
私の家に今二トンぐらいの大きい石がありますよ。これは前に家作ったときに柱なんか下に置く礎(いしじ)のような石で海から持って来た綺麗な石が置いてあるんです。これはうちの昔の祖先が昔ね沖縄に行く沖縄旅をするときによ、この浜端にこの大きな石があったわけですよ。その側には御願(おがん)があって前は砂浜ですから台風のときには砂浜を少し掘ってね、そこに馬艦船(まーらんぶに)を入れて避難したわけですよ。また台風の後には砂をバアっと開けてから船を出すわけですよ。だから沖縄旅するときの港になってるわけで、昔の女の人はその石に一生懸命にコーグーコーグーしてから航海安全のお願いしていたんですが、うちの祖先が旅立つときにもその船着場の側に石があってきれいだったからよ、「どうぞ、無事に。」ちゅうような意味でね、お願いしておったんでしょ。それでいつもそういうことしていらっしゃって、あとはこの石はきれくもあるし上等な石だから家に持ってきてあるらしいんですよ。だから、この石は御願所(おがんじゅう)になっていたんですよ。こういう石を昔どういうふうにして引っ張って来たかな。やっぱ、丸太を並べてこんなにして引っ張って来ただろうとあるわけですよ。私も七、八歳ぐらいまでは結局その石の前に何かあったなと言う気がするけれどよ、そのまま放っておいたが、最近はね、やっぱ拝んでますよ。牧野さんもいっぺん一、二回来て見てからそういう話したら、「ああ、これもまた明和の大津波で、あのときにこう上がって来た石じゃないか。」と言う推測をしてあられるわけ。
| レコード番号 | 47O340771 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C059 |
| 決定題名 | 慶田城家の庭石(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 慶田城安貞 |
| 話者名かな | けだしろあんてい |
| 生年月日 | 19170928 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字登野城 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T04 A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 大きい石,礎,海,祖先,沖縄旅,御願,馬艦船,避難,台風,航海安全,御願所,明和の大津波 |
| 梗概(こうがい) | 私の家に今二トンぐらいの大きい石がありますよ。これは前に家作ったときに柱なんか下に置く礎(いしじ)のような石で海から持って来た綺麗な石が置いてあるんです。これはうちの昔の祖先が昔ね沖縄に行く沖縄旅をするときによ、この浜端にこの大きな石があったわけですよ。その側には御願(おがん)があって前は砂浜ですから台風のときには砂浜を少し掘ってね、そこに馬艦船(まーらんぶに)を入れて避難したわけですよ。また台風の後には砂をバアっと開けてから船を出すわけですよ。だから沖縄旅するときの港になってるわけで、昔の女の人はその石に一生懸命にコーグーコーグーしてから航海安全のお願いしていたんですが、うちの祖先が旅立つときにもその船着場の側に石があってきれいだったからよ、「どうぞ、無事に。」ちゅうような意味でね、お願いしておったんでしょ。それでいつもそういうことしていらっしゃって、あとはこの石はきれくもあるし上等な石だから家に持ってきてあるらしいんですよ。だから、この石は御願所(おがんじゅう)になっていたんですよ。こういう石を昔どういうふうにして引っ張って来たかな。やっぱ、丸太を並べてこんなにして引っ張って来ただろうとあるわけですよ。私も七、八歳ぐらいまでは結局その石の前に何かあったなと言う気がするけれどよ、そのまま放っておいたが、最近はね、やっぱ拝んでますよ。牧野さんもいっぺん一、二回来て見てからそういう話したら、「ああ、これもまた明和の大津波で、あのときにこう上がって来た石じゃないか。」と言う推測をしてあられるわけ。 |
| 全体の記録時間数 | 5:05 |
| 物語の時間数 | 4:47 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |