
新築のときにお祝いと同時にお払いをする。結人加那志(ゆいぴとぅがな し)は柱に括って置いてあるんですよ。その結人加那志(ゆいぴとぅがな し)は、新築祝いの宴会になると、出てきたんですよ。今の結人加那志(ゆいぴとぅがな し)は二人でやるよね。一人はこうして、「山の神にはわざわざお出でいただいてありがとうございます。」と結人加那志(ゆいぴとぅがな し)にお詫びをして、それからいろいろ問答をして、「はい、これからお祝いに入ります。どうもありがとうございました。」と言うて結人加那志(ゆいぴとぅがな し)を帰すわけなんですよね。これは山の神と妥協みたいなものになるんでしょう。山の大事な木を取って、山を荒らしたわけですよね。木も大きな木を切るためには小さい木もみんな切ったりする。だから、木の霊に対してもお詫びをすると、山に対してもお詫びをする。だから自然に対しても自然の復元をお祈りするといったようなことを結人加那志(ゆいぴとぅがな し)はやったんじゃないかなと私はそう解釈しているんですがね。私達の家をったのは私が四二歳ぐらいのときに作ったんですよ。このときにですね、西表(いりおもて)の山の中に自分も入ってですね、一本一本選びます。上等ないい木なんかも、「あなたはそのイヌマキを僕に売ってくれ。」と言って選ぶんです。アカミジョウネ、シルイジョウネて言う木なんかは、島材では最高の木なんですね。だから、一本一本木を選んで、「この木を切ってくれ。この木を切ってくれ。」と切って、この取ってきた木をまた向こうは砂浜がずっとありましたから、砂浜を掘って、そこに木を埋めてこの潮に二、三か年ずっと漬けておくことをスーガンて言うんですよ。そのスーガンをした木からはつって、傷のないもの持ってきて、それからこの家を作ったんですよ。今は木造建築ほとんどなくなってほとんどコンクリーになりましたけどですね、昔はそういうふうにして作ったもんです。それで立派な家を建てた由来のマツガネユンタとかは、大切に歌われていたんです。ところで川に河童がいるように、山にもいたずらをする精がいたみたいですよ。西表には伝わっているみたいです。
| レコード番号 | 47O340489 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C034 |
| 決定題名 | 新築とユイピトゥガナシ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊良皆高庸 |
| 話者名かな | いらみなこうよう |
| 生年月日 | 19190329 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字新川 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字新川 T42 B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 新築,ユイピトゥ,結人加那志,柱,宴会,二人,山の神,お詫び,問答,妥協,木の霊,西表,イヌマキ,アカミジョウネ,シルイジョウネ,砂浜,潮,スーガン,マツガネユンタ |
| 梗概(こうがい) | 新築のときにお祝いと同時にお払いをする。結人加那志(ゆいぴとぅがな し)は柱に括って置いてあるんですよ。その結人加那志(ゆいぴとぅがな し)は、新築祝いの宴会になると、出てきたんですよ。今の結人加那志(ゆいぴとぅがな し)は二人でやるよね。一人はこうして、「山の神にはわざわざお出でいただいてありがとうございます。」と結人加那志(ゆいぴとぅがな し)にお詫びをして、それからいろいろ問答をして、「はい、これからお祝いに入ります。どうもありがとうございました。」と言うて結人加那志(ゆいぴとぅがな し)を帰すわけなんですよね。これは山の神と妥協みたいなものになるんでしょう。山の大事な木を取って、山を荒らしたわけですよね。木も大きな木を切るためには小さい木もみんな切ったりする。だから、木の霊に対してもお詫びをすると、山に対してもお詫びをする。だから自然に対しても自然の復元をお祈りするといったようなことを結人加那志(ゆいぴとぅがな し)はやったんじゃないかなと私はそう解釈しているんですがね。私達の家をったのは私が四二歳ぐらいのときに作ったんですよ。このときにですね、西表(いりおもて)の山の中に自分も入ってですね、一本一本選びます。上等ないい木なんかも、「あなたはそのイヌマキを僕に売ってくれ。」と言って選ぶんです。アカミジョウネ、シルイジョウネて言う木なんかは、島材では最高の木なんですね。だから、一本一本木を選んで、「この木を切ってくれ。この木を切ってくれ。」と切って、この取ってきた木をまた向こうは砂浜がずっとありましたから、砂浜を掘って、そこに木を埋めてこの潮に二、三か年ずっと漬けておくことをスーガンて言うんですよ。そのスーガンをした木からはつって、傷のないもの持ってきて、それからこの家を作ったんですよ。今は木造建築ほとんどなくなってほとんどコンクリーになりましたけどですね、昔はそういうふうにして作ったもんです。それで立派な家を建てた由来のマツガネユンタとかは、大切に歌われていたんです。ところで川に河童がいるように、山にもいたずらをする精がいたみたいですよ。西表には伝わっているみたいです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:48 |
| 物語の時間数 | 1:50 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |