観音霊験(方言)

概要

 昔この非常に信心深い人が観音をお祀りしてですね、朝夕その観音さんに自分の家の安泰と繁栄を非常
に願っておった人があったそうです。それでたまたまその人は、毎日色んなご馳走があっても、必ず一応観
音さんの前にそのご馳走を捧げて、そして自分の幸福家庭の幸福をお祈りしておったらしいです。たまたま
、そのある日その土地の王様がですね、その家の前を通られるときに、昔はあの家の側に水瓶を置いて水を
溜めて使う習慣があったらしいんで、その水がめの側に綺麗な女の人が(聞き取り不能)おるのを、その土
地の王様がそれを見つけてですね、「ぜひこの女の人を綺麗な女の人を自分の側に置きたい。」と言うてそ
の家に行って、自分の使いのものをやって、「必ずあんたのところにその娘が立派な女の人がおるからこの
人を自分のところによこすように。」ということをいわれて頼んだそうです。そしたらその主はまた、「女
の人もいないから。」ということを断ったそうですが、それでもしつこく、言われるんで、強いてと言われ
るんで、「自分のところにはただ自分はこういう風に朝夕、観音様をお祀りしておるだけのことであり、こ
の観音様が、自分の家の守り本尊であり、このことを自分は、御馳走を上げておったが、あのときにこの観
音様の像でも見られたんじゃないか。」ということをお話したらしいです。そしたら、使いの者は早速その
王様の元へ帰ってですね、「あの家には観音さんを祀りして何か観音さんの像でも見たんじゃないか。」と
いうことを言うてるが、ということを言うたんで、その王様はしたら、「いくら金出してもいいから、ぜひ
その観音さんを自分のところに譲り受けたい。」ということを申し出たそうです。それで、その家主はです
ね、観音さんに、「王様からこういう無理な申し出があるがどうしたらいいか。」ということを観音さんに
手を合わせて願ったそうです。そしたら観音さんが夢に現れて、「仕方ないからそれじゃあ、自分は、あの
人のところに行きなさい。私をあそこに上げる代償として立派な家を作り、そして沢山の金銀財宝を貰うよ
うに、交換条件に出しなさい。」ということを言われたそうです。それでその人は、「それじゃあ、あなた
のおっしゃるとおりそうしましょう。」と、泣く泣くその観音像をその王様のそのいるところに捧げたらし
いです。そうしたら、その王様は、神様その家を綺麗な立派な家を作り、そして沢山の金銀の財宝をその人
に与えたらしいです。そうしたら、しばらくしてですね、一年もたたないうちにその観音さんを貰った王様
の家(うち)が、子供が亡くなるとか、あるいは、牛馬とかそういったものが無くなって不作が続いたりし
て、いろいろと不幸が続いてですね、非常に困ったらしいです。それで、その王様が、あるときこの昔のユ
タのところに行って、「どうしてこういう不幸になるか。」ということを尋ねたら、そのユタが申すもには
「あなたはどっからか綺麗な、観音像を持ってきたんじゃないか。」ということを言うたそうです。そした
らその王様は、「実はこういうふうににしてみすぼらしい村の一軒家にそういう物があったんで自分はそれ
を家を作ってやる、財宝をやるという約束でそれを観音さんを自分の所に貰って来てある。」ということを
いうたんで、「それの祟りであんたは、家はそういう不幸が続くんだ。もしそのままにおくんだったらあな
たの家はみんな混雑してしまうよと家はみんな絶えてしまう。」ということを言われたんでびっくりしてそ
の王様はその像をまた元通りのその野原さんの一軒家に返したらしいですそして返したんで、その野原の一
軒家の主はまた観音様に、「どうしてこういうことになったか。」と申すと観音様は、「綺麗な家もできた
でしょ、ああいうふうに綺麗な財宝もあんたはできたでしょ、これからは安心してもうあんたのところに誰
もどういうこと申す事もないからゆっくりしたゆったりした生活を続けない。」と言われたんで、その人は
それからというものはいっそう神様を、この観音さんをお祀りして厚い観音をお参りする心になったらしん
です。これが話です。

