
今度はモーイ親方の縁談の話を。モーイ親方はもうどこと名前は忘れましたが縁談を
してあったところ、もう昔の人はもう夫婦、何と言いますかね、見合いする事はもう絶対に出来ないので、
どんな形であるか妻のことも顔もわからない、大人かも分からない、で、何しておるところ、「どうにかし
てこの妻の顔を見たい。」と言って、トウチーですね、何といいますか、あれには、標準語では。この喧嘩
する鶏、闘鶏。これを持ってはい、その家内の、縁組、縁談してる家内の屋敷に追いやって、そして家内の
住んでおるこの部屋にこれを追い込んで、その鶏を捕ると言ってもう、入っていったらしいですね。そのと
きに家内、自分の縁談してる女を見て、「あー、見た。見た。」と言って、言ったら、「これはもうほんと
にこれはフラー、馬鹿である。じゃあこれはもう婿にはやらない。」と。その家(うち)のお父さんが怒っ
てですね、もう縁談をとり、戻しに来たらしいですよ。「あなた、あんた、うちの、このモーヤーはこれは
フラーだから、これにはもう自分の娘はくれられない。もう、辞めて、辞めてくれ。もうこれには婿はやら
ない。」そう言ってもう来たもんだから、それを聞いて、モーイーはこの門の(ムトゥキトゥヤージョー)
とありますね、門の上に行って、もう自分の嫁になるお父さんの帰るを待って、そして門の上にこう、がき
というんですね、いわゆる針金にこうやって、この昔のカン、カンプーをこう引っ掛けてですね、引っ掛け
て何したら、「あが、あが、ターガ(誰か)、ターガ(誰か)。」、「ワンダール。」と。私であると。「
ダー、モーヤー、チャー、ナマハンカニ。これ、チブルーヤムコト(聞き取り不能)。」と、こういうこと
言われたと。「掛けてるえー、(ムスデルインノハンジ)に掛けてる、また(聞き取り不能)もうどうして
もこれ許さない。許さないもんだから、「オノ、ウヌナー、イナグンワンカイドゥクリリ。フェランガナワ
ンヤーアリヒャー、これ放さん。」と言ったら、「アイ、アイ、モー、仕方ならんやー、アンカイクリュサ
(くれるさ)。」とこういうふうにもう方言では申すんです八重山では、話。はい。
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| レコード番号 | 47O160316 |
|---|---|
| CD番号 | 47O16C017 |
| 決定題名 | モーイ親方(シマグチ混じり) |
| 話者がつけた題名 | モーイの嫁取り |
| 話者名 | 浦添山戸 |
| 話者名かな | うらそえやまと |
| 生年月日 | 18970218 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 浦添市沢岻 |
| 記録日 | 19760803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T9 大川3 B-05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 母親から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | モーイ親方,嫁取り,釣り針 |
| 梗概(こうがい) | 今度はモーイ親方の縁談の話を。モーイ親方はもうどこと名前は忘れましたが縁談を してあったところ、もう昔の人はもう夫婦、何と言いますかね、見合いする事はもう絶対に出来ないので、 どんな形であるか妻のことも顔もわからない、大人かも分からない、で、何しておるところ、「どうにかし てこの妻の顔を見たい。」と言って、トウチーですね、何といいますか、あれには、標準語では。この喧嘩 する鶏、闘鶏。これを持ってはい、その家内の、縁組、縁談してる家内の屋敷に追いやって、そして家内の 住んでおるこの部屋にこれを追い込んで、その鶏を捕ると言ってもう、入っていったらしいですね。そのと きに家内、自分の縁談してる女を見て、「あー、見た。見た。」と言って、言ったら、「これはもうほんと にこれはフラー、馬鹿である。じゃあこれはもう婿にはやらない。」と。その家(うち)のお父さんが怒っ てですね、もう縁談をとり、戻しに来たらしいですよ。「あなた、あんた、うちの、このモーヤーはこれは フラーだから、これにはもう自分の娘はくれられない。もう、辞めて、辞めてくれ。もうこれには婿はやら ない。」そう言ってもう来たもんだから、それを聞いて、モーイーはこの門の(ムトゥキトゥヤージョー) とありますね、門の上に行って、もう自分の嫁になるお父さんの帰るを待って、そして門の上にこう、がき というんですね、いわゆる針金にこうやって、この昔のカン、カンプーをこう引っ掛けてですね、引っ掛け て何したら、「あが、あが、ターガ(誰か)、ターガ(誰か)。」、「ワンダール。」と。私であると。「 ダー、モーヤー、チャー、ナマハンカニ。これ、チブルーヤムコト(聞き取り不能)。」と、こういうこと 言われたと。「掛けてるえー、(ムスデルインノハンジ)に掛けてる、また(聞き取り不能)もうどうして もこれ許さない。許さないもんだから、「オノ、ウヌナー、イナグンワンカイドゥクリリ。フェランガナワ ンヤーアリヒャー、これ放さん。」と言ったら、「アイ、アイ、モー、仕方ならんやー、アンカイクリュサ (くれるさ)。」とこういうふうにもう方言では申すんです八重山では、話。はい。 ・ |
| 全体の記録時間数 | 7:11 |
| 物語の時間数 | 6:44 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |