
大昔もやっぱ王様の命令で名蔵(なぐら)とか伊野田(いのうだ)とかあっちこっちに移民に入っているわけですよね。野底(のそこ)地区は昔マラリアの多い所ですよ。その野底にもやっぱし人を行かさんといかんと言うわけでね、黒島からの移民をすることになって、そのとき黒島には小さい道がありますよね。だから、道分けと言って、「ここからこれだけは行け。こっちからはいい。」と言う命令で、道で分けられて行かされた。その黒島に恋している男と女がいて、男は残って女の方のマーペは野底の方に行かされるわけよ。マーペはマラリア地帯の野底に行くんだけどやっぱしね、思い切れなくて会いたいという心は山々あるわけで、それでマーペは山に登ってね、「見えるかな、どうかな。」と南を見ても南には於茂登山(おもとやま)がさえぎって黒島は見えないわけですよ。それでこのマーペーは泣く泣く暮らしておったけれどもとうとう石山になったというんです。昔の人は寒いときなんか風呂敷を三角巾みたいにこうやってからこう結んでこうしてやりよったわけですよね。そのマーペはね、そういう格好のマーペーに良く似ていると言うようなわけです。私もずっと上まで二、三回登ったことがあるんですが、あの石山はマーペーに似ているて言うようなわけでマーペー岳て言う。昔あった石はよ、二、三〇年前に一つは欠けて落ちているからちょっと格好は少し変わるけどね、死火山だというような話もあります。
| レコード番号 | 47O340772 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C059 |
| 決定題名 | 野底マーペ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 慶田城安貞 |
| 話者名かな | けだしろあんてい |
| 生年月日 | 19170928 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字登野城 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T04 A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 王様,命令,野底,マラリア,黒島,移民,道分け,恋している,男と女,マーペ,山に登って,於茂登山,見えない,石山になった |
| 梗概(こうがい) | 大昔もやっぱ王様の命令で名蔵(なぐら)とか伊野田(いのうだ)とかあっちこっちに移民に入っているわけですよね。野底(のそこ)地区は昔マラリアの多い所ですよ。その野底にもやっぱし人を行かさんといかんと言うわけでね、黒島からの移民をすることになって、そのとき黒島には小さい道がありますよね。だから、道分けと言って、「ここからこれだけは行け。こっちからはいい。」と言う命令で、道で分けられて行かされた。その黒島に恋している男と女がいて、男は残って女の方のマーペは野底の方に行かされるわけよ。マーペはマラリア地帯の野底に行くんだけどやっぱしね、思い切れなくて会いたいという心は山々あるわけで、それでマーペは山に登ってね、「見えるかな、どうかな。」と南を見ても南には於茂登山(おもとやま)がさえぎって黒島は見えないわけですよ。それでこのマーペーは泣く泣く暮らしておったけれどもとうとう石山になったというんです。昔の人は寒いときなんか風呂敷を三角巾みたいにこうやってからこう結んでこうしてやりよったわけですよね。そのマーペはね、そういう格好のマーペーに良く似ていると言うようなわけです。私もずっと上まで二、三回登ったことがあるんですが、あの石山はマーペーに似ているて言うようなわけでマーペー岳て言う。昔あった石はよ、二、三〇年前に一つは欠けて落ちているからちょっと格好は少し変わるけどね、死火山だというような話もあります。 |
| 全体の記録時間数 | 2:49 |
| 物語の時間数 | 2:41 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |