
多良間真牛はね、古見の浦の方に田んぼを作ってたらしい。ところが、その田んぼに行くときに遭難に当たって流されたらしいが、幸い流れ木が来たから、木に上がって自分の着けてる着物を木の枝に掛けて、ゆらゆら揺れておるうちに着物乾くまでにある島に着いたらしい。この島に人間を害する動物がおるかなおらんかなと心配したが、何にもおらん。だから安心して自分着物を乾かして着けとる。また、食料も少しあったからあれも乾かして食べとるんすよ。そのときに、潮が引いたら潮干狩りで食べる物を拾ってきて炊いて食べてるんですよ。ある日、潮干狩りに行ったら鱶(ふか)が来て、自分の背中に乗れって鰭(ひれ)で合図したから、その人は仕方なく鱶に乗った。すると鱶は黒島にまっすぐ来て着いたからよ、黒島の人は亡くなったの人の幽霊だと言ってみんな驚いて逃げるんですよ。ある賢い人が、「いや、これは波照間家の人間だからあれが使ってた犬を連れてこい。」と言って、その人が使っていた犬を連れてきたらしい。そしたらその犬がその人を引っ張って来るんですよ。「これ自分の使った犬だからようわかるな。」と言っているうちにその人の家族が来て迎えて、立派に家族は生活したらしい。それでその家の人達は鱶を全然食べなかったらしい。私の家も鱶に助けられんけど鱶は食べない。
| レコード番号 | 47O340745 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C058 |
| 決定題名 | ふかの援助(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 多良間真牛 |
| 話者名 | 川平永美 |
| 話者名かな | かびらえいび |
| 生年月日 | 19030218 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県竹富町網取 |
| 記録日 | 19960913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T01 B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12,20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お祖父さん、お祖母さんから聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 多良間真牛,古見,田んぼ,遭難,流れ木,ある島に着いた,潮干狩り,鱶,背中,鰭,合図した,黒島,幽霊,波照間家,犬 |
| 梗概(こうがい) | 多良間真牛はね、古見の浦の方に田んぼを作ってたらしい。ところが、その田んぼに行くときに遭難に当たって流されたらしいが、幸い流れ木が来たから、木に上がって自分の着けてる着物を木の枝に掛けて、ゆらゆら揺れておるうちに着物乾くまでにある島に着いたらしい。この島に人間を害する動物がおるかなおらんかなと心配したが、何にもおらん。だから安心して自分着物を乾かして着けとる。また、食料も少しあったからあれも乾かして食べとるんすよ。そのときに、潮が引いたら潮干狩りで食べる物を拾ってきて炊いて食べてるんですよ。ある日、潮干狩りに行ったら鱶(ふか)が来て、自分の背中に乗れって鰭(ひれ)で合図したから、その人は仕方なく鱶に乗った。すると鱶は黒島にまっすぐ来て着いたからよ、黒島の人は亡くなったの人の幽霊だと言ってみんな驚いて逃げるんですよ。ある賢い人が、「いや、これは波照間家の人間だからあれが使ってた犬を連れてこい。」と言って、その人が使っていた犬を連れてきたらしい。そしたらその犬がその人を引っ張って来るんですよ。「これ自分の使った犬だからようわかるな。」と言っているうちにその人の家族が来て迎えて、立派に家族は生活したらしい。それでその家の人達は鱶を全然食べなかったらしい。私の家も鱶に助けられんけど鱶は食べない。 |
| 全体の記録時間数 | 4:44 |
| 物語の時間数 | 4:00 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |