
オヤケ赤蜂の謀反の時に、石垣を治めていた人は、ナータフーズという長田大主ね。その人が赤蜂に苛められておるのを助けにね、首里から軍隊がきて、長田大主と協力をして、オヤケ赤蜂を滅ぼしたわけ。この軍隊がオヤケ赤蜂を滅ぼして帰る時にね、長田大主の姉さんの真乙姥が、この軍隊が無事に帰るようにということでね、お百度参りみたいな格好で海岸でお祈りをしていたけど、その祈願してる途中に衰えて倒れてね、死にそうになったわけさ。それを平得の多田遠那里という人が海岸に降りて行くときにみて、その人を助けたわけ。それで、無事にこの軍隊がね、首里に帰還したもんだから、向こうの首里王府からはね、長田大主の姉さんの真乙姥と多田遠那里という人は勲功があると言うて表彰したわけよ。そのときに真乙姥に八重山の大阿母職という神様に仕える高い位を授けることになったんですが、真乙姥は、「いや、自分が願いを全うして軍隊を帰すことができたのは、平得の多田遠那里の助けがあって、無事に祈願ができたんだ。だから、大阿母職は私じゃなく多田遠那里に授けて下さい。」と言うので多田ブナリは大阿母職を授かった。その後に、その多田遠那里が亡くなった後は、長田家にその位をあずけてるわけさ。その多田遠那里を祀ったのが大阿母御嶽であるわけ。その子孫が今でも代々神司をしてね、部落の行事の時にはみている。ここではね、その家が多田だから、多田御願とも言うし、それから、多田遠那里は大阿母職だったから、大阿母御嶽とも言っておる。また、大阿母は、ホールザーとも言うからね、ホールザー御願とも言って長田家は今でもホールザーの家って言っている。その長田家の一門は、田本であろうと石垣であろうと信と名前のつくのは長田大主の子孫で、私たちの家も「信」の字を貰ったから、私たちの一門は長田家と同じ信の一門なんですよ。ここは、毎年沖縄でいうところの清明祭をやっているけど、僕はひねくれ者だから、あんなもんいらないと行かないよ。だから、向こうの信の一門の連中は、「信を貰っているのになぜ君は来ないか。」と言っているよ。
| レコード番号 | 47O341196 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C093 |
| 決定題名 | 大阿母御嶽(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 田本信精 |
| 話者名かな | たもとしんせい |
| 生年月日 | 19170919 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字平得 |
| 記録日 | 19970912 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市平得 T72 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | オヤケ赤蜂,謀反,石垣を,ナータフーズ,長田大主,首里,軍隊,滅ぼした,姉さ,真乙姥,祈願,衰えて,死にそうになった,平得,多田遠那里,助けた,無事,帰還,首里王府,勲功,大阿母職,神様,高い位,子孫,神司,多田御願,大阿母御嶽,ホールザー,ホールザー御願,一門,田本,石垣,信,清明祭 |
| 梗概(こうがい) | オヤケ赤蜂の謀反の時に、石垣を治めていた人は、ナータフーズという長田大主ね。その人が赤蜂に苛められておるのを助けにね、首里から軍隊がきて、長田大主と協力をして、オヤケ赤蜂を滅ぼしたわけ。この軍隊がオヤケ赤蜂を滅ぼして帰る時にね、長田大主の姉さんの真乙姥が、この軍隊が無事に帰るようにということでね、お百度参りみたいな格好で海岸でお祈りをしていたけど、その祈願してる途中に衰えて倒れてね、死にそうになったわけさ。それを平得の多田遠那里という人が海岸に降りて行くときにみて、その人を助けたわけ。それで、無事にこの軍隊がね、首里に帰還したもんだから、向こうの首里王府からはね、長田大主の姉さんの真乙姥と多田遠那里という人は勲功があると言うて表彰したわけよ。そのときに真乙姥に八重山の大阿母職という神様に仕える高い位を授けることになったんですが、真乙姥は、「いや、自分が願いを全うして軍隊を帰すことができたのは、平得の多田遠那里の助けがあって、無事に祈願ができたんだ。だから、大阿母職は私じゃなく多田遠那里に授けて下さい。」と言うので多田ブナリは大阿母職を授かった。その後に、その多田遠那里が亡くなった後は、長田家にその位をあずけてるわけさ。その多田遠那里を祀ったのが大阿母御嶽であるわけ。その子孫が今でも代々神司をしてね、部落の行事の時にはみている。ここではね、その家が多田だから、多田御願とも言うし、それから、多田遠那里は大阿母職だったから、大阿母御嶽とも言っておる。また、大阿母は、ホールザーとも言うからね、ホールザー御願とも言って長田家は今でもホールザーの家って言っている。その長田家の一門は、田本であろうと石垣であろうと信と名前のつくのは長田大主の子孫で、私たちの家も「信」の字を貰ったから、私たちの一門は長田家と同じ信の一門なんですよ。ここは、毎年沖縄でいうところの清明祭をやっているけど、僕はひねくれ者だから、あんなもんいらないと行かないよ。だから、向こうの信の一門の連中は、「信を貰っているのになぜ君は来ないか。」と言っているよ。 |
| 全体の記録時間数 | 8:06 |
| 物語の時間数 | 5:34 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |