真栄里マニカ(共通語)

概要

これは、二百年ぐらい前の話じゃないかね。こっちの今は住んでいる人が違うが、真栄里十五番地に屋敷跡もある家があって、その家に親の言うことも聞かない手に負えない怠け者の兄弟二人がいて真栄里マニカと呼ばれていたが、真栄里から出て行ってとうとう山籠もりしたそうですね。この兄弟は人の牛を取って食べたり、女の人を強姦したりして、於茂登山の今言う河原部落にいたそうです。たまたま、今の海南部落の後ろには、鳩間と言う人の先祖が向こうに田小屋を作って田んぼを造っておるんですよね。向こうは行き帰りも遠いから、田植えとか、刈り取りの忙しい時は向こうで寝泊まりして、田んぼを作っておられたみたいね。その時に、この山籠もりしてるマニカに見つかってですね。大変なことになって、鳩間という方は、「これはなんとかして説得をして真人間にさそう。」と思ってですね、それで、「あんた達はよ、こっちで人目に会うと大変なことになるので、昼は山に隠れて、夜出てきてね、それで、自分の田んぼを耕したり、開墾するならば、自分は助けてやる。」と言うことで、兄弟二人に家から食べ物を運んだりしてやったから、二人は昼は山に隠れて、夜は出てきて開墾して田んぼを開けたりしておったんだけど、とうとうこれがシマの人が分かって、鳩間と言う人も口にしたもんだから、「あれを退治しよう。」と村中総動員して、そして二人を追いかけるわけですよね。それで二人はどんどん、どんどん山伝えに来て、元名蔵まで追いつめられて来たんだけれど、こいつがまた女癖も悪くてですね、名蔵に忍び込んでですね、女に悪戯したり悪いことをしたから、とうとう名蔵の字民が総動員してですね、元名蔵の東のアンパル浜まで追いかけて、昔の底引き網みたいな大きな網があったみたいですから、その魚を取るときの大きな網を張って二人を捕獲したから、そこはアンパルと言う名前も付いたと。

再生時間:7:27

民話詳細DATA

レコード番号 47O341408
CD番号 47O34C107
決定題名 真栄里マニカ(共通語)
話者がつけた題名
話者名 細工利夫
話者名かな さいくとしお
生年月日 19200930
性別
出身地 沖縄県石垣市字真栄里
記録日 19980313
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市真栄里 T86 A05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 真栄里,怠け者,兄弟,真栄里マニカ,山籠もり,於茂登山,河原部落,海南部落,鳩間,田小屋,田んぼ,開墾,退治,女癖,女,悪戯,名蔵,アンパル,網,捕獲
梗概(こうがい) これは、二百年ぐらい前の話じゃないかね。こっちの今は住んでいる人が違うが、真栄里十五番地に屋敷跡もある家があって、その家に親の言うことも聞かない手に負えない怠け者の兄弟二人がいて真栄里マニカと呼ばれていたが、真栄里から出て行ってとうとう山籠もりしたそうですね。この兄弟は人の牛を取って食べたり、女の人を強姦したりして、於茂登山の今言う河原部落にいたそうです。たまたま、今の海南部落の後ろには、鳩間と言う人の先祖が向こうに田小屋を作って田んぼを造っておるんですよね。向こうは行き帰りも遠いから、田植えとか、刈り取りの忙しい時は向こうで寝泊まりして、田んぼを作っておられたみたいね。その時に、この山籠もりしてるマニカに見つかってですね。大変なことになって、鳩間という方は、「これはなんとかして説得をして真人間にさそう。」と思ってですね、それで、「あんた達はよ、こっちで人目に会うと大変なことになるので、昼は山に隠れて、夜出てきてね、それで、自分の田んぼを耕したり、開墾するならば、自分は助けてやる。」と言うことで、兄弟二人に家から食べ物を運んだりしてやったから、二人は昼は山に隠れて、夜は出てきて開墾して田んぼを開けたりしておったんだけど、とうとうこれがシマの人が分かって、鳩間と言う人も口にしたもんだから、「あれを退治しよう。」と村中総動員して、そして二人を追いかけるわけですよね。それで二人はどんどん、どんどん山伝えに来て、元名蔵まで追いつめられて来たんだけれど、こいつがまた女癖も悪くてですね、名蔵に忍び込んでですね、女に悪戯したり悪いことをしたから、とうとう名蔵の字民が総動員してですね、元名蔵の東のアンパル浜まで追いかけて、昔の底引き網みたいな大きな網があったみたいですから、その魚を取るときの大きな網を張って二人を捕獲したから、そこはアンパルと言う名前も付いたと。
全体の記録時間数 7:32
物語の時間数 7:27
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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