小波本御嶽(共通語)

概要

これは昔の明治の初めのころの話です。登野城のずっと後ろの方に小波本御嶽という古い御嶽があるんですよ。あっちの御嶽の森林はみんな大木ですからね、二人の若者がこっそり入ってから木を切っとったんですね。その当時の登野城出身の村長が上江洲村が耕地からの帰り道で、小波本御嶽の前へさしかかると御嶽の木を切っている音がする。だから村長がこっそり近寄ってみると、若者二人が頬被りして木を切っていた。村長は足音を立てずに若者の後ろに回っていきなり持っていた杖で若者を叩いた。若者は突然の仕打ちに飛び上がって素早く飛んで逃げた。村長さんは一言も発せずに帰路についた。お供の者が、「村長さん何で説教もせず、叩くだけで逃がしたんですか。」と尋ねた。村長さん曰く、「昔から木(き)ぬ神(かん)ぬ横(ゆく)んがかりと言う。知っているだろう、御嶽の木は人の声や音を聞くことができるんだが見ることはできない。御嶽の木は何者が切っているか見えないが声を聞けば誰が木を切っているかわかり、仕打ちの祟りはすることがある。もし、僕が声を張り上げ若者を怒鳴ったとしたら、てっきり僕が犯人だと思い込み祟りは僕に持ってくる。」と言ったそうだ。

再生時間:1:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O340835
CD番号 47O34C064
決定題名 小波本御嶽(共通語)
話者がつけた題名 木の神のユクンガカリ
話者名 上地盛夫
話者名かな うえちもりお
生年月日 19170115
性別
出身地 沖縄県石垣市登野城
記録日 19980312
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石垣市登野城 T09 B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 明治の初めのころ,登野城,小波本御嶽,森林,二人の若者,村長,上江洲村,木を切っている音,杖,叩いた,一言も発せず,説教,木(き)ぬ神(かん)ぬ横(ゆく)んがかり,仕打ちの祟り
梗概(こうがい) これは昔の明治の初めのころの話です。登野城のずっと後ろの方に小波本御嶽という古い御嶽があるんですよ。あっちの御嶽の森林はみんな大木ですからね、二人の若者がこっそり入ってから木を切っとったんですね。その当時の登野城出身の村長が上江洲村が耕地からの帰り道で、小波本御嶽の前へさしかかると御嶽の木を切っている音がする。だから村長がこっそり近寄ってみると、若者二人が頬被りして木を切っていた。村長は足音を立てずに若者の後ろに回っていきなり持っていた杖で若者を叩いた。若者は突然の仕打ちに飛び上がって素早く飛んで逃げた。村長さんは一言も発せずに帰路についた。お供の者が、「村長さん何で説教もせず、叩くだけで逃がしたんですか。」と尋ねた。村長さん曰く、「昔から木(き)ぬ神(かん)ぬ横(ゆく)んがかりと言う。知っているだろう、御嶽の木は人の声や音を聞くことができるんだが見ることはできない。御嶽の木は何者が切っているか見えないが声を聞けば誰が木を切っているかわかり、仕打ちの祟りはすることがある。もし、僕が声を張り上げ若者を怒鳴ったとしたら、てっきり僕が犯人だと思い込み祟りは僕に持ってくる。」と言ったそうだ。
全体の記録時間数 4:39
物語の時間数 1:13
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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