再生時間:4:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O160199
CD番号 47O16C012
決定題名 観音霊験(方言)
話者がつけた題名 観音様の話
話者名 比屋根和喜
話者名かな ひやねわき
生年月日 19041025
性別
出身地
記録日 19760803
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T04 登野城4 B-02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 観音様,王様,恩返し
梗概(こうがい)  昔この非常に信心深い人が観音をお祀りしてですね、朝夕その観音さんに自分の家の安泰と繁栄を非常 に願っておった人があったそうです。それでたまたまその人は、毎日色んなご馳走があっても、必ず一応観 音さんの前にそのご馳走を捧げて、そして自分の幸福家庭の幸福をお祈りしておったらしいです。たまたま 、そのある日その土地の王様がですね、その家の前を通られるときに、昔はあの家の側に水瓶を置いて水を 溜めて使う習慣があったらしいんで、その水がめの側に綺麗な女の人が(聞き取り不能)おるのを、その土 地の王様がそれを見つけてですね、「ぜひこの女の人を綺麗な女の人を自分の側に置きたい。」と言うてそ の家に行って、自分の使いのものをやって、「必ずあんたのところにその娘が立派な女の人がおるからこの 人を自分のところによこすように。」ということをいわれて頼んだそうです。そしたらその主はまた、「女 の人もいないから。」ということを断ったそうですが、それでもしつこく、言われるんで、強いてと言われ るんで、「自分のところにはただ自分はこういう風に朝夕、観音様をお祀りしておるだけのことであり、こ の観音様が、自分の家の守り本尊であり、このことを自分は、御馳走を上げておったが、あのときにこの観 音様の像でも見られたんじゃないか。」ということをお話したらしいです。そしたら、使いの者は早速その 王様の元へ帰ってですね、「あの家には観音さんを祀りして何か観音さんの像でも見たんじゃないか。」と いうことを言うてるが、ということを言うたんで、その王様はしたら、「いくら金出してもいいから、ぜひ その観音さんを自分のところに譲り受けたい。」ということを申し出たそうです。それで、その家主はです ね、観音さんに、「王様からこういう無理な申し出があるがどうしたらいいか。」ということを観音さんに 手を合わせて願ったそうです。そしたら観音さんが夢に現れて、「仕方ないからそれじゃあ、自分は、あの 人のところに行きなさい。私をあそこに上げる代償として立派な家を作り、そして沢山の金銀財宝を貰うよ うに、交換条件に出しなさい。」ということを言われたそうです。それでその人は、「それじゃあ、あなた のおっしゃるとおりそうしましょう。」と、泣く泣くその観音像をその王様のそのいるところに捧げたらし いです。そうしたら、その王様は、神様その家を綺麗な立派な家を作り、そして沢山の金銀の財宝をその人 に与えたらしいです。そうしたら、しばらくしてですね、一年もたたないうちにその観音さんを貰った王様 の家(うち)が、子供が亡くなるとか、あるいは、牛馬とかそういったものが無くなって不作が続いたりし て、いろいろと不幸が続いてですね、非常に困ったらしいです。それで、その王様が、あるときこの昔のユ タのところに行って、「どうしてこういう不幸になるか。」ということを尋ねたら、そのユタが申すもには 「あなたはどっからか綺麗な、観音像を持ってきたんじゃないか。」ということを言うたそうです。そした らその王様は、「実はこういうふうににしてみすぼらしい村の一軒家にそういう物があったんで自分はそれ を家を作ってやる、財宝をやるという約束でそれを観音さんを自分の所に貰って来てある。」ということを いうたんで、「それの祟りであんたは、家はそういう不幸が続くんだ。もしそのままにおくんだったらあな たの家はみんな混雑してしまうよと家はみんな絶えてしまう。」ということを言われたんでびっくりしてそ の王様はその像をまた元通りのその野原さんの一軒家に返したらしいですそして返したんで、その野原の一 軒家の主はまた観音様に、「どうしてこういうことになったか。」と申すと観音様は、「綺麗な家もできた でしょ、ああいうふうに綺麗な財宝もあんたはできたでしょ、これからは安心してもうあんたのところに誰 もどういうこと申す事もないからゆっくりしたゆったりした生活を続けない。」と言われたんで、その人は それからというものはいっそう神様を、この観音さんをお祀りして厚い観音をお参りする心になったらしん です。これが話です。
全体の記録時間数 4:44
物語の時間数 4:06
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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