
美鎮山(びっちんやま)の「び」は美しい字ですね、「ちん」は鎮魂祭とかの鎮めるの鎮ですね。これで美鎮山(びっちんやま)。それに御嶽(おたけ)を書いて美鎮山御嶽(びっちんおたけ)という字を当てているんですね。そこにですね、海からびっちるという石が流れてきたらしいですよ。今こっちに見えるこの家は前主殿(まえしゅぬどぅん)ていうんですよね。主殿(しゅぬどぅん)ていったら、いわば村長役みたいな地頭代(じとぅれい)に当たるわけですね。そこの何軒か後ろに竹田という家があって、その家の竹田定七(たけだていしち)というのお父さんが海にこの豆腐を作るためにこの潮汲みに行ったときに、丸い石が流れてきたらしいんですよ。石が流れてきたから、「めずらしい。」て言ってですね、それを取りにいこうとしたらですね、動かない。小さな石だけど一人では持てないらしいんですね。それで二人でこれを担いで持って来て、美鎮山(びっちんやま)のところまできて、「ひと休みしよう。」と言って置いたところがですね、そこでそれっきり動かない。だから、「この石には霊がこもっている。」と言うことで、その石をそこに置いて、お宮みたいな杜を作ってお祭りをしたと。そこが美鎮山(びっちんやま)になったということで、主に、子供ができない女性の方のなんかが拝むとか、あるいは、女の人の災悪払うとか、特にそういったような厄払いのための御願で拝みをやるようになったから、この美鎮山(びっちんやま)はきれいな神だと言われてるんですよね。この二箇所の石は陽石と陰石とか言いますね。美鎮山(びっちんやま)を仕立てた人の子供になる竹田定七さんも私の同級生で、この人は八重山支庁の総務課長をやっていた方で、あそこの美鎮山(びっちんやま)は、この竹田定七さんと宮良チョウキンという真栄城土木と八重山日本の社長さんの両方の財産になってるんだそうですよ。それで、ときどき掃除をしたりして祈ってやってるんです。美鎮山の東は、昔は遊廓街だったんですよ。現在でもバーとかキャバレーなんかがずらっとあります。若いころはたいてい皆そこに行きますからね、そこまできたらピタッと止められてそこから西にはもう遊ぶところがないんですよ。だから、男の人は物足りなくなって、「道迷わして行くんじゃないか。」と言ってそこで結局酔いが覚めてしまうんです。
| レコード番号 | 47O340483 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C034 |
| 決定題名 | 美鎮山(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊良皆高庸 |
| 話者名かな | いらみなこうよう |
| 生年月日 | 19190329 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字新川 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字新川 T42 A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 美鎮山,御嶽,海,びっちる,石,前主殿,村長役,地頭代,竹田定七,豆腐,潮汲み,霊,杜,お祭り,子供,女,厄払い,神,陽石,陰石,遊廓街,迷わして |
| 梗概(こうがい) | 美鎮山(びっちんやま)の「び」は美しい字ですね、「ちん」は鎮魂祭とかの鎮めるの鎮ですね。これで美鎮山(びっちんやま)。それに御嶽(おたけ)を書いて美鎮山御嶽(びっちんおたけ)という字を当てているんですね。そこにですね、海からびっちるという石が流れてきたらしいですよ。今こっちに見えるこの家は前主殿(まえしゅぬどぅん)ていうんですよね。主殿(しゅぬどぅん)ていったら、いわば村長役みたいな地頭代(じとぅれい)に当たるわけですね。そこの何軒か後ろに竹田という家があって、その家の竹田定七(たけだていしち)というのお父さんが海にこの豆腐を作るためにこの潮汲みに行ったときに、丸い石が流れてきたらしいんですよ。石が流れてきたから、「めずらしい。」て言ってですね、それを取りにいこうとしたらですね、動かない。小さな石だけど一人では持てないらしいんですね。それで二人でこれを担いで持って来て、美鎮山(びっちんやま)のところまできて、「ひと休みしよう。」と言って置いたところがですね、そこでそれっきり動かない。だから、「この石には霊がこもっている。」と言うことで、その石をそこに置いて、お宮みたいな杜を作ってお祭りをしたと。そこが美鎮山(びっちんやま)になったということで、主に、子供ができない女性の方のなんかが拝むとか、あるいは、女の人の災悪払うとか、特にそういったような厄払いのための御願で拝みをやるようになったから、この美鎮山(びっちんやま)はきれいな神だと言われてるんですよね。この二箇所の石は陽石と陰石とか言いますね。美鎮山(びっちんやま)を仕立てた人の子供になる竹田定七さんも私の同級生で、この人は八重山支庁の総務課長をやっていた方で、あそこの美鎮山(びっちんやま)は、この竹田定七さんと宮良チョウキンという真栄城土木と八重山日本の社長さんの両方の財産になってるんだそうですよ。それで、ときどき掃除をしたりして祈ってやってるんです。美鎮山の東は、昔は遊廓街だったんですよ。現在でもバーとかキャバレーなんかがずらっとあります。若いころはたいてい皆そこに行きますからね、そこまできたらピタッと止められてそこから西にはもう遊ぶところがないんですよ。だから、男の人は物足りなくなって、「道迷わして行くんじゃないか。」と言ってそこで結局酔いが覚めてしまうんです。 |
| 全体の記録時間数 | 7:07 |
| 物語の時間数 | 7:07 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |