
天人墓は自然の家の前にあってきれいな墓だったけれどよ、草木に覆われて山のようになっていたのを払ったらまたきれいになったよ、東京やあっちこっちから何十人の方が見にいらっしゃるわけよね。それでして、見せておったのに、土地改良のときに個人に売ったら、みんな潰してして捨ててよ、今畑のなかにいらっしゃるわけさ。見つけたきっかけは、「ミルクの神の墓と言ったら知った人いないけど、天人(てんぴとぅ)の墓と言ったら皆分かる。」とおっしゃったさ。翌日になってこんな夢みたいなのが見えたから驚いて、私は今は亡くなった祖母さんなんかに聞いたら、「あったよ。あったよ。天人の墓と言ったらよ、新川の人皆わかるよ。」とおっしゃったもんで、訪ねて行って見たらよ、「ここだったかな。あっちだったかな。」とおっしゃるけどよ、山かぶって分からんさあね。それで、三時、四時まで探しても探しきれないでいたら、うちの人がよ、「あそこだよ。ここに立ったら湧く水が見えるよ。そこの山かぶってからいる山だのに。」と言ってさ、「まず草木を払ってみよう。」と払ったら周囲が田んぼだった森の上によ、丸い墓があったのさ。それがこのあたりの墓は、真乙姥墓(まいつばばか)でも、皆四角さあね。ところがこの墓と平久保カナ按司の墓は、こんな大きい石が丸く積まれているわけ。そして威部(いび)も香炉も、三尺下掘れと言われて掘ったらあったのでおこして今拝んでいる。長崎御嶽の井戸にミルクの神様が持ってこられた碑が落ちていたが誰も救い上げないが、自分達が救い上げた。クブルピトゥという。それが、自分たちには問われないまま、牧野さんの歴史に書かれたが、クブル石と書かれていたから、間違っている。
| レコード番号 | 47O340572 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C039 |
| 決定題名 | 天人墓(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 崎枝キヨ |
| 話者名かな | さきえだきよ |
| 生年月日 | 19160711 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字新川 |
| 記録日 | 19980312 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字新川 T46 A14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 天人墓,自然の家,ミルクの神,七月,日照り,亀,涙,線香,祖母さん,平久保加那按司,真乙姥墓,威部,新川,長崎御嶽,新生井戸,一月の壬,新水,拝み |
| 梗概(こうがい) | 天人墓は自然の家の前にあってきれいな墓だったけれどよ、草木に覆われて山のようになっていたのを払ったらまたきれいになったよ、東京やあっちこっちから何十人の方が見にいらっしゃるわけよね。それでして、見せておったのに、土地改良のときに個人に売ったら、みんな潰してして捨ててよ、今畑のなかにいらっしゃるわけさ。見つけたきっかけは、「ミルクの神の墓と言ったら知った人いないけど、天人(てんぴとぅ)の墓と言ったら皆分かる。」とおっしゃったさ。翌日になってこんな夢みたいなのが見えたから驚いて、私は今は亡くなった祖母さんなんかに聞いたら、「あったよ。あったよ。天人の墓と言ったらよ、新川の人皆わかるよ。」とおっしゃったもんで、訪ねて行って見たらよ、「ここだったかな。あっちだったかな。」とおっしゃるけどよ、山かぶって分からんさあね。それで、三時、四時まで探しても探しきれないでいたら、うちの人がよ、「あそこだよ。ここに立ったら湧く水が見えるよ。そこの山かぶってからいる山だのに。」と言ってさ、「まず草木を払ってみよう。」と払ったら周囲が田んぼだった森の上によ、丸い墓があったのさ。それがこのあたりの墓は、真乙姥墓(まいつばばか)でも、皆四角さあね。ところがこの墓と平久保カナ按司の墓は、こんな大きい石が丸く積まれているわけ。そして威部(いび)も香炉も、三尺下掘れと言われて掘ったらあったのでおこして今拝んでいる。長崎御嶽の井戸にミルクの神様が持ってこられた碑が落ちていたが誰も救い上げないが、自分達が救い上げた。クブルピトゥという。それが、自分たちには問われないまま、牧野さんの歴史に書かれたが、クブル石と書かれていたから、間違っている。 |
| 全体の記録時間数 | 9:02 |
| 物語の時間数 | 9:02 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |