
登野城のアコーバル井戸(か ー)の由来記(ゆらいき)を祖父ちゃん祖母ちゃんから聞いたことがあるんです。この井戸(か ー)は僕らの上地家の一四〇、一五〇年ぐらい前の先祖が猟犬を養っておったらしいですよね。その当時に畑から帰っておるうちに、この犬がね、ちょっと今の部落のアコーバルて言うところに来たら、いつもそこで、「ここ掘れ、ワン。」と言うようなことをやるらしいですよ。この飼い主もお祖父ちゃんも、「来い、来い。」て言って呼んでも来ない。その後で自分のところ来て自分にすがってまた行って、あっちをまた掘ろうかと言うようにコンコン地面を前足で掘ろうとするんですよね。これは一度でもない。何度も行くたんびにこうするらしい。犬がそうするんで、「ああ、これはこれは一回、二回でもないし、いつもこういうことするんだからね、これは何かあるんだろうな。」と、このお祖父さんは、こっちを金を懸けて掘ったらしいですよね。ところがいくら掘っても何も出てこないんですよね。そしてずっと掘って諦めかけたら後で水が湧いてきたらしい。だから、この井戸は現在もあるんですけど深いんですよ。その当時の井戸の水はみんな塩辛いんですよ。ところがあっちの井戸は非常に甘い水がある。それで、周囲の部落の人達は、その井戸の水を飲料水として使ったから感謝していると言われてるんです。そして、僕らも分かるですがね、この僕らの親戚は、正月の何日かは分からんけども、その井戸に行って皆行って向こうを拝んでおりましたよ。そして、それは上地家の御願なんですよ。
| レコード番号 | 47O340837 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C064 |
| 決定題名 | アコーバル井戸由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 上地盛夫 |
| 話者名かな | うえちもりお |
| 生年月日 | 19170115 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市登野城 |
| 記録日 | 19980312 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T09 B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 祖父母から聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 登野城,アコーバル井戸,上地家,先祖,猟犬,掘った,水が湧いてきた,御願 |
| 梗概(こうがい) | 登野城のアコーバル井戸(か ー)の由来記(ゆらいき)を祖父ちゃん祖母ちゃんから聞いたことがあるんです。この井戸(か ー)は僕らの上地家の一四〇、一五〇年ぐらい前の先祖が猟犬を養っておったらしいですよね。その当時に畑から帰っておるうちに、この犬がね、ちょっと今の部落のアコーバルて言うところに来たら、いつもそこで、「ここ掘れ、ワン。」と言うようなことをやるらしいですよ。この飼い主もお祖父ちゃんも、「来い、来い。」て言って呼んでも来ない。その後で自分のところ来て自分にすがってまた行って、あっちをまた掘ろうかと言うようにコンコン地面を前足で掘ろうとするんですよね。これは一度でもない。何度も行くたんびにこうするらしい。犬がそうするんで、「ああ、これはこれは一回、二回でもないし、いつもこういうことするんだからね、これは何かあるんだろうな。」と、このお祖父さんは、こっちを金を懸けて掘ったらしいですよね。ところがいくら掘っても何も出てこないんですよね。そしてずっと掘って諦めかけたら後で水が湧いてきたらしい。だから、この井戸は現在もあるんですけど深いんですよ。その当時の井戸の水はみんな塩辛いんですよ。ところがあっちの井戸は非常に甘い水がある。それで、周囲の部落の人達は、その井戸の水を飲料水として使ったから感謝していると言われてるんです。そして、僕らも分かるですがね、この僕らの親戚は、正月の何日かは分からんけども、その井戸に行って皆行って向こうを拝んでおりましたよ。そして、それは上地家の御願なんですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 5:45 |
| 物語の時間数 | 4:54 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |