粟草をとっている。人が石垣に用事があると言って来ると、ちょっとすみませんがちょっとの時間だからひとはかでも一粒でもいいから草をとってくれと神酒をどんどん飲ます。この話を聞いているカナガのベーとアガリのウメーの二人の爺さんは今日はまさかわれわれにもそうするのか試しにいってみようと言って行く。案の定待っている。そこへ行くと、「シカ(四所)に行かれるのですか、神酒をあがっていきなさい」と神酒を持ってきて飲ます。草を取ってくれというのを覚悟しているが、自分たちは急ぎの用事があるから、こうしてはいられない。貴方が神酒を飲んで行けというから頂戴したのだ」というと、「お前たちはせっかく人が頼んだのに聞かないようだとこっちは通さない」と神酒を担いできた棒(イノマキ棒)にすわっている。お前たちが聞かなければこっちは通さない。通さなかったらそれで良いと。それじゃあお前たちはけんかをぶっかけるつもりかこの棒を座ったままボツンと折って一本はお前持ちなさい。一本は僕が持つからと。さあやってみようと。二人にはかなわないでしょう。これには驚いて逃げたという話。これは力持ちの話ではない。
| レコード番号 | 47O330029 |
|---|---|
| CD番号 | 47O33C002 |
| 決定題名 | 腕力で人を使う(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 米盛一雄 |
| 話者名かな | よねもりかずお |
| 生年月日 | 19110513 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 白保 |
| 記録日 | 19750804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T39 白保1 B-19 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 30 |
| 発句(ほっく) | むかし |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 神酒,クチミチ |
| 梗概(こうがい) | 白保から石垣に歩いて行くとき、クチミチという道路がある。今の飛行場の上の方にタナドウ道とあるがこれは昔のクチミチである。あれから行くクチミチは平得の農耕地がある。そこを通る時セーナバという有名な武士がいた。次男、三男は人を雇う力がないので、その為に粟やキビを蒔いておく。草取りには(聞き取り不能)がいるからセーナバという人はお前は神酒を準備しなさい。ひとつかぐらい問題じゃないと言って作らせる。そして、道のそばに神酒を置いて、そこで粟草をとっている。人が石垣に用事があると言って来ると、ちょっとすみませんがちょっとの時間だからひとはかでも一粒でもいいから草をとってくれと神酒をどんどん飲ます。この話を聞いているカナガのベーとアガリのウメーの二人の爺さんは今日はまさかわれわれにもそうするのか試しにいってみようと言って行く。案の定待っている。そこへ行くと、「シカ(四所)に行かれるのですか、神酒をあがっていきなさい」と神酒を持ってきて飲ます。草を取ってくれというのを覚悟しているが、自分たちは急ぎの用事があるから、こうしてはいられない。貴方が神酒を飲んで行けというから頂戴したのだ」というと、「お前たちはせっかく人が頼んだのに聞かないようだとこっちは通さない」と神酒を担いできた棒(イノマキ棒)にすわっている。お前たちが聞かなければこっちは通さない。通さなかったらそれで良いと。それじゃあお前たちはけんかをぶっかけるつもりかこの棒を座ったままボツンと折って一本はお前持ちなさい。一本は僕が持つからと。さあやってみようと。二人にはかなわないでしょう。これには驚いて逃げたという話。これは力持ちの話ではない。 |
| 全体の記録時間数 | 1:42 |
| 物語の時間数 | 1:33 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |