モーイ親方(共通語)

概要

モーイは、先に師匠から勉強を習い、友達が習いに行くときには、田のあぜ道で蛙の真似をして笑っていた。それを見て友達は伊野波のモーヤーといって馬鹿にしていた。そうやっていつも馬鹿のふりをしていた。モーイは鶏を持っていて、他人が何かといえばすぐさあ君の鳥と勝負させようといって闘鶏を行った。頭が良かったのである。モーイは某殿内の娘と結婚することになっていた。そこの親が、闘鶏用の雄鶏を持っていつも遊んでいるような馬鹿に娘はやれないと言う。するとモーイはその娘の髪に釣り糸を引掛けた。娘は狼猊し、みんなで「この馬鹿者」といって怒ると、結んだ縁が切れるかと糸に掛けて言った。馬鹿だと思っていたがそうではなかったのである。結婚の時、モーイは字を書いて柱にはった。親がそれを見て、この字は誰が書いたかという。自分で書いたと答えると、親は、それまで馬鹿にしていた事を悔み、泣いた。花の下葉を取る。すると、これを取ればあれがあれを取れば次のものが下葉になるという具合で、とうとう、一本だけ残ってしまった。モーイにはこのような才智もあったのである。内地から木のどちらが幹でどちらが根かと難題が寄せられた。首里城でその吟味をしていると、モーイは床下に隠れ、それくらいもわからんのかと笑っている。お前のようなものに何がわかるかと父親が叱ると木を池に放り込めば根元の方が沈むはずだと教える。モーイはこのような才智があった。昔、首里城内の樋に竜樋というのがあった。そこへ小便すれば10銭の罰金をとられる。モーイはわざとそこへ小便し、翌日「はい10銭」と言って10銭出した。そうして10銭出せば小便してもいいのだろうと笑っている。役人達はそれではどうすればいいんだとモーイに聞いた。モーイはこれは金で禁ずるのではなく、時の吟味というのが必要だと答えた。時の吟味というのはその時から出た。

再生時間:5:57

民話詳細DATA

レコード番号 47O417323
CD番号 47O41C374
決定題名 モーイ親方(共通語)
話者がつけた題名
話者名 宮城盛山
話者名かな みやぎせいざん
生年月日 19090425
性別
出身地 宜野湾市真志喜
記録日 19780814
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T19B07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 13
発句(ほっく)
伝承事情 二期上の宮城一郎さんという人が学芸会でやったのを聞いたということである。
文字化資料
キーワード 勉強を,蛙の真似,伊野波のモーヤー,闘鶏,結婚,釣り糸,才智,首里城,根元,竜樋,小便,
梗概(こうがい) モーイは、先に師匠から勉強を習い、友達が習いに行くときには、田のあぜ道で蛙の真似をして笑っていた。それを見て友達は伊野波のモーヤーといって馬鹿にしていた。そうやっていつも馬鹿のふりをしていた。モーイは鶏を持っていて、他人が何かといえばすぐさあ君の鳥と勝負させようといって闘鶏を行った。頭が良かったのである。モーイは某殿内の娘と結婚することになっていた。そこの親が、闘鶏用の雄鶏を持っていつも遊んでいるような馬鹿に娘はやれないと言う。するとモーイはその娘の髪に釣り糸を引掛けた。娘は狼猊し、みんなで「この馬鹿者」といって怒ると、結んだ縁が切れるかと糸に掛けて言った。馬鹿だと思っていたがそうではなかったのである。結婚の時、モーイは字を書いて柱にはった。親がそれを見て、この字は誰が書いたかという。自分で書いたと答えると、親は、それまで馬鹿にしていた事を悔み、泣いた。花の下葉を取る。すると、これを取ればあれがあれを取れば次のものが下葉になるという具合で、とうとう、一本だけ残ってしまった。モーイにはこのような才智もあったのである。内地から木のどちらが幹でどちらが根かと難題が寄せられた。首里城でその吟味をしていると、モーイは床下に隠れ、それくらいもわからんのかと笑っている。お前のようなものに何がわかるかと父親が叱ると木を池に放り込めば根元の方が沈むはずだと教える。モーイはこのような才智があった。昔、首里城内の樋に竜樋というのがあった。そこへ小便すれば10銭の罰金をとられる。モーイはわざとそこへ小便し、翌日「はい10銭」と言って10銭出した。そうして10銭出せば小便してもいいのだろうと笑っている。役人達はそれではどうすればいいんだとモーイに聞いた。モーイはこれは金で禁ずるのではなく、時の吟味というのが必要だと答えた。時の吟味というのはその時から出た。
全体の記録時間数 6:00
物語の時間数 5:57
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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