天人女房(共通語)

概要

あれはね、ん、宜野湾市真志喜に森川という、あの、山かね、川もあるし。川じゃない、川かなにか、流れているから川だね、上からこんななって。山があるから、そこのあの、真志喜に、真志喜にあの奥間、奥間大屋というね、え、百姓がいたそうです。うん、でも、もともとは侍の成り下がりさあね、だったでしょう。で、あの、この人があの田んぼからの帰り、米を作る、稲、稲作る。帰りあの、こっち、この井戸に行って、ちょっと行水してから行こうと思ってね、行ったらきれいな着物が掛かっていたって、小枝に、木の枝に。珍しいねえといってこういって覗いて見たら、この井戸ね、今も。そこ覗いたら、そこにあの女の人が水浴びしていったって。うん、それでね、欲出してからにあの、この着物を盗んで自分の家のあの米倉に隠してからに、また自分が来て分からんふうにして、この女の人にあって、あんたは、何でこんなに泣いてるねと聞いたらね、わしはもうこっちに着物掛けてあったんだけれどもなくなって帰るにも帰れず、もうどうしようかねと言って、迷っていることを話したわけさ。そしたら、もう幸いといってこの人は、じゃあ私の家にいらっしゃい、着物もあれしてあげるからと連れて行って、もう家で自分の古い着物なんか作ってあげたんでしょうね。そしてそこにいるうちに、うん。わかるんじゃあ。あのね、してあの、毎日毎日暮らしているうちに後夫婦になったわけさ、二人ね、この人と。そしてあの、子供が二人できたわけ。上は女の子、下は男。できたら、できて、何歳かね、上の子が六、七歳、下の子がたんじょう越えていたんですよ。あんまり泣いたもんだから、このお守ね、聞いたでしょうこれ、歌。あ、ほら、なにか、この羽衣、着物がね、米倉のどこかに隠してありますよ。して、歌したそうだ。だあ、歌ははっきりわからないさ、私は。したらこれをこの母親が聞いているわけ。はっ、と言って、この人がやったんだねと思って。子供達寝かしてから自分はそこに行ってみたらね、案の定あったそうですよこの着物。それでこれを、あったから最後に着けて行ったから、これは羽衣といっているらしいが、もともとはあのなに、首里のなにか按司か王様の子供だったらしいね。本当の羽衣、飛ぶ着物ではないそうですよね。そんであの子供達を捨てて、自分はもう向こうに行って、あの男の親がね、父親が育てて、この次女、え、長男はあれね、エイソ王になるさ。王様なりますよ。ん、王様になる。あ、そうね。なったそうです。ん、ええ、そう。とっても人望持ちでね、とっても人情もあるし。

再生時間:3:47

民話詳細DATA

レコード番号 47O417719
CD番号 47O41C388
決定題名 天人女房(共通語)
話者がつけた題名 天人女房
話者名 内間英子
話者名かな うちまえいこ
生年月日 19120810
性別
出身地 宜野湾市嘉数
記録日 19800713
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T30A04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 森川,奥間大屋,着物,水浴び,子供,羽衣
梗概(こうがい) あれはね、ん、宜野湾市真志喜に森川という、あの、山かね、川もあるし。川じゃない、川かなにか、流れているから川だね、上からこんななって。山があるから、そこのあの、真志喜に、真志喜にあの奥間、奥間大屋というね、え、百姓がいたそうです。うん、でも、もともとは侍の成り下がりさあね、だったでしょう。で、あの、この人があの田んぼからの帰り、米を作る、稲、稲作る。帰りあの、こっち、この井戸に行って、ちょっと行水してから行こうと思ってね、行ったらきれいな着物が掛かっていたって、小枝に、木の枝に。珍しいねえといってこういって覗いて見たら、この井戸ね、今も。そこ覗いたら、そこにあの女の人が水浴びしていったって。うん、それでね、欲出してからにあの、この着物を盗んで自分の家のあの米倉に隠してからに、また自分が来て分からんふうにして、この女の人にあって、あんたは、何でこんなに泣いてるねと聞いたらね、わしはもうこっちに着物掛けてあったんだけれどもなくなって帰るにも帰れず、もうどうしようかねと言って、迷っていることを話したわけさ。そしたら、もう幸いといってこの人は、じゃあ私の家にいらっしゃい、着物もあれしてあげるからと連れて行って、もう家で自分の古い着物なんか作ってあげたんでしょうね。そしてそこにいるうちに、うん。わかるんじゃあ。あのね、してあの、毎日毎日暮らしているうちに後夫婦になったわけさ、二人ね、この人と。そしてあの、子供が二人できたわけ。上は女の子、下は男。できたら、できて、何歳かね、上の子が六、七歳、下の子がたんじょう越えていたんですよ。あんまり泣いたもんだから、このお守ね、聞いたでしょうこれ、歌。あ、ほら、なにか、この羽衣、着物がね、米倉のどこかに隠してありますよ。して、歌したそうだ。だあ、歌ははっきりわからないさ、私は。したらこれをこの母親が聞いているわけ。はっ、と言って、この人がやったんだねと思って。子供達寝かしてから自分はそこに行ってみたらね、案の定あったそうですよこの着物。それでこれを、あったから最後に着けて行ったから、これは羽衣といっているらしいが、もともとはあのなに、首里のなにか按司か王様の子供だったらしいね。本当の羽衣、飛ぶ着物ではないそうですよね。そんであの子供達を捨てて、自分はもう向こうに行って、あの男の親がね、父親が育てて、この次女、え、長男はあれね、エイソ王になるさ。王様なりますよ。ん、王様になる。あ、そうね。なったそうです。ん、ええ、そう。とっても人望持ちでね、とっても人情もあるし。
全体の記録時間数 4:03
物語の時間数 3:47
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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