蔵花節由来(共通語)

概要

蔵花節(うらぬばなぶす)ていうのは、八重山の歌で、非常に静かに非常に有名な歌なんですよね。この「蔵」というのはね、今の庁舎のことですよ。登野城(と の しろ)の先に新しく庁舎ができたでしょ。昔の市長は沖縄から四月に赴任して来るでしょ。その市長のお勤めしてるところが、昔は「蔵(うら)」と言って、そこの役人は「蔵の役人」と言っていたんですね。その元々は、今は崩されていますが、今の博物館の西側に蔵元がありました。そこの崎山(さきやま)という役人が作った有名な歌が蔵花節(うらぬばなぶす)て言う歌です。何でこの蔵花節を作ったかというと、この役人はさっき言うたように、年に二回は、春と秋の二回は石垣(いしがき)に報告に行きますでしょ。そのときの昔の旅はみんな馬艦船(まーらんせん)で、今の桟橋の西と東側につけて、そこから琉球銀行(りゅうきゅうぎんこう)の東側のちょっと寂しい道路が海に通じていたから、そこの道からこの蔵花にきたと言う。だから、「蔵の人の花道である。」ということでね、「蔵花節」とこの人が作ってあるんです。そしてね、その歌の歌詞がね、「蔵(うら)ぬ花道(はなみちぃ)から、嘉利吉(か り ゆし)ぬ道(みちぃ)から。」と言う歌詞なんですよ。これをまたこの人はある集まりに歌ったらしいんです。そうするとこれを聞いた首里王は、「大変素晴らしい。」と言うことでね、この人に大変なご褒美の言葉があって、そして頂いた物は三味線だったんです。それでね、この三味線は御拝領(ごはいりょう)と言う。また、この蔵花節はね、首里王様に献上した歌であるということで、献上節(けんじょうぶす)と言うようになった。そういう伝説は、西表(いりおもて)にもあるしね、黒島(くろしま)にもあって、各部落にたくさんあるんですよ。それで八重山は何かすると必ず歌を見せたから、「八重山は詩の国、唄の国と名前ついた。」と言う伝説までもあるんですよね。

再生時間:3:38

民話詳細DATA

レコード番号 47O341054
CD番号 47O34C080
決定題名 蔵花節由来(共通語)
話者がつけた題名 ウラヌパナ節由来
話者名 玉代勢長伝
話者名かな たまよせちょうでん
生年月日 19171028
性別
出身地 沖縄県石垣市字石垣
記録日 19980907
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市石垣 T35 A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20,60
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 蔵花節,うらぬばなぶす,八重山,歌,蔵,うら,蔵の役人,蔵元,崎山,石垣,報告,馬艦船,蔵の人の花道,蔵花節,嘉利吉,首里王,三味線,御拝領,献上節,西表,黒島,詩の国,唄の国,伝説
梗概(こうがい) 蔵花節(うらぬばなぶす)ていうのは、八重山の歌で、非常に静かに非常に有名な歌なんですよね。この「蔵」というのはね、今の庁舎のことですよ。登野城(と の しろ)の先に新しく庁舎ができたでしょ。昔の市長は沖縄から四月に赴任して来るでしょ。その市長のお勤めしてるところが、昔は「蔵(うら)」と言って、そこの役人は「蔵の役人」と言っていたんですね。その元々は、今は崩されていますが、今の博物館の西側に蔵元がありました。そこの崎山(さきやま)という役人が作った有名な歌が蔵花節(うらぬばなぶす)て言う歌です。何でこの蔵花節を作ったかというと、この役人はさっき言うたように、年に二回は、春と秋の二回は石垣(いしがき)に報告に行きますでしょ。そのときの昔の旅はみんな馬艦船(まーらんせん)で、今の桟橋の西と東側につけて、そこから琉球銀行(りゅうきゅうぎんこう)の東側のちょっと寂しい道路が海に通じていたから、そこの道からこの蔵花にきたと言う。だから、「蔵の人の花道である。」ということでね、「蔵花節」とこの人が作ってあるんです。そしてね、その歌の歌詞がね、「蔵(うら)ぬ花道(はなみちぃ)から、嘉利吉(か り ゆし)ぬ道(みちぃ)から。」と言う歌詞なんですよ。これをまたこの人はある集まりに歌ったらしいんです。そうするとこれを聞いた首里王は、「大変素晴らしい。」と言うことでね、この人に大変なご褒美の言葉があって、そして頂いた物は三味線だったんです。それでね、この三味線は御拝領(ごはいりょう)と言う。また、この蔵花節はね、首里王様に献上した歌であるということで、献上節(けんじょうぶす)と言うようになった。そういう伝説は、西表(いりおもて)にもあるしね、黒島(くろしま)にもあって、各部落にたくさんあるんですよ。それで八重山は何かすると必ず歌を見せたから、「八重山は詩の国、唄の国と名前ついた。」と言う伝説までもあるんですよね。
全体の記録時間数 3:43
物語の時間数 3:38
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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