
自分が小さいときによ、竹富の祭りは面白いでしょ。毎年ね、「明日、竹富の祭りだ。」って見に行くと言って小浜(こばま)からよ、竹富の祭りを前の晩から見に行ったよ。これはまだ自分が小さなときだって言う話だけどよ、その竹富の豊年祭の前夜さあな、ある人がこの小浜の人が海に行ったら亀が卵産んでたってさ。それを見つけてよ、卵持って行ってこの亀もつぶしてよ、みんな食べてよ、「肉は竹富に持ってこう。」と言ってよ、小さな船と大きな船二つ出たから、自分は大きな船に乗ってよ、竹富島に向かったところがよ、そのとき大きな船に乗っていた人が何だか知らんけど身震いしたらしい。また、小さい船にはヒロコって言う子供をおんぶして、「ヒロコをその船中乗せて歯医者行かす。」と乗ったって。波の荒くて小さい船は遅いからよ、どんどんどんどん遅れて行ったら、向こうの小浜から来る亀がおったらしい。小さい船では、「亀がおるなあ。」と話しながらいて、やがて竹富に着くというところで、後ろから来た亀はどこまで来たかなと見ているうちに、その前の晩、亀の肉を食べた人が乗っている大きな船は、亀に引っ繰り返されて、「今ここだ。助けてくれ、助けてくれ。」と言っているから、竹富から船を出して引っ繰り返っている船に漕いで行ったけどよ、亀の肉食べた人は皆死んで、亀の肉を食べていなかった人達は助かったって。このとき助かった人は四名で、この人達は私より十ぐらい上で今七〇ぐらいの歳だけどよ、亀の肉食べた人は皆死んだから、亀を祀ったって。私が銀行に居るときによ、糸満部落に行って亀の肉をよく食べたさあね。あれはおいしいよ。
| レコード番号 | 47O340787 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C060 |
| 決定題名 | 亀の祟り(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 上地盛夫 |
| 話者名かな | うえちもりお |
| 生年月日 | 19170115 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市登野城 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T05 A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 30 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 竹富の祭り,小浜,豊年祭,亀,卵,つぶして,食べて,船,引っ繰り返されて,亀の肉,食べた人,死んだ,祀った |
| 梗概(こうがい) | 自分が小さいときによ、竹富の祭りは面白いでしょ。毎年ね、「明日、竹富の祭りだ。」って見に行くと言って小浜(こばま)からよ、竹富の祭りを前の晩から見に行ったよ。これはまだ自分が小さなときだって言う話だけどよ、その竹富の豊年祭の前夜さあな、ある人がこの小浜の人が海に行ったら亀が卵産んでたってさ。それを見つけてよ、卵持って行ってこの亀もつぶしてよ、みんな食べてよ、「肉は竹富に持ってこう。」と言ってよ、小さな船と大きな船二つ出たから、自分は大きな船に乗ってよ、竹富島に向かったところがよ、そのとき大きな船に乗っていた人が何だか知らんけど身震いしたらしい。また、小さい船にはヒロコって言う子供をおんぶして、「ヒロコをその船中乗せて歯医者行かす。」と乗ったって。波の荒くて小さい船は遅いからよ、どんどんどんどん遅れて行ったら、向こうの小浜から来る亀がおったらしい。小さい船では、「亀がおるなあ。」と話しながらいて、やがて竹富に着くというところで、後ろから来た亀はどこまで来たかなと見ているうちに、その前の晩、亀の肉を食べた人が乗っている大きな船は、亀に引っ繰り返されて、「今ここだ。助けてくれ、助けてくれ。」と言っているから、竹富から船を出して引っ繰り返っている船に漕いで行ったけどよ、亀の肉食べた人は皆死んで、亀の肉を食べていなかった人達は助かったって。このとき助かった人は四名で、この人達は私より十ぐらい上で今七〇ぐらいの歳だけどよ、亀の肉食べた人は皆死んだから、亀を祀ったって。私が銀行に居るときによ、糸満部落に行って亀の肉をよく食べたさあね。あれはおいしいよ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:51 |
| 物語の時間数 | 4:46 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |