
〔真乙婆御願の由来〕昔、真乙婆御願(マイツバウガン)は「旅願い」と呼ばれていた。そこでは沖縄に旅する役人やその家族、友人達が、井戸のつるべを形式的に引き、旅の無事を願って拝んでいた。真乙婆御願の隣にウーニヤーという家があった。その家の人は船頭だった。彼は真乙婆御願をよく拝んでいたので 健康で旅も順調だった。彼は御願の側に井戸を掘って、その水を神に供えていた。ある時、彼は唐に流されてしまったが、唐で石灯籠を二つ手に入れて、ようやく八重山に戻ってきた。それで真乙婆御願には石灯籠がある。御願は船頭達の守護神である。〔長崎御願の由来〕昔、長崎屋という家があった。その家の人が毎日、森から浜に抜けて魚をとっていた。彼は、本当は農家だった。毎日、海に行く途中に大きい山があって、そこに小さな灯がともっていた。この不思議な灯は何だろうと思って、行って見ると、そこには何もなくて、石が二つあった。この石は夫婦石と呼ばれていた。彼はこれは神様だと思い、拝んでから魚をとりに行くと、格別に魚が獲れた。農作物もよくできた。不思議に思った村人達が訳を聞くので、これこれこうだと話してみると、皆、同じようにそこに拝みに行った。これが長崎御願の始まりである。
| レコード番号 | 47O340428 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C031 |
| 決定題名 | 真乙婆御願と長崎御願の由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 石川正芳 |
| 話者名かな | いしかわまさよし |
| 生年月日 | 18930901 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字新川 |
| 記録日 | 19750805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市字新川 原本T15 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 部落の老人から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 真乙婆御願,旅願い,井戸,つるべ,形式的,旅の無事,ウーユヤー,船頭,順調,神,唐,石灯籠,長崎御願,長崎屋,魚,農家,大きい山,小さな灯,石,二つ,夫婦石,村人達,拝み |
| 梗概(こうがい) | 〔真乙婆御願の由来〕昔、真乙婆御願(マイツバウガン)は「旅願い」と呼ばれていた。そこでは沖縄に旅する役人やその家族、友人達が、井戸のつるべを形式的に引き、旅の無事を願って拝んでいた。真乙婆御願の隣にウーニヤーという家があった。その家の人は船頭だった。彼は真乙婆御願をよく拝んでいたので 健康で旅も順調だった。彼は御願の側に井戸を掘って、その水を神に供えていた。ある時、彼は唐に流されてしまったが、唐で石灯籠を二つ手に入れて、ようやく八重山に戻ってきた。それで真乙婆御願には石灯籠がある。御願は船頭達の守護神である。〔長崎御願の由来〕昔、長崎屋という家があった。その家の人が毎日、森から浜に抜けて魚をとっていた。彼は、本当は農家だった。毎日、海に行く途中に大きい山があって、そこに小さな灯がともっていた。この不思議な灯は何だろうと思って、行って見ると、そこには何もなくて、石が二つあった。この石は夫婦石と呼ばれていた。彼はこれは神様だと思い、拝んでから魚をとりに行くと、格別に魚が獲れた。農作物もよくできた。不思議に思った村人達が訳を聞くので、これこれこうだと話してみると、皆、同じようにそこに拝みに行った。これが長崎御願の始まりである。 |
| 全体の記録時間数 | 6:26 |
| 物語の時間数 | 5:10 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |