
今から120年程前、普天間から北谷への道中にアヒラー坂があった。そこは両側、松が生えていて、そこは墓が多く、夏は畑の帰りに海を眺めたりして、涼むのに良い場処であった。その東側に明々とした墓があったが、昔は隣近所の青年男女のモーアシビの場所だった。津店真にたいそう美人で歌や舞にも優れた女がいて、青年らも見せられ、話をしてみたいと思っていた。その女も年頃になって、モーアシビに行くようになった。北谷に書記をしている美青年がいて、そのモーアシビで女と知り合い、恋を語り合うようになった。モー足時は真日はないので、二人は待ち合わせて会うようになった。男は夕方食事を早くすませ、坂の真中あたりで待っていたが、女は来なかった。さびしくはあったが、そこの土手の処にいた。夜は気味悪い場所であり、怖くもあったが、居眠りしてしまった。真夜中になってアヒルが、グヮーグヮー騒いだので、驚いて足ももつれんばかりに北谷へ逃げ帰った。家へ帰ると、ぶるぶる震えて寝込んでしまった。そしてそのまま治らずに亡くなった。北谷の人たちはアヒアラーマジムンに魂を取られてしまったと、アヒラー坂と呼ぶようになった。普天間ではその坂をナカマジャク坂と言っている。
| レコード番号 | 47O416995 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C365 |
| 決定題名 | アヒラー坂(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | アヒラー坂 |
| 話者名 | 古波蔵新正 |
| 話者名かな | こはぐらしんしょう |
| 生年月日 | 18901230 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 宜野湾市普天間 |
| 記録日 | 19780811 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T07A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 普天間,北谷,アヒラー坂,墓,モーアシビ,美青年,女,魂,アヒラー坂,ナカマジャク坂 |
| 梗概(こうがい) | 今から120年程前、普天間から北谷への道中にアヒラー坂があった。そこは両側、松が生えていて、そこは墓が多く、夏は畑の帰りに海を眺めたりして、涼むのに良い場処であった。その東側に明々とした墓があったが、昔は隣近所の青年男女のモーアシビの場所だった。津店真にたいそう美人で歌や舞にも優れた女がいて、青年らも見せられ、話をしてみたいと思っていた。その女も年頃になって、モーアシビに行くようになった。北谷に書記をしている美青年がいて、そのモーアシビで女と知り合い、恋を語り合うようになった。モー足時は真日はないので、二人は待ち合わせて会うようになった。男は夕方食事を早くすませ、坂の真中あたりで待っていたが、女は来なかった。さびしくはあったが、そこの土手の処にいた。夜は気味悪い場所であり、怖くもあったが、居眠りしてしまった。真夜中になってアヒルが、グヮーグヮー騒いだので、驚いて足ももつれんばかりに北谷へ逃げ帰った。家へ帰ると、ぶるぶる震えて寝込んでしまった。そしてそのまま治らずに亡くなった。北谷の人たちはアヒアラーマジムンに魂を取られてしまったと、アヒラー坂と呼ぶようになった。普天間ではその坂をナカマジャク坂と言っている。 |
| 全体の記録時間数 | 5:00 |
| 物語の時間数 | 4:50 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |