
その子は、五の歳に冬の非常な寒い雨風の日に、継母に「山で薪を取って来なさい。取って来なかったら家には入れない」と言われ、その子は山に薪を取りに行った。あまりに寒いので、薪を取ることが出来なかった。その子は通り道で仲順大主に会い「大主はどこに行くのですか」と聞くと、「どうしたのか童、お前はどこに行くのだ」と言われ、「今日は雨の日に薪を取りに行かされ、薪を取って来ないと家にいれてもらえないので、こうして歩いています」と答えた。それから七つの年になり、自分の親を思い出し、「私の親はどのようにしたら会えるのか」と仲順大主に聞いた。すると、「7 月七夕中の十日に後生の七門の坂で、右の袖を押し隠し、左の袖から一目見える。その日しか会えることはできないから、その日に会いに行け」と言われ、7 月七夕中の十日に実母に会いに行った。右の袖を押し隠し左の袖から実母を一目見ると、「なぜ、お母さんはここにいるのですか」と言った。母親は「どうしたの、私の子供、どうしてここに来たの」と言うと、その子は「継母とは暮らせないから私はここで暮らしたい」と言う。実母は「そんなことはできない。お前はこれから家に帰って親孝行をしなさい。私への孝行はチャトーミントーしなさい。そしたら私はハーベールーになって会いに来るから、冬の霜は霜とは思うな、夏の雨はただの雨とは思うな。それは私の涙だと思いなさい。だから家に帰って親孝行をしなさい」と遺言され家に帰った。
| レコード番号 | 47O417900 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C394 |
| 決定題名 | 継親念仏(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城宇清 |
| 話者名かな | みやぎうせい |
| 生年月日 | 19000315 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 宜野湾市新城 |
| 記録日 | 19110911 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T34B10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 五歳,寒い雨風の日,継母,薪,仲順大主,後生の七門の坂,右の袖,親孝行,ハーベールー,冬の霜,夏の雨は涙 |
| 梗概(こうがい) | その子は、五の歳に冬の非常な寒い雨風の日に、継母に「山で薪を取って来なさい。取って来なかったら家には入れない」と言われ、その子は山に薪を取りに行った。あまりに寒いので、薪を取ることが出来なかった。その子は通り道で仲順大主に会い「大主はどこに行くのですか」と聞くと、「どうしたのか童、お前はどこに行くのだ」と言われ、「今日は雨の日に薪を取りに行かされ、薪を取って来ないと家にいれてもらえないので、こうして歩いています」と答えた。それから七つの年になり、自分の親を思い出し、「私の親はどのようにしたら会えるのか」と仲順大主に聞いた。すると、「7 月七夕中の十日に後生の七門の坂で、右の袖を押し隠し、左の袖から一目見える。その日しか会えることはできないから、その日に会いに行け」と言われ、7 月七夕中の十日に実母に会いに行った。右の袖を押し隠し左の袖から実母を一目見ると、「なぜ、お母さんはここにいるのですか」と言った。母親は「どうしたの、私の子供、どうしてここに来たの」と言うと、その子は「継母とは暮らせないから私はここで暮らしたい」と言う。実母は「そんなことはできない。お前はこれから家に帰って親孝行をしなさい。私への孝行はチャトーミントーしなさい。そしたら私はハーベールーになって会いに来るから、冬の霜は霜とは思うな、夏の雨はただの雨とは思うな。それは私の涙だと思いなさい。だから家に帰って親孝行をしなさい」と遺言され家に帰った。 |
| 全体の記録時間数 | 7:17 |
| 物語の時間数 | 6:48 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |