天人女房(共通語)

概要

今の大謝名っていう字がありますね、上大謝名とか大謝名。元は、この大謝名は真志喜の大謝名だ、今の。それから大山もね、クシジャナとかいってみんな一つだったそうです。そしたらその真志喜のそのもんの川のそばに奥間という男の人がおってですね、そしたら畑から帰ってきたらその森の川でとってもきれいな女の人が沐浴、水浴びをしておった。そしたら、側こう見たら木に見てもみないような、いわば天女の着物ってわけ、羽衣、それが掛かっていたって。そしたらこっそりこれを取ってね、自分の家の倉の中とか、隠したわけ。そしたら、そしたらこの人はもう着物ないでしょう、帰ることは出来ないでもう奥間の家に住みついて、ウナイイキー、二人の子供が出来たんですよ。そうしたら、このあの、上が姉さんです。で、弟のお守をした時に、その着物は、羽衣はやちまたの倉といったかね、そこにあるよという意味の言葉で歌を、子守り歌ですね、これを歌っておったって。そしたらこのお母さんは、やっぱり心の中では自分の生まれた所が恋しいんでしょうね、そしたら登って行ってみたらそれがあった。そしてそれを着けて天に昇る、帰って行ったという話ですよ。今は家があるよね、水というものとまあその家。そのそばに奥間の家が戦前まではちゃんと屋敷があったわけ、あれは何百年か。そしてその男の子が王様、察度王かな、これになるわけですよね。お姉さんはまたどこかに嫁に行って、あれはまた子孫あるはずですよ。あそこ行ったらあります。姫、姫をあれして、あそこも取り合わなかったそうですがね、乞食みたいにあれして。仕事はしなかったはずよ、もう農業はしないであっちこっち。それであっち行ったらはじめ入れなかったそうですが、あのお姫様が、これ後々は偉くなるからといってこれと結婚してこっちに連れてきたらね、あれって、そこのある石をね見たらこれを黄金だと言ったそうですよね、そのお姫様が。こんなもんならあっちにはたくさんあると。それが黄金なあといって、今、上大謝名という停留所がありますよ。そこの上の方に御願所があるんですがね、もう今はそこは貸住宅になっている。黄金なあという所を見てみたいねといって行ったんですがね、そこの土地の、そこに住んでいる人は宜野湾の大謝名の人ではない、よそから来た人でね、「黄金なあといってありますか」と言ったら、おばあさんだあが「おがみがあめんせし、わったあが分からん」と言いよったの。そこにはその黄金がたくさんある。その男の人は、こんな物ならあっちにたくさんあると。そしてそれは黄金であって、その時にはまあこの牧港が港としては一番だといいますよね。だからその黄金で大和から、本土からの鉄を買ってそれで農機具を作って住民に配って、人望を得て王様になったって。という話。そうするとこの察度王から何百年になりますかね、その奥間ふえの後はね、戦前まではちゃんと屋敷はすぐそのもんの川の、あの井戸のね、川といってもこっちは水の溜まる所で、川でなくてあれですね、そばにあったんですが。戦後になったらまた少し下の方に移ってるんです。土地は相当ありますよ、財産はあるんです。

再生時間:4:37

民話詳細DATA

レコード番号 47O417933
CD番号 47O41C396
決定題名 天人女房(共通語)
話者がつけた題名
話者名 大里和子
話者名かな おおざとかずこ
生年月日 19101025
性別
出身地 宜野湾市宜野湾
記録日 19801214
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T35B14
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 大謝名,真志喜の大謝名だ,クシジャナ,奥間,森の川,水浴び,天女の着物,ウナイイキー,羽衣,天に昇る,察度王
梗概(こうがい) 今の大謝名っていう字がありますね、上大謝名とか大謝名。元は、この大謝名は真志喜の大謝名だ、今の。それから大山もね、クシジャナとかいってみんな一つだったそうです。そしたらその真志喜のそのもんの川のそばに奥間という男の人がおってですね、そしたら畑から帰ってきたらその森の川でとってもきれいな女の人が沐浴、水浴びをしておった。そしたら、側こう見たら木に見てもみないような、いわば天女の着物ってわけ、羽衣、それが掛かっていたって。そしたらこっそりこれを取ってね、自分の家の倉の中とか、隠したわけ。そしたら、そしたらこの人はもう着物ないでしょう、帰ることは出来ないでもう奥間の家に住みついて、ウナイイキー、二人の子供が出来たんですよ。そうしたら、このあの、上が姉さんです。で、弟のお守をした時に、その着物は、羽衣はやちまたの倉といったかね、そこにあるよという意味の言葉で歌を、子守り歌ですね、これを歌っておったって。そしたらこのお母さんは、やっぱり心の中では自分の生まれた所が恋しいんでしょうね、そしたら登って行ってみたらそれがあった。そしてそれを着けて天に昇る、帰って行ったという話ですよ。今は家があるよね、水というものとまあその家。そのそばに奥間の家が戦前まではちゃんと屋敷があったわけ、あれは何百年か。そしてその男の子が王様、察度王かな、これになるわけですよね。お姉さんはまたどこかに嫁に行って、あれはまた子孫あるはずですよ。あそこ行ったらあります。姫、姫をあれして、あそこも取り合わなかったそうですがね、乞食みたいにあれして。仕事はしなかったはずよ、もう農業はしないであっちこっち。それであっち行ったらはじめ入れなかったそうですが、あのお姫様が、これ後々は偉くなるからといってこれと結婚してこっちに連れてきたらね、あれって、そこのある石をね見たらこれを黄金だと言ったそうですよね、そのお姫様が。こんなもんならあっちにはたくさんあると。それが黄金なあといって、今、上大謝名という停留所がありますよ。そこの上の方に御願所があるんですがね、もう今はそこは貸住宅になっている。黄金なあという所を見てみたいねといって行ったんですがね、そこの土地の、そこに住んでいる人は宜野湾の大謝名の人ではない、よそから来た人でね、「黄金なあといってありますか」と言ったら、おばあさんだあが「おがみがあめんせし、わったあが分からん」と言いよったの。そこにはその黄金がたくさんある。その男の人は、こんな物ならあっちにたくさんあると。そしてそれは黄金であって、その時にはまあこの牧港が港としては一番だといいますよね。だからその黄金で大和から、本土からの鉄を買ってそれで農機具を作って住民に配って、人望を得て王様になったって。という話。そうするとこの察度王から何百年になりますかね、その奥間ふえの後はね、戦前まではちゃんと屋敷はすぐそのもんの川の、あの井戸のね、川といってもこっちは水の溜まる所で、川でなくてあれですね、そばにあったんですが。戦後になったらまた少し下の方に移ってるんです。土地は相当ありますよ、財産はあるんです。
全体の記録時間数 4:46
物語の時間数 4:37
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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