
八重山で昔の話ですがね。東の家と西の家が二人、二箇所あってそのうち爺さんたちが両方ともおった
わけなんです。ところが東の爺さんが、「ちょっとハンマーを使いたい。」と言うもんで、その西の爺さん
の家ね、孫を使って、「借りて来い。」と言うたところ、その息子はこれに行って借りに行ったところが、
「爺さん爺さんあんたの家のハンマーを貸してください。」と。言うたもんで、「何に使うか。」と言った
ところが、「金を打つか、木の細工をするのか。」と聞いたところ、「金を打つらしい。」
と、「釘を打つらしい。」と話したもんでそうだなじゃー探してみようって探しに行ったところあの爺さん
が戻ってきて、鉦の打つんだからこの爺さんは確かに玄翁、ハンマーが減るだろうと、「探さない。」とあ
の子供に言うたわけなんですよ。ところがその子供はうちに帰ってきて、「爺さん爺さん、あの隣の爺さん
はね、金を打つか、木を打つかと話したところ、金を打つと言ったもんだから『さあ探してみよう』言って
帰ってくるの見ると『どこに直してあるのかわからない』と言うもんで帰ってきた。」って言ったら、「あ
ーそうか、あのうちこの欲張り爺さんだから、うちのうちの物とっていって使え。」と。だから両方ともど
っちが欲張りだったか、という話を今はしておる。
| レコード番号 | 47O160003 |
|---|---|
| CD番号 | 47O16C001 |
| 決定題名 | 金を打たぬ玄翁(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 欲張り爺さん |
| 話者名 | 仲程長儀 |
| 話者名かな | なかほどちょうぎ |
| 生年月日 | 18980108 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石垣 |
| 記録日 | 19750805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T11 石垣1 A-03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 玄翁,欲張り爺さん |
| 梗概(こうがい) | 八重山で昔の話ですがね。東の家と西の家が二人、二箇所あってそのうち爺さんたちが両方ともおった わけなんです。ところが東の爺さんが、「ちょっとハンマーを使いたい。」と言うもんで、その西の爺さん の家ね、孫を使って、「借りて来い。」と言うたところ、その息子はこれに行って借りに行ったところが、 「爺さん爺さんあんたの家のハンマーを貸してください。」と。言うたもんで、「何に使うか。」と言った ところが、「金を打つか、木の細工をするのか。」と聞いたところ、「金を打つらしい。」 と、「釘を打つらしい。」と話したもんでそうだなじゃー探してみようって探しに行ったところあの爺さん が戻ってきて、鉦の打つんだからこの爺さんは確かに玄翁、ハンマーが減るだろうと、「探さない。」とあ の子供に言うたわけなんですよ。ところがその子供はうちに帰ってきて、「爺さん爺さん、あの隣の爺さん はね、金を打つか、木を打つかと話したところ、金を打つと言ったもんだから『さあ探してみよう』言って 帰ってくるの見ると『どこに直してあるのかわからない』と言うもんで帰ってきた。」って言ったら、「あ ーそうか、あのうちこの欲張り爺さんだから、うちのうちの物とっていって使え。」と。だから両方ともど っちが欲張りだったか、という話を今はしておる。 |
| 全体の記録時間数 | 2:49 |
| 物語の時間数 | 2:11 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |