
ミルクの神様は、五穀を持ってきた。五穀は、キビ、トーナチン(フームン)、ムギ、アワ、イモ。また、陰と陽の火も持ってきた。お釈迦様とミルクの神様が、誰の世が本当なのか試してみようということになった。今晩眠って、金の花が咲く人の世にしようと決めた。ミルクの神様の上に花が咲いたが、お釈迦様はこれを盗んでからミルクを起こした。ミルクの神様は実は眠っていなかったのでお釈迦様のしたことを見ていたが、何も言わず、あんたの世になしなさいと言った。けれどもミルクの神様は、動物達に目隠しをしてから、自分の持ってきた火を(ユウナの)大きな木の根に隠し、また五穀の袋も担いで行こうとした。その袋をお釈迦様は切って、五穀の種は手に入れた。しかし、火の隠し処はわからない。動物達に知っているものにはほうびをやると言うと、アカバエ(ウバブ)が見たと言う。アカバエの目は羽の下にあるから見えた。それで陰と陽の石二つが見つかった。そこで、アカバエは、牛の血を吸って生きなさいと言われ、そうなった。さて、ミルクの神様は、火を隠した後、みすぼらしい身なりをして諸国を巡った。火を隠してしまったけれど、人間はどうやって暮らしているかと心配して、ある家を訪ねると、火を使ってイモうを炊いていた。その家は子沢山で、ミルクに芋を上げたくなかったので、もう芋は煮えているのに、水を足して、まだ煮えていないといった。だから「鍋の水の中から生えてちょうだい。」と願いをかけたらそうなり、これがセーバイモ、ターンム(田芋)の始まり。それで沖縄の行事では、いまだにミルクの神様にお礼としてターンムを供える。イモの葉に乗せて供える。
| レコード番号 | 47O340619 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C043 |
| 決定題名 | ミルクとサーカ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 崎枝キヨ |
| 話者名かな | さきえだきよ |
| 生年月日 | 19160711 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字新川 |
| 記録日 | 19980908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字新川 T51 A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 話者が22歳の時に、旦那さんのお父さんから聞いた与那国の話 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | ミルクの神,お釈迦さま,陰と陽の火,五穀,キビ,トーナチン,アワ,ムギ,イモ,フームン,動物,目隠し,アカバエ,ウバブ,牛,田芋,セーバイモ, |
| 梗概(こうがい) | ミルクの神様は、五穀を持ってきた。五穀は、キビ、トーナチン(フームン)、ムギ、アワ、イモ。また、陰と陽の火も持ってきた。お釈迦様とミルクの神様が、誰の世が本当なのか試してみようということになった。今晩眠って、金の花が咲く人の世にしようと決めた。ミルクの神様の上に花が咲いたが、お釈迦様はこれを盗んでからミルクを起こした。ミルクの神様は実は眠っていなかったのでお釈迦様のしたことを見ていたが、何も言わず、あんたの世になしなさいと言った。けれどもミルクの神様は、動物達に目隠しをしてから、自分の持ってきた火を(ユウナの)大きな木の根に隠し、また五穀の袋も担いで行こうとした。その袋をお釈迦様は切って、五穀の種は手に入れた。しかし、火の隠し処はわからない。動物達に知っているものにはほうびをやると言うと、アカバエ(ウバブ)が見たと言う。アカバエの目は羽の下にあるから見えた。それで陰と陽の石二つが見つかった。そこで、アカバエは、牛の血を吸って生きなさいと言われ、そうなった。さて、ミルクの神様は、火を隠した後、みすぼらしい身なりをして諸国を巡った。火を隠してしまったけれど、人間はどうやって暮らしているかと心配して、ある家を訪ねると、火を使ってイモうを炊いていた。その家は子沢山で、ミルクに芋を上げたくなかったので、もう芋は煮えているのに、水を足して、まだ煮えていないといった。だから「鍋の水の中から生えてちょうだい。」と願いをかけたらそうなり、これがセーバイモ、ターンム(田芋)の始まり。それで沖縄の行事では、いまだにミルクの神様にお礼としてターンムを供える。イモの葉に乗せて供える。 |
| 全体の記録時間数 | 12:35 |
| 物語の時間数 | 12:19 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |