高嶺家の蛸の守り神(共通語)

概要

うちの屋敷はね、マイフガンヤって言う屋号の旧家さ。「マイフガンヤ」と言う家は非常に旧家でカサヌ屋と呼ばれていた。昔の琉球王時代の八重山でカサヌ屋の「カサ」は頭首で、石垣も珊瑚礁で金石でつくられて幅も三〇〇ぐらいの名門の家であって非常に栄えてきて来たけれども、急に衰微をしていったわけさあね。衰微したけど、宮良殿地なんかにはこうして庭があるでしょ。昔の旧家だからマイフガンスイミヤーという八重山でいう庭園(にーばー)という立派な庭もあったけれどね、偉い家だから手入れもなんか非常に非常なもので、そのマイフガンスイミヤーという庭園(にーばー)に山石とか言って流れてきた珊瑚礁の石があの家にあったさ。これを石垣を保護するために崩しているときにね、そのマイフガンスイミヤーの石を割ったらね、石のなかに大きな蛸がおってバッと出てきたそうだ。その蛸がおったときにはマイフガンヤはどんどん、どんどん非常に隆盛を保っておって、この蛸が守り神だったようなことである。これを割ってこの蛸を取り出してからね、直系の子供が産まれないために、よそから養子でもってどんどん継いで行ったら、あとはね、屋敷も田んぼ畑もみんな処分をしてね、マイフガンスイミヤーは衰微をしたと言うんです。それで、その子孫が内地の方に引き上げられるものをうちなんかが買ったわけ。だから、「この屋敷は神高い。ここに買って成功するて言うことはないよ。」と言うようなことを巷ではあったけどね、私はそんなものはね、信じていないからね。

再生時間:5:27

民話詳細DATA

レコード番号 47O340929
CD番号 47O34C071
決定題名 高嶺家の蛸の守り神(共通語)
話者がつけた題名 旧家 高嶺家
話者名 森永用長
話者名かな もりながようちょう
生年月日 19161222
性別
出身地 沖縄県石垣市字石垣
記録日 19970913
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市石垣 T26 B03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 屋敷,マイフガンヤ,旧家,カサヌ屋,琉球王時代,八重山,カサ,頭首,石垣,珊瑚礁,金石,栄えて,衰微,マイフガンスイミヤー,庭園,にーばー,山石,大きな蛸,守り神,神高い
梗概(こうがい) うちの屋敷はね、マイフガンヤって言う屋号の旧家さ。「マイフガンヤ」と言う家は非常に旧家でカサヌ屋と呼ばれていた。昔の琉球王時代の八重山でカサヌ屋の「カサ」は頭首で、石垣も珊瑚礁で金石でつくられて幅も三〇〇ぐらいの名門の家であって非常に栄えてきて来たけれども、急に衰微をしていったわけさあね。衰微したけど、宮良殿地なんかにはこうして庭があるでしょ。昔の旧家だからマイフガンスイミヤーという八重山でいう庭園(にーばー)という立派な庭もあったけれどね、偉い家だから手入れもなんか非常に非常なもので、そのマイフガンスイミヤーという庭園(にーばー)に山石とか言って流れてきた珊瑚礁の石があの家にあったさ。これを石垣を保護するために崩しているときにね、そのマイフガンスイミヤーの石を割ったらね、石のなかに大きな蛸がおってバッと出てきたそうだ。その蛸がおったときにはマイフガンヤはどんどん、どんどん非常に隆盛を保っておって、この蛸が守り神だったようなことである。これを割ってこの蛸を取り出してからね、直系の子供が産まれないために、よそから養子でもってどんどん継いで行ったら、あとはね、屋敷も田んぼ畑もみんな処分をしてね、マイフガンスイミヤーは衰微をしたと言うんです。それで、その子孫が内地の方に引き上げられるものをうちなんかが買ったわけ。だから、「この屋敷は神高い。ここに買って成功するて言うことはないよ。」と言うようなことを巷ではあったけどね、私はそんなものはね、信じていないからね。
全体の記録時間数 5:38
物語の時間数 5:27
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